山行実施日;2010.07.31-08.02
参加メンバー;Te.I.
山岳標高二百位に入っている山で、第139位、標高2561m、農鳥岳から東に延びている大唐松尾根にあるピークで、地図上での登山道は無い。ネットで検索するとかなり物好きな感じの人が登っている。(自分も物好きの部類に入るのかな?)
夜行列車で甲府へ、約1時間半待って4時発の広河原行きのバスに乗る。広河原では見延方面の道が一部通行不通で、奈良田行きのバスは臨時で予定より1時間遅い9時発、テント場(テントが張れそうな処)まで日の暮れるまでに登れるか不安になる。そんな時に学生の団体が大門沢を登る為に乗合タクシーを予約したらしく、それに分乗させてもらうことになり助かった。
先週、白峰南陵を歩いたときに下山した奈良田・第一発電所バス停に8時半頃到着、少し林道を進みゲートを入って直ぐ右側に山ノ神が奉ってある処から登っていく。発電所の巡視路になっていて送水管出口の処までしっかりした手すり付の道が続いている。直ぐ上の鉄塔を過ぎ、登山道、ステップもなく、踏み跡程度の急坂を四点支持(四つ足動物)でグイグイ登る。1542mピークに10時半、進路を北から北西に向きを変える。樹林帯の登りが続く。1704mで西方向に尾根は続いている。1937mの雨池山三角点に12時、雨池山最高点に12時10分着。先に進み下り始めると左側が笹原になり、踏み跡を頼りに登り続ける。が、その踏み跡は彼方此方に延びていて帰り(下り)で間違えそうな気がした。北に進路を変えさらに急坂を登る。2000m付近で左側の尾根を見送り、後は尾根を忠実にたどる。2270mに14時着、テント場に良い場所が有るが、予定の2320m分岐のテント場に向けてさらに進み14時半に着、アブ(ヌカカ)が襲ってきて顔面と言わず腕も動かし・払い続けないと大変な状態で、テントを素早く設営、テント内に逃げ込む。此処から山頂まで往復2時間なので、本日中に登ってしまうことにして出かける。一度下がり狭く岩稜化した尾根を登る。やっとの思いで15時20分に山頂に到着する。古びた個人が作った山頂標識と三角点が有るのみ。早々に引き返し、急俊な岩稜尾根を注意して下りテント場16時半に帰り着く。
翌日は曇り空で6時前に出発する。基本的に下りなので気楽に歩き始める。地形図と記憶を頼りにどんどん下るが、2000m付近での支尾根に入り登り返す。さらに上りで心配したように雨池山手前の笹原で、しっかりした踏み跡に惑わされて支尾根に入り左方向にトラバース気味に登り返して下山道に戻る。上りで四点支持で登った処の下りは立木にすがりながら下りきり、鉄塔を過ぎ送水管出口に9時にたどり着きホッとする。巡視路を下り林道に出てバス停に向かう。奈良田からバスで広河原、さらに乗合タクシーで芦安、温泉に入り甲府へ。弁当・お酒・つまみを仕入れて高速バスにて無事に登れたこともあってほろ酔い気分で帰る。