木曽駒ヶ岳 自分のしたいと思うことは、どのような障害者だって同じ

山行実施日;2010.08.28-30
参加メンバー;Yu.O

8月28日~30日の2泊3日で、木曽駒ケ岳に行ってきました。

8月28日(土)
新宿バスターミナルに9時30分集合。10時に高速バスで出発。駒ヶ根ICバス停で宿の送迎バスに乗り換え。西山荘に14時頃に着く。 宿の近くのすずらん牛乳やお土産品や近辺の特産物など売っている展示販売所に行ってみた。桃がとっても美味しそう。宿に帰り温泉に入る。温泉と漢方薬のような薬湯につかる。 その後夕食。

8月29日(日)
あくる日も天気良く晴れ。7時に西山荘よりバスでしらび平に移動する。ロープウエーで千畳敷に行く。 千畳敷。ここは標高2612mのところ。ロープウエーの建物を出ると、目の前に木曽駒ケ岳の雄大な自然の風景が展開する。乗越浄土を目指して歩く。 やたらと蝿が多いのはなんでかなーーー?ジグザグになった急登の坂を歩いて、ようやく乗越浄土に着くと、あとは なだらかな山道。 中岳に行く。そこで休憩。宿で作っていただいたお弁当を食べる。 桃も水分たっぷりで甘くて美味しい。
中岳から降りて今晩泊まる駒ケ岳頂上山荘に行き、リュックを置いた。そこから駒ケ岳頂上に向かう。 石ころごろごろで歩きにくいが、爽やかな風が気持ち良い。 頂上は展望良し。 通常の山の頂上は風が強く、のんびりとしていられないところが多いが、木曽駒ケ岳は風もそよそよ吹いていて寒くもなく、気持ちの良いこと! 石の上に座り、景色を見ながらボーーっっとしていた。 あーーー、山っていいなぁーーー。こんなに頂上で気持ちよくのんびりと景色を眺めていたことってあるかしら。 遠くの山々が青く連なって霞み、その風景は見飽きない。 どれほどの時間、頂上にいたことでしょう? 小1時間くらいのんびりしていたかしら。今晩宿泊の駒ケ岳頂上山荘の方に歩いて行く。 山小屋にもどり、程なくして夕暮れ。 辺りが夕焼け色に染まりだしたのを見ると、早速山小屋を出て、夕焼けを観に行く。 寒いので上着が必要と思い、とりに戻る。 駒ケ岳頂上に行く道の曲がり角を曲がらずに通り過ぎて、直線に行き、 頂上の山が邪魔しない向こう側に行くと、太陽が沈む様子が見えた。 着いた頃にはもう半分太陽が沈んでいる時だった。左側の方にはもくもくと綿飴みたいに立てに連なった雲の軍団がピンク色に染まっていて、それはそれは綺麗だった。オレンジ色から茜色、そして赤紫色に変わっていく様子が見飽きない。 暮れるにつれて寒くなる。山小屋に戻り小屋の窓から外の風景を見ていると、テントを張ってそれぞれ一人でキャンプしている方が数人いる。飲み物をもって石の上にごろっとなったり、その自由なさまはとても羨ましい。 山小屋の夕飯を食べ終わり歯磨きしたりの後、今度は、夜空いっぱいの星空を見に山小屋の外へ出る。寒いが、天の川まではっきりと見える、降るような星空は素晴らしかった。 真っ暗な中、星ばかりの空に、あれ、月は?と思っていたら、 地平線の向こう側から大きなオレンジ色のまあるいものがゆっくりと上がってきたようだ。 何かなと思っていると、それが月だって。 山小屋のご主人のおっしゃるには、 「星がこんなにはっきりと見えるのは空に月がないからだ。 月が出て明るいと、星はこんなに見えないよ。皆さんは運がいい。」と。

 8月30日(月)
あくる朝、まだ暗い頃、何を思ったか、パチッと目が覚めた。 窓を見る。かすかに明るい。 「あ、もう出てる!!」と言って飛び起きた。 東側の窓の外を見ると、雲海の向こう側が少し明るい。時計を見ると5時頃。 歯ブラシとタオルを持って、トイレと洗顔を済ませて、そのまま外へ。 寒い。 携帯で写真を撮りながら、今か今かと太陽が出てくるのを待つ。 オレンジ色が辺りに反射し、その色が多くなる頃、 前にも増してオレンジ色がきつくなる部分に、更に明るくまあるいものが! 太陽が出だした・・・・・・・。朝食を終えて、さあ出発。 中岳目指して、乗越浄土目指して、歩く歩く。 乗越浄土からジグザグの道を通り、散策道を通り千畳敷きへ。 ロープウェーの建物の中に入り、さっそくソフトクリームを食べる。 ロープウェーでしらび平まで行き、西山荘へバスで行き、 そこでお風呂に入り、昼食のソースカツ丼を食べる。午後2時半に宿のバスで駒ヶ根バスターミナルに行き、 午後3時の高速バスで新宿に戻る。

これは、しろうまの会の方々とご一緒した木曽駒ケ岳登山の様子です。 会の方々のことは書かずに自分のことのみ文章にしました。天気は晴れで、気持ちの良い山行でした。 行きも帰りもバスの中で話が弾み、殆ど寝なかったのは私としては画期的!! バスのエンジン音も比較的静かで、隣の方の声が割りとよく聞こえたから話ができたのです。楽しかった2泊3日でした。ボランティア登山なのですが、私自身も耳の聞こえが悪いのでボランティアしていただきました。障害があるなしにかかわらず、お互いが自然に支えあうこの会の様子は、 この世のあるべき姿だと、世の中このようであって欲しいんだと、つくづく思います。 今後もしろうまの会の山行に時にはご一緒しながら、自分にもできる支援をやっていこうと思っています。 目の悪い方への食事のヘルプの仕方、教えていただきました。登山で来たのだけど、登山時だけではなく、自分のしたいと思うことは、どのような障害者だって同じなんだ、 一言お声をかけながら、相手の方の意思を聞いて共に行動することの大切さを学びました。

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