白砂山・八間山 霧の滝が稜線を流れる

山行実施日;2011.10.01
参加メンバー;Ry・.K

今日の天気図では、低気圧が通過し天気の回復が見込まれる、紅葉を期待しつつ白砂山に向かう。
途中、ガソリンが少なくなってきたので高速を下りてから給油を考えたが、早朝から開店しているGSは皆無。まずい!何とか持ちそうではあるが一縷の不安が残る。ただ開店までは3~4時間あろうか?さんざん迷ったが給油する事にした。 ナビでは、沢渡温泉街にGSがあつたが建屋は無く、給油スタンドが二台あるだけであった。当然店員もいない。見回すと「給油される方はこのチャイムを鳴らしてください」との張り紙。時間は5時50分ごろ、早朝で無理だろうと思いつつチャイムを鳴らす。直ぐに女性が出てきて「ガソリンですか?チャイム鳴らしました?」。はい、すいません朝早くから。「いいえ私はGSの者では有りません。ジュースを買いに来たところです。GSはその下の林さんですが!」林商店さんを見に行くが出てくる気配は無い。隣の建物も同じ名前であり女性がいたので聞いてみると「電話してあげます」とのことで給油していただいた。

一安心で一路登山口へ、尻焼き温泉を通過すると乗用車が数珠繋ぎに停まっている。 この先にゲートがあり、開放されるには7時から19時だ。

前の人も白砂山が目的、「毎年白砂山に来ているがゲートが閉まっているのは初めてだ。」「白砂山は、2年前の9月28日に来た時は紅葉が最盛期だったが、去年の10月1日には盛りが過ぎていた。今年はどうだか」

気温は10度しかない。寒い。ゲートから20分程度で野反湖駐車場に着く。この駐車場は、無料で50台程度駐車できそうだ。駐車場には登山者と釣り人がいる。

天気は、激しい風と霧でしばし足止めとなるが、もう少しすれば天候も回復すると期待して登山口に向かう。沢を渡渉してからの登りとなる。登山道は整備されている。少し歩くと地蔵峠に着く、ここは切明温泉方面への分岐であり小休止とする。風と霧は止みそうにはないが天気は回復に向かっているようだ。

ここからは砂礫とヌカるんだ樹林帯の登山道となる。日が射さない分ヌカるんでいるのだろう。樹林帯と砂礫の道は変わらず、やがて笹の葉も散乱しだし、さらに歩きにくくなる。やがてガラ場の急登となり、堂岩山に到着。ここには名前の書かれたプレートがあるだけで山頂とは思えない。当然視界も望めない。

八間山との分岐に着くと、ゲート前で話しをした登山者がカメラを構えて待機している。「ここからの景色は綺麗ですよ。左側(北面)が赤く紅葉して、右側(南面)は笹原の緑色になります」稜線は、東方向に続いている。
風が止まない!この風で霧が北斜面を舐めるように這い上がり、稜線を越えてから南斜面を滝のように流れ落ちている。これはこれで綺麗なものだ。

風速としては10m/s程度だろうか?ときたま青空が見え隠れするのだが。天候回復を期待して早飯とするが、一進一退の天気で好転しない。あきらめて白砂山に向かう。

ここからは稜線歩きとなる。稜線の両側は、這松と笹が腰ぐらいの高さまであるために強風があまり苦にならない。

アップダウンを繰り返し最後の登りを登り終えたと思ったらまた登り。これが本当の最後の急登。山頂はあまり広くなくここもプレートと三角点があるのみ。視界は回復しない。東側と南側は時たま青空が見え隠れするが、北側の苗場方面は厚い霧に覆われたままである

ここでも回復を期待するが残念ながら霧は晴れてくれなかった。あきらめて下山する、先ほどの分岐から八間山方面に向かう。
南側は天気が回復し青空が見え出し、快適な稜線歩きとなる。登山者もいない静かな山だ。八間山は表示杭が有り、避崩壊した難小屋らしきものもあった。
相変わらず北側の天気は回復しない、すぐに駐車場方面に下山する。車道と並行するころから登山道脇に「りんどう」が群生しだした。あと1週間程度でいっせいに咲きそうだ。駐車場に着くころは気温も7°となり非常に肌寒い。
駐車場前の土産物屋のおばさんによると「今まで暖かく、今日から冷え込んだ」とのことである。
白砂山の標高差は600m程度だかアップダウンが有り、累積標高差としては1000m程度であった。

大宮3:30→沢渡温泉6:00→ゲート6:40→野反湖駐車場7:40→地蔵峠8:20→堂岩山9:50→
八間山分岐10:00→白砂山11:50/12:25→八間山分岐13:20→八間山15:00→野反湖駐車場16:00   累計8時間20分

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