山行日;2013年9月28日(土)~29日(日)
9月28日(土)~29日(日)に第3回大宮労山祭りが廻り目平で行われ、26名が参加しました。
・ハイキング
・登山
・藪山
・岩A(クライミング)
・岩B(ボルダリング)
の5つの班に分かれ、それぞれの山を楽しみました。
夜には一堂に会し、たき火を囲んで、ジンギスカン・キノコのホイル焼き・焼きそば・焼うどんなどに舌鼓を打ち(もちろん酒も!)、語り合い親睦を深めました。
山のジャンルを超えて交流するこうした機会は、大変有意義なものだと思います。
役員の皆様、本当にご苦労様、そしてありがとうございました。 (Lantana記)
ハイキング班 一日目 横尾山 横尾山から金ケ岳へ
久しぶりの投稿です。恒例の大宮労山祭ハイキング班に参加しました。初日、車2台で信州峠のパーキングを目指す。P脇の石段から登り始め、なだらかな道を進む。これといった特徴のある山ではないが、とにかく眺望が良い。日本の中央分水嶺に位置しているからでしょう。奥秩父から八ヶ岳・南アの山々そして富士山も頭を見せてくれた。静かな穏やかな山歩きを楽しみました。今日のメイン夜の宴会に間に合うよう早めに下山し廻り目平キャンプ場に向かいながら、川上村のスーパーで食料・酒類を買い込む。先発グループと合流。クライミング等の人達も下山してきて宴会のスタート。たき火を囲み色々な料理を頂きながらワイン・日本酒などで久しぶりに酔っ払い、怪我までしてしまった。次の日の金ケ岳は半分二日酔いで本当につらかった。それにしても福田さん、M下さんがいると本当ににぎやかで楽しい。金ケ岳山頂は展望が素晴らしい。途中岩場もあり適度なスリルも味わい、仲間に恵まれ、天気も良く、久々の山歩きを楽しみました。だが最後に大きな試練が待っていた。中央道の大渋滞である。通常の3倍はかかってしまった。いつもの事だがこれも仕方がない。色々なことがあった労山祭りでしたが、次回も参加したく思います。会員のみなさん、よろしく。 (Tu.S記)
二日目 金ケ岳
大宮労山祭二日目、我々ハイキンググループは「金ヶ岳」に行くことになった。「金ヶ岳」は山梨県の山。中央道「須玉」インターの近く。八ヶ岳によく似た山。右から「茅ヶ岳」「南峰」「金ヶ岳」で、「にせ八ツ」とも言われている、我々はその「金ヶ岳」に登る。「金ヶ岳」は標高1764m。すそ野の広い大きな山です。昭文社の地図を見た、山頂近くに(危)マーク発見。ドキッ。すぐに、M田さんに地図を見てもらった。「岩場ですね」簡単に言われたことをどう解釈してよいかわからなかったが、とにかく、車に乗り出発。二年前に「茅が岳」には登っている。その隣りの親類の山だからと不安がる自分を落ち着かせた。
「ふれあいの里入口」に車を置く。今日は車3台。総勢12名。車を下りてしたくをする。目の前は裾野を大きく広げた富士山、南アルプス、甲斐駒が岳が立派です。山に登らなくても嬉しい景色。そして、目の前はきれいなキャンプ場です。
さて、山頂に向け出発。あの恐ろしい(危)マークの登山道はどこか、ドキドキしながら、進む。山頂近くになって、やっと現れました。ロープの張られたスリリングな岩場。リーダーから一歩一歩と歩き方のポイントの指導がありました。それほど怖くなかったが、緊張しながら登る。ついに「金ヶ岳」の山頂到着。
「茅ヶ岳」は360度の大展望だったが、こちらの「金ヶ岳」は180度ぐらいの展望。比較したら悪いですね、「金ヶ岳」のほうが、高いのですから。富士山、南アルプス、鳳凰山、甲斐駒ケ岳が大きく立派です。良い天気です。76歳のS古さんがゼロメートルから頑張って登った富士山。去年どうしても岩場が怖くて山頂に立てなかった甲斐駒ケ岳、いろいろな思い出のある山をしみじみと昨日の出来事のように思い出しながら、ゆっくり景色を楽しみました。
下山も一歩一歩、丁寧な指導で山を下りることができた。「できちゃった」不思議な気持ちです。大勢の皆さまに助けていただきました。皆さんお世話になりました。(hama記)
登山班 瑞牆山(みずがきやま)に登る
奥秩父の山は余り個性を感じなかった。どこの山に登ったかもほとんど意識したこともない。確か30年ぐらい前に、埼玉県連で廻り目平に来た。その時登ったのは、五丈岩を覚えているので、金峰だとわかる。今回、大宮労山祭で瑞牆を計画した。計画書を作りながら、古いガイドブックを見て、写真で見慣れた、大きい岩のごつごつした山容と、瑞牆の名前が一致した。
28日7時に回り目平のキャンプ場を出発した。メンバーはS古よ、U神、T川、O知、I田、I丸、K林の各氏とO野の8人。西股沢に沿った林道を1時間強歩くと、右から砂洗沢が合流する。ここまで車が入れると計画段階では考えていたが、それは間違いで、キャンプ場の出口にはゲートがあるし、道も車の通行は無理であった。今度は砂洗沢に沿って登り、八丁平を目指す。展望はないが、きのこが多く、苔に混じって黄色のものもあった。1時間くらいで大日岩と小川山を結ぶ登山道に出る。ここを八丁平と勘違いして、右だ、左だと地図とにらめっこしながら検討する。右の小川山方面に行き、瑞牆方面への道がなければ引き返すことにして進むと、八丁平についた。
八丁平からは下り道で、瑞牆への登山道を目指す。途中から、岩峰が姿を現した。重力に逆らうように、青空に伸びあがる個性あふれる姿には、奥秩父の印象を一変させられた。45分ほどで、富士見平から瑞牆に登る登山道に出た。今までは、静かな山歩きだったが、ここからは、人が多く、時々渋滞も起きた。頂上着は、12時前後。私の靴の底がはがれだして、細引きで縛り、K林さんにテープを巻いてもらい応急処理をした。頂上は大勢の人だった。空いている場所を探して、昼食。
頂上からは、道なき尾根を藪こぎして、大日岩と小川山を結ぶ登山道に出、小川山を経由して廻り目平に戻る予定。踏み跡らしき所を辿って出発。時折、岩峰に遮られ、基部を回り込む。道案内らしきテープも散見できる。30分くらい進んだ所で、踏み跡らしきものも消え、行く手を、シャクナゲの藪がさえぎった。時間も予定より遅れているし、藪こぎに要する時間を考えると、このまま進むのは危険と判断し、引き返し、往路を戻ることにした。
帰りも長かった。途中でヘッドランプを灯けた。キャンプ場到着18時。有難いことに、豪華な夕食を、ハイキング班の人たちが用意してくれていた。30名近い人の食事を、手際良く準備できる、そこに会の蓄積された力を感じた。そして、11時間の行動、76歳、S古さんの頑張りに頭が下がった。天気に恵まれた素晴らしい山行だった。
(Zu.O記)
藪山班 廻目平~朝日岳北尾根~金峰山~廻目平周回
コースタイム
廻目平7:15-7:35林道より分岐7:40-7:53尾根取り付き-9:18 1930m岩峰-10:45 2120m尾根合流点-11:57 2420m北尾根合流点-13:09朝日岳13:22-14:23金峰山14:52-15:07金峰山小屋-16:25林道終点-17:13廻目平
前日、大宮から一般道をひた走り日付を変わって1時半に廻目平キャンプ場着。焚き火を見ながら1時間アルコールを体内注入してクールダウン。2時半就寝、6時起床なので睡眠時間が少々足りないが仕方ない。準備を整えて7時過ぎに歩き出す。
林道を約20分歩いて水道管が沢を渡っているそのちょっと先で林道から離れて沢を徒渉し、ここで水を汲んでから緩い傾斜の山腹に分け入る。
渓畔林の中を歩くと使われていない林道にぶつかったので、ちょっとこれを利用して東側にトラバースし、この山腹を上がれば間違いなく朝日岳北尾根に取り付く支尾根に上がるポイントの山腹から山中に入る。
ところがこの山腹、登る右手はシャクナゲのヤブまみれなので、歩きにくいし左手はカラ松の人工林で伐採しているけども全然手入れしていなく伐採樹木が置きっぱなしだからこっちも歩きにくい。やっと伐採林跡を過ぎたら多少歩きやすくなり、何と踏み跡とテープまで出てきた。
意外とはかどるのではないかと思ったが、この妄想は1930mの右手から尾根が合流するポイントで打ち砕かれた。
ここは地形図ではフラット形状だったのだが、このエリア特有の岩峰が連なっており行く手を阻まれる。尾根の左手を歩いたがどうにも進めず、結果戻って尾根の右手から岩峰の下を大巻いてやっとこさクリアした。
この先、2120mの右手からもう一本尾根が入るまでが今回の山行の中で最も苦しかった。時々岩峰が行く手を遮り右往左往する。テープはさっぱり無くなってしまった。あんまり寝てないツケが来てスピードが上がらず、水を大量に摂取してようやく尾根合流点についた。
ここで引き返そうかとも思ったが、岩に立つと見通しが利いて行く手が見えたので行く気になりまた歩き出す。
朝日岳北尾根の2420mまでは標高差300だったが、意外とここは順調に歩いた。とはいえ、やはりシャクナゲが行く手を阻み、気持ち左側にトラバースアップして原生林の中の獣道を拾いながら上がっていった。(写真1)
北尾根から奥秩父主脈縦走路までは奥秩父らしい原生林が拡がっていたが、やはり所々にシャクナゲと今度はハイマツまで出てきてやっぱり右往左往を強いられる。(写真2)やっとの思いで予定時間を大幅に超過して朝日岳直近の縦走路着。行動食をむさぼり食う。水は2リットル持ってきていたが、既に1リットル消費してしまった。計画では下りも金峰山から伸びる北尾根を下るつもりだったが、時間と水の関係からそれはありえない。登山道を下ることとして歩行再開。
大弛峠から金峰山ピストンをしているのであろう多くのハイカーと挨拶をしながらすれ違い、14時過ぎに全方位の眺望が得られる金峰山の頂上へ。(写真3)展望を楽しんだあとは一路登山道を下山して皆が待つ廻り目平キャンプ場に17時過ぎに到着。片づけを終わったあとに最初に口中に入れた発泡酒はとてつもない美味であった。 (Ke.H記)
岩A クライミング班
フリークライミングのメッカ・小川山、3日間のクライミングを楽しんだ。丁度フリークライミングの清掃登登攀重なり小川山クリーンデイに一役買った。
さて、1日目夏の小川山・合宿で登った、ガマスラブの上のエリアにある、マガスラブで登る。
花崗岩のスラブは、つかみどころがなく結構厳しい。「ウルトラセブン」5・7 でも下部は右から行かないと厳しい。H竜さん、I村さん、K坂さんもクリアです。
次に「かわいい女」5・8だがこちらの方が登りやすい。初っ端ランナウトするが、楽しいルートで、最後に薄かぶりの乗り越しが核心。
アンダーホールドを見つけられるかが、OSの決め手だがムーブを教えてはつまらないので、テンションがかかるまではじっと観察する。
ムーブが判らないと「全然可愛くないじゃん」と云う声も聞かれるが、判ってしまえば簡単かな、リーチで勝っているK坂さんはムーブ無視で解決した。
最後に1本だけ「高い窓」にチャレンジしたが、終了点直下では、あわやフォールかという冷や冷やのクライミング。久し振りに痺れた。
2日目は「マラ岩」と「リバーサイド」で登った。
「川上小唄」5・8は勇気が試される。ここはA島さんにリードしてもらった。
「屋根の上のタジヤン」にロープを張って、午後からは「リバーサイド」で、1日楽しんだ。
3日目はU田さんと合流して「甲府幕岩」で登った。 (To.S記)
岩B ボルダリング班 ボルダリングは最適!
岩Bパーティ班長のM田です。大宮労山祭に伴う山行の一つとして二班設ける岩パーティのうちBパーティを計画するようA島実行委員長から依頼を受けました。
9/28(土)ボルダリング
水晶スラブ下エリアから始め、雨月エリア、分岐岩、林の中エリアと回りました。
ボルダリングは、岩や沢などの登攀のコアな基礎部分を学ぶのに最適なカテゴリーです。 高所登山や、台湾の未踏の沢で世界トップレベルの日本人集団 ギリギリボーイズも遠征の合間に、小川山等のボルダリングで登攀力を養っています。
①犬岩の犬小屋3級核心部のみの自主設定マントル返し課題・・推定5級
②涙岩のホワイトティアーズ4級
③雨月エリアのシットダウンスタート3級と、自主設定課題推定5級と6級
④同エリアの9級クラック
⑤分岐岩のスラブトラバース6級
⑥同岩のマントル返し10級
⑦林の中エリアのスパイヤースラブ4級、5級、6級
⑧同エリアトリトンの5級
をみんなで楽しみました。
9/29(日)クラック
妹岩のクラックに挑戦の日です。
「愛情物語5.8」23m
この課題は、プロテクションが決め辛いルートで有名です。過去にカムが外れ、大宮の山岳会の方がお亡くなりになっています。その際、警察より、このルートは登攀禁止に!という申し入れが有ったそうです。金峰山荘のご主人も一時、登攀禁止を考えていたとか・・
登りの方は、スラブ面に立ち込めれば、5.8で順当ですがプロテクション取りがやはり・・特にカム切れになりそうでした。とにかく長い・・そして終了点がどこだかわからない(ー_ー)!! 結局23m程登りました。カムワンセットでは猛烈にランナウトします。
「カサブラン5.10a」
小川山の他の5.10aより難しいと感じました。トップアウトがやっとでした(ー_ー)!!
空いている時、トップロープを掛けて練習しないとレッドポイント出来なさそうです。 (Su.M記)