山行実施日;2014年9月4日~9日
参加メンバー;Mi.T、Sa.K
西穂から槍までの縦走をK坂さんと計画し、いざという時の為に塩田塾でロープワークの課外授業を受け、万全の態勢でした。が、天候不順によりプラン変更、土曜以降天気が期待できる剱岳へ。(でも、結局穂高も予報より良かったのですが・・・)
9/5 朝発で扇沢へ。
この日は全国的に雨でしたが、昼から晴れるという予報を信じ室堂へ移動。
天気は好転することなく雨・・・。K坂さんの「行こう」の一言で剱沢のテント場へ進むことに。雨は降ったりやんだりの繰り返し・・・が、段々降る量が増して、土砂降りに!
肩口からも雨が浸み込んで、身体も冷えてきました。剱御前小屋までたどり着いた時はレインを着ていてもかなりの被害。とりあえず休憩に小屋へ避難しましたが、雨の止む気配なし。予報では18時には晴れる事になっていましたが、テン場まではあと1時間の距離。悩んだ挙句、小屋泊に変更。乾燥室に全てブチ込み、全て着替え終わってやっと落ち着きました。
自炊室で夕飯を作っていると、天気は一変、美しい夕焼けが!夕飯を済ませ、小屋の前後にそびえる丘に駆け上がり、雲海と夕日を堪能し、翌日に備え早めに就寝しました。
9/6 剱御前小屋~剱岳~雷鳥沢テント場
5時半出発。剱御前小屋にザックをデポしてサブザックで剱岳へ。途中昨日宿泊予定だった剱沢のテント場を経由して水を補給。剱御前小屋は稜線上にあるので、天水のみ。湧水は美味しい!剣山荘で行動食での朝食を済ませ、いざ剱岳へ。
天気は晴天!テンションも上がります。ここから先は、ツアーやガイド山行の人達の姿も目立ちます。みんなハーネスとヘルメットを装着。剣山荘で600円のレンタルもありました。私は労山で習ったスリングの簡易ハーネスを作り、いざという時に備え出発。ギザギザのテッペンを目指して岩を次々と乗り越えて行くと、塩田塾でのクライミング練習が役に立っていると実感。塾長ありがとうございます。
危険個所はほぼ鎖があり、思った以上に安全に登れました。鎖の無い箇所もK坂さんと難なくクリア。一服剱、前剱、どんどん進みます。そしてカニのタテバイ。どんどん進みます。そしてギザギザのてっぺんに到着!晴天の山頂サイコーです。
休憩をゆっくり済ませ、写真を撮りまくり、山頂を満喫していざ下山。
どんどん下ります。そしてカニのヨコバイ。ここで、せっかくだから簡易ハーネスで自己確保実践してみます。自己確保無くても大丈夫だと思いましたが、安心感は増します。どんどん下ります。2人ともギザギザ岩岩を満喫し、剣山荘まで戻りました。ここでカレーランチ。1000円です。軽身のため、足取りも軽く帰路も順調です。剱御前小屋でデポザックを回収し、雷鳥沢テント場へ。15時半到着。9/5~7で立山フェスが開催されていた為、テント場も一部フェス用に確保され、大賑わいでした。
K坂さんと今回はソロテント2張。雷鳥沢のテント場は水も豊富、トイレは水洗、すぐ近くの雷鳥沢ヒュッテで外来入浴18時半受付終了で600円と快適さがハンパ無い感じです。もちろん2日分の汗を流しに雷鳥沢ヒュッテへ。なんと、シャンプーも石鹸もドライヤーも常設されていて驚きました。サッパリしてテント場にて夕食。明日に備えて各自テントへ戻り荷物の整理をしていると・・・
テントの中から見ても外がすごく明るい。「めっちゃ燃えてるやん!!」という声に不安になり、外を覗くとK坂テントの隣のテントの青年2人組のガス缶が勢いよく燃えています。まるでキャンプファイヤーなみ!私も「水あるよ!」といったものの結構な火の勢いに近寄るのを躊躇しているとギャラリーが次々と集まってきます。
1人が水を汲みに走り、もう1人が火を消そうと近づいた瞬間、炎が彼の腕に一瞬燃え移ったのを見て、恐怖しました。片手で炎をはらい、すぐに消えましたがそのまま燃え広がっていたらとドキドキでした。「爆発するかも!!」と誰かが発し、爆発したらK坂さんと私のテントも燃えるのか~??と頭によぎりながらももう一人が汲みに行った水で何とか消火。本当に怖かった。ガス缶全体が炎の中で、何が原因でああいう燃え方になったのか良くわかりませんでした。その後、テント場は静けさを取り戻しました。
後日、その話をしたら爆発はしないだろうという事でした。次回遭遇したら一緒に水をかけます。