2014年11月29日(土)
アイゼンはとまらない緊急泊では・・・心に余裕を
日高市、日和田山の岩場で初めてのアイゼントレーニングでした。ずっと前の職場の方からアイゼンを先日譲って頂いたのですが、千葉のお店に靴を買いに行くときに、そのアイゼンを忘れ、家で靴に合わせようとしたのですが、つま先の針金のカーブが合わず、断念。靴だけを背負い、いざ、岩場へ。他の方の登りを見ていると、心やさしい同じ会の方が、御自身のもう一つの新品のアイゼンを私に貸してくださり、アイゼン初挑戦と相成りました。
この間、ジムや岩場へ通えなかった分、家でエキスパンダーや鉄アレイで少しは筋力を付けていたつもりでしたが、岩に取りつこうとすると、ストン、ストンと落ちるのでした。雨で岩は濡れていましたが、アイゼンの爪を立て足に乗ることの難しさ、身体を岩に寄せる難しさを改めて知る時間となりました。途中、落ちた時に隣で登っている方のザイルを踏みそうになったり、落ちる時にアイゼンが岩と擦れ、火花が散る等アイゼンも岩も傷つけたり、周りの方に御迷惑をお掛けしました。すみません。それでも3本登らせて頂き、感謝感謝です。皆様、有難うございます。
12時前に次のビバーク訓練のために荷物をまとめ、高麗川駅へ。そこから運動場へ移動し、低体温症の予兆、症状、対処法、事故の実例等の話を聞いた後、河原にてツェルト(簡易テント)を使った緊急時対応泊まりの訓練でした。
日帰りの山行の設定でテントは持ち合わせてはいなく、あるものを使っていかに身体を保温するか、ひと工夫、ふた工夫で、ずいぶんと快適に過ごせるものだと分かりました。一定時間を過ぎた後は、持参した寝袋に入り、ポカポカの夜を眠ることが出来ました。
様々な経験が心の引き出しの中身となり、それを使った判断が大切な分かれ道になるのだと思いました。
今回の訓練のために沢山の準備や夜を徹しての見回り、健康チェックまでもして頂きました、県労山救助隊の講師の方を始め、埼玉労山女性委員会、救助隊の皆様、本当にありがとうございました。
(Is.U記)