久しぶりに行ってみた天狗山328.2m

2016年5月24日

山から帰ってテレビをつけるとネクタイ・スーツのアナウンサーが「今日は暑かったですね」と、相も変わらず「あついあつい」を繰り返し視聴者への刷り込みを行っている。「ウソつけ!俺は関東の低山を登ってきたけど頂上は爽やかな風がふいて気持ちよかったぞ!」と怒鳴りつけてやった。30℃と気温は高かったが湿度は20%ほどで、道路を歩いていても「あついあつい」と何度もぼやくほどの暑さはなくいい山歩きができた。ほんとは18日に行きたかったのだが、都合で一週間遅れの24日になってしまった。自宅8時30分出発、相方に運転させ東北道を走り一時間ほどで登山口に着いた。車1台がやっとという細い道のどん詰まりが日吉神社。「岳人」6月号によると『3台程度駐車可・・土日は、まちの駅へ、・50台駐車可』とある。地元住民にしかわからない細い道を聞いてやっとたどり着く。他に車はなかったがあと2台分のスペースは開けておいた。登山道を行くとすぐ岩峰が現れた「これがあの時にクライミングした岩か?」A峰それともB峰?97年10月以来18年半ぶりに見る。恐怖に震える我がヘルメットをたたきながら「行け!」と迫る師匠(恐怖の体験記=会報189号参照)。思い出すなー。心の中で合掌しながら先に進む。岩と岩の間をすり抜けたり乗り越えたり、鉄梯子を攀じったりしながら三番岩(275m)。目印は所々で見るが複雑な岩が多いのでルートを見失いやすいので心細くなる。この先の二のタルミ、一のタルミにはエスケープルートがあるので怖くなったらそこから逃げよう。コースタイムは1時間半だが2時間かかって最高峰の一番岩(天狗山328.2m)。下界の田んぼの水に緑の山が映り、さわやかな風が吹いて、汗も引っ込み気持ちがいい。証拠写真と昼食をとって下りることにする。また岩登りのピストンは嫌なので一のタルミからのエスケープルートを下りかけたら、第一山人発見!。幸手から来たという70代の夫婦に「ここまで来て、猿岩の鎖場を下降せずにどうする!」と、はっぱかけられた。ジジババにこう言われては山岳会員としてのメンツがあるので、ここは一旦引き返し『鎖場長く、腕力を要する・・足場少なく、やっかい・・濡れている場合は危険、岩登りの経験のないものは引き返した方が・・』(栃木の山120)という入山峠コースに挑戦することにした。歩き始めると猿岩なるものが現れるはずだがそれらしいものがない。おかしいと思いつつ進んでも鎖が現れない。『急峻な岩場に設置された7本のクサリ』(同)はどこに?!「おかしいおかしい」と思いつつ下っていくと民家が見えてきた。イノシシのワナを避け、柵を乗り越え民家の敷地に入る。民家の住人に領土侵犯の言い訳をしながら会話。「よく、間違って来る人がいます。」と言う。東側に下りるはずが目印に気をとられていつの間にか西側に下りてしまったのだ。さらに「鎖場は岩がツルツルなのでよした方がいい。以前、死人が出た。」と恐ろしいことも言う。なーんだ、間違ってよかった。山裾の田んぼ道と街道を約4㎞、東側のルートの2倍もある道をてくてく歩いて車に戻った。あのジジババ夫婦のらしい春日部ナンバーの車があった。まだ下りてきていない。事故でもなければいいが。3時前だ、まだ陽も高いので帰りがけに温泉に立ち寄ることにする 。どこにするか?当然、岩トレのあとによく立ち寄った赤見温泉だ。ナビによれば1時間ほどで着く。帰り道でもあるしちょうどよい。藤坂RGでの岩トレのあと、ここで汗を流し、佐野の食事処で打ち上げ。これが師匠のコースメニューだった。師匠御用達の「一之館」に行ったら「今日は、立ち寄り湯はなし。」と言われたので、隣の「公園荘」に入る。宿の前から湧き出す名水(栃木県指定天然記念物・出流原弁天池湧水・湧水量2400㎥/日。水温16℃)を沸かしたさっぱりした湯である。ひとり露天風呂に浸かりながら師匠とのクライミング山行を懐かしむ。5時、街中を走っていると「この食堂入ったことある!」。師匠は行きの運転は自分でやったが、帰りは必ず山行の〆として食事処で一杯。なので帰りの運転は酒を飲まない女性陣にお任せして、アルコール漬けの師匠は後部座席で疲労回復。不詳の弟子は、師匠のように生きられないので行きも帰りも相方の女性に運転させ、助手席で疲労回復。6時には我が家に着いた。今回は、初めて師匠からロック・クライミングを教わった地で“四回忌法要祈念山行”として、ロック・ハイキングとした。(記 T橋)