2016年10月19日~11月7日
アンナプルナ山群 カン・ラ(五三二二m)
岩S
アンナプルナ山群へは八回出かけており、一九九九年に内院を訪れたのを皮切りに、トルン・ラ北のプルクン峰、フーン・ヒル、ティリチェ湖、ツロブギン峠は二度、コルチョン・ピーク、コプラ・ダンダを訪れて、いろいろな姿の山群を撮ってきた。今回は北側にある標高五三二二mのカン・ラ(Kang・La)に連泊して、アンナプルナ山群を北側から撮ることで計画した。ネパールも車道がどんどん延長して造られて、カトマンズから二日でチャーメまで車で入る。(マナンの少し先まで入れるそうだ)三日目からトレッキングを開始、ティリチェ湖を訪れた八年前の記憶はあまり残っていない。が、ロッジの数がかなり増えたようだ。ピサンから北側の斜面上部をトラバースする道に入ると、Ⅱ峰、Ⅳ峰、Ⅲ峰、ガンガプルナなどの展望が開ける。ナワル(三六六〇m)で連泊して順応後、約四三〇〇mのカルカで一泊して標高差約一〇〇〇mの急登を登る。峠の手前はガラ場で三〇~四〇度(最後は四五度位)の登り、高度もあって少々ヨレヨレになりながら峠に到着する。
峠を超えて少し下り、トレッキング道を離れて北西に登り返して小さなポカリ(湖)のある場所にテントを設営する(標高約五四五〇m)。早速、歩いて十分位の稜線に上る。目の前にアンナプルナ山群がドーンと望める。左からラムジュン・ヒマール、Ⅱ峰、Ⅳ峰、Ⅲ峰、ガンガプルナ、Ⅰ峰、ロック・ノアール、ティリツォ・ヒマール、遠くにダウラギリⅠ峰と展望は抜群だ。ただ、此所までくる間に感じたことは、Ⅱ峰は逆光気味で切れ落ちた北壁に光が当たるのは午前中の僅かな時間のみで、夕焼けも今一だった。一方北側はチュルー・(E、F/E)、氷河を従えた無名峰の五七〇〇m~五九〇〇mの山々が望める。峠の方に少し戻って東側を望むと、ギャジ・カン、カン・グルー、マナスル、ピーク二九、ヒマーン・チュリー、さらに谷筋のトレッキング道にカンラ・フェデーのロッジが望める。
三連泊して早朝五時から朝焼けの撮影を始め、午前中は近くの稜線を歩きながら山々を撮ってきた。ただ、夕焼けは基本的に逆光でⅡ峰のみを撮るが、今一だった。マナスル山群は夕焼けだが、雲が取れずにさらに少し遠くてうまく撮れなかった。また、標高が五四〇〇mを超えているので流石に朝は寒くて、テント内のペットボトルの水が凍っていた。(―一〇℃だった)
写真もほぼ撮り終えて四日目に下山する。峠まで戻り、ザレたガラ場の急坂を慎重に下る。雪が残っているとスリップ・滑落しそうな場所だ。どんどん下る。膝が笑い出す。往路で泊まったカルカの水場は凍っていた。やっとナウルに帰り着きほっとする。予定より一日早く降りたので次の撮影地マナスルのビムタンまでのんびりと歩く。翌日からの三日間は私も含めてガイド、ポーター共に足の筋肉痛で下りは顔をしかめながら歩いた。
スル山群・ビムタン(三五九〇m)
一一月〇八日~一三日
アンナプルナのカン・ラから戻り、ダラパニからマナスル山群に入り二日でビムタンに到着する。マナスル山群は三度訪れていて、二〇〇一年にバーラポアリ、二〇〇五年にガネッシュ・ヒマールを望んだ後にラルキャ・ラを越えて一周した。さらに二〇一六年春にはチューリン・コーラを遡りバウダー・ピークとヒマール・チュリー眺め、さらにプンギェン氷河からのマナスルとピーク二九を撮る予定で通常コース意外に少し脇道に入って歩いてきた。が、あいにくの悪天候でプンギェン氷河ではシャッターを切れなかった。
今回はマナスル山群の西側にあるビムタンでは、一一年前に訪れた時の撮り残しをしたくて計画する。ビムタンで共に写真を撮りに来たW氏と合流する。彼はマナスルを一周し、昨日到着したとのこと。再会を喜び合う。W氏と共に到着した初日は北側のモレーンに上がりチェオ・ヒマール、パンバリー・ヒマール、マナスルなどの夕焼けを撮る。二日目の朝は同じ場所でテリジェ、ギャジカン、チェオ・ヒマールの朝焼けと氷河に陽が差し込むまで粘って撮る。二日目の午後から撮影ポイントを探してモレーンをウロウロして、朝焼けと夕焼けのポイントを探して歩く。このポイントで二日目の夕焼け、三日目の朝焼けを撮る。この日にW氏は一足早く下山していった。三日目の夕焼けはポカリ(池)にマナスルと北峰が映る写真を撮る。四日目、思い残すことなく撮れたので下山を始める。用意したフイルムも使い果たして充実した気持ちでカトマンズへ向かう。
前半のカン・ラの日程
南与野19:47-赤羽20:05、20:10-浜松町20:39、20:45-羽田空港国際線ビル21:04、0:20-(TG661)-(機)-BKK 4:50、
10:15-(TG319)-KTM 12:25、(H)Drive to Besishaar(H)Drive to Chame(L)Trek to Low Pisang(L) Trek to
Nawal(L2)Trek to Ngawal Kharka(T)Trek to Khangla Bhanjyang Pass(T3)Trek to Gyaru(L)Trek to Dhikur Pokhari(L)
Trek to Thanchwk(L)Trek to Dharapani(L)Manaslu へ
後半のビムタンの日程
Annapurnaから Dharapani(L)Trek to Yak Kharka(L)Trek to Bimtang(L3)Trek to Gho(L)Trek to
Dharapani(L)Drive to Besishar(L)Drive to KTM(H3)13:55-(TG320)-BKK18:30、23:15-(TG682)-(機)-羽田6:55、
-浜松町-赤羽-南与野