W部さんへの手紙  船形山での出会い

2018年2月1日

2017年11月号会報で紹介しW部さんの「船形山」の山行文、覚えていらっしゃいますか? 山頂避難小屋で偶然出会った人は、なんとW部さんの母校が統合された、秋田の小学校に勤める先生でした。懐かしい故郷談議で小屋の中が盛り上がったのは言うまでもありません。

その会報を相手の方に送ったところ、丁寧な返信を頂きましたので紹介します。

こうして会報が会員外の方との交流にも役立っているとは、何とも嬉しいものです。ちょっとしたふれあいかもしれませんが、何か心がほっこりしませんか?

拝啓

先日は、大変貴重な同人誌を送っていただき有り難うございました。山の資料として大切に読ませていただきました。

そして、船形山での楽しかった記憶がよみがえってきました。登山口までの過酷な道のりや天候など、あまり良いことがなかった山行きの中で、唯一光明と言える、人との出会いでした。

そう、溌剌とした「お姉様方」のお話と表情、笑いのセンス。「船形山」=「埼玉の姉さん方」の印象です。どの方もどの方も私には「田部井淳子さん」のように思えました。

W部さんが羽後町軽井沢出身で、私達が勤める学校と同郷とはまさしく奇遇。こんなこともあるんですね。地域を見る目がちょっと変わりました。勿論良い意味で。

このお正月は帰省されるのでしょうか。もしこちらに来られたときは、是非学校にお立ち寄りください。一月十四日までは冬休みですので対応できると思います。

学校の写真と玄関に掲示している私の好きな言葉を同封しました。正に、学ぶ事と山に登ることは似ているように思います。

もっと言うならば、人生と山登りもまた似ていると感じています。

いつかW部さんのパーティと一緒に登山ができたら、にぎやかで楽しいでしょうね。

では、この辺でパソコンを閉じたいと思います。寒い日が続きます。お体には十分気をつけられてお過ごしください。春の野山を思い浮かべながら寒い季節を乗り切りたいと思います。

敬具

高瀬小学校  S藤 

「学者如登山」

学ぶ者は山を登るが如し

一歩一歩高いところに登るにしたがって、次第に視界が開け広々と見えるようになると同様に、学べば学ぶほど、未知の事象もわかって物事が広く深く見えてくるようになる。

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