2018年4月3日
- 参加者数:二十二名
- 司会:S木さん
1.「いのちの喜びを唄う花たち」
いつ、どこで会えるの?
お話:O知さん
インターネットのウィキペディアから引用され、次の内容でお話しいただきました。
①山で見られる植物と高山植物の違いとは?
②日本の高山植物はどこから来たの?
③日本の高山植物は他地域の高山植物とどう違うのか?
④日本の高山植物の特色は?
⑤日本の高山植物の危機とは?
⑥私の高山植物図鑑
O知さんの今までの山行で出会った花々を紹介していただきました。
A部さんからは、十年前に遡行された南アルプス間ノ岳に突き上げる細沢の報告を写真と共に紹介していただきました。カールやお花畑など美しい写真が沢山見られました。
その後は、T橋かさんからお花の情報をホームページに掲載する時には、場所やルートなどの詳細は控えるなどのご注意もありました。
2.春の季節の山行時の注意とヒヤリハットについて
お話:K林さん
$1服装
春と言う季節は個人により差異が有るので、ここでは下記のように設定する。
冬 12・1・2月
春 3・4・5月
夏 6・7・8月
秋 9・10・11月
つまり3・4・5月とする。しかしこの季節は雪山の最盛期でもあり、街では梅の花や桜の花また桃の花が咲き乱れる季節でもある。このため雪山は除外し、標高1000m以下の関東周辺の低山を対象とする。
この季節の気温は5~25度前後であり、温度差が20度以上も発生する。このため気温が低い時は雪が降ったり、登山道の凍結も発生する。また温度が高いと半袖のシャツでも汗が吹き出る事も有る。
全てに対応する事は難しく、事前に現地の天気・気温・風速を確認して服装の決める事が望ましい。
<上着>
基本的な上着の服装は、薄手の生地の重ね着とアウタージャケットと考える。薄手の生地により温度の大きな変動を緩和する。
インナーは長袖のシャツで、半袖のシャツを重ね着する。必要に応じて予備のシャツ等を用意する。また雨具を常備しているので、これも使用が可能である。
アウタージャケットは防寒と耐風で、最高温度により厚手と薄手を着用する。私の場合は最高気温10度以下では厚手のアウタージャケット(冬山用)とし10度以上では薄手のアウターを着用する。もちろん風速によっても対応を変えるべきだ。
<ズボン>
私の場合半ズボンは使用しない、全て長ズボンでサイドファスナー付である。またポケットに携帯を入れるので、ファスナー付きで落下防止を図る。
$2生き物・気象
クマやヘビおよび山ビルは4月ごろから発生。
ハチも4月ごろから発生するが最盛期は7月ごろから。
患部から毒を吸い出すボイズンリムーバーが有る:操作性で2種類あり
雷は地域や年度により差が有るが、関東地域では3月ごろから発生し夏に最盛期。
北陸地域は冬期12~2月が最盛期。雷を感知するストライクアラートが有る。
爆弾低気圧は毎年:10月~1月頃の冬の嵐、2月~3月の春一番の時期が最も多い。
$3ヒヤリハット
- 熊倉山(秩父) 転倒
樹林帯のカーブしている山肌を小走りにトラバースしていた時、靴先に異物を引っ掛け一瞬状況が解らなくなる。我に返ると登山道の谷側にあった窪地にしゃがみ込んでいた。状況から判断すると地面を這っていたツルなどに足を引っ掛け、走っていた勢いで前に一回転しこの窪地に抱え込まれるように座ったものと思われる。痛みはなく衣服を上げて確認したが幸いすり傷程度であった。
天候が崩れてきたため焦って下山しようとしたため。
- 荒海山(会津) 転落 冬山1泊2日 2人
尾根からカール状の裸地を降りる時、足を滑らせ2m程滑り落ちるが足が木の根に引っ掛かり滑落を逃れる。直ぐに上にいた徳重さんも滑り落ち私の2mほど下で木にしがみついた。幸い私との接触はなく大事に至らなかった。
荷物が重く、雪溶けの水で斜面が滑り易かった。
- 入道沢(越後) 渇水 沢 3泊4日 10人
前日の夕方から水を切らしてビバークし、夜明けとともに登山道に出る。頭が締め付けられるような痛みと虚脱感に襲われる。脱水状態により血液量が減少したと思われる。
前日登山道が見え今日中に下山する予定であった。この上は水場が無くなるので水を確保する指示が有った。しかし岩場を登るのに出来るだけ軽量にしたかったし、夕方には登山道をくだるだけなので水の確保を怠った。
- 三倉山(那須) クマと遭遇
三倉山山頂直下を下山中、鞍部付近にて荒い息遣いと強い異臭がして立ち止まる。同時期に登山道を横切る音と‘ゴフゴフ’と言う異音と共に消えて行く。こちらに向かってくる登山者も同時に立止り音の発生方向を見据えている。数分後前方の登山者とすれ違う時「クマでしたね」と挨拶する。
かなりの登山者が行き交う尾根での出没にいささか驚く。
- 赤倉山(足尾) ヤマカガシ(ヘビ)と遭遇
体長1m程度のヤマカガシが目前を横切り、2m程のところで止まる。尻尾をこちらに向けて威嚇らしき音を発しながら数分動かなかった。このため足元にあった木の枝を蹴とばす事で立ち去って行った。
尻尾を敵に向けて威嚇するのはヤマカガシの習性であり、木の枝などを投げつけてはいけない行為である。最悪毒液を霧状に噴霧し、目に入ると失明の危険性がある。
- 袈裟丸山(群馬)地形図の信憑性
地形図の岩場を避けて進むが、岸壁が連なりやむなく岩場を登攀する事となる。地形図は航空写真で作成される為、樹林帯での誤差は大きいと認識していたがここまでとは想定外であった。
群界尾根の登山口から前袈裟の南西尾根を登る取っ付き。
〇ストライクアラート(雷探知機):約一万千円、登山店
報告者:S田