紅葉狩その3 やっと成功! 星穴岳(表妙義)

2019年11月10日

「星穴に行きたい」とH川さん。えー!ホホホホホ星穴⁈ ほほホントにイイイイイ行くの? 紆余曲折の末星穴に決定。ファー!
中之岳神社の駐車場に車を停める。そこから見上げる妙義山は奇岩がそそり立っている。登ろうなんて考えるのはバカだよ。中之岳の左側に鞍部が見える。あそこのチムニーを上るんだとH竜さん。あそこまで行くのぉ?
登攀具を身につけて出発。中之岳神社まで急な階段を上る。

急な階段

ふー疲れたぁ。奥社の右手から石の登山道を行く。石門を巡る一般道と別れ中之岳の鞍部を目指す。『この先上級者のみ。死亡事故多発』と看板。わ、コワ。程なくチムニー基部に到着。鎖はあるが、ホールドが多いので登れる大丈夫と自分に言い聞かせる。登りきると目の前に鷹戻や東岳の奇岩がドーンとそびえる。わー凄い!

次は5m位のクライミング。5.7位かな? クライミングしながら斜めに上がっていく。でもかなり下の下の下ーが丸見え。ビレー無いしなぁ。コワ! 登ると西側の展望が開ける。お天気いいし、やっと紅葉に追いついたし、360°見られるし気持ちいい。

更に痩せ尾根を行くと「H川、ロープ出せるか?」「懸垂?」あらら、もう懸垂始まるの?360°の景色を見てまったり気分だったのに。先にH川さんが降りる。上からH竜さんが声

最初の懸垂

をかける「左に踏み跡があるだろう。それより下には行くなよ」「左? 無いよ」「よく見ろ」「右にはあるけど」「じゃそこでいい」H川さんの体は壁側に向いているので踏み跡は右。H竜さんは谷側を向いているので踏み跡は左。空間認識力が無いH川さんの視点で言わなくちゃダメだよ。

約40mの懸垂が終わり次はトラバース。これが噂のトラバースかなぁ。ネットによると足元の覚束ない怖い壁のトラバースがあるらしい。でもここはそうでもない。一歩だけ「落ちそう」「何が落ちるの」「私」「体を壁側に向けろ」と無事通過。またまた痩せ尾根の急登を登る。絶景! でも足元も絶景! もう一度トラバースしたが、ここも噂ほどではない。じゃ、やっぱりさっきのが噂のトラバースだったのかも。

写真では怖そう

大きな岩にスリングがかけられている。その後には先々週の表妙義のビビリ岩のような岩壁。「スリングにリュックを掛けろ。空身でここを登るから」リュックをぶら下げ目の前の壁を登る。今度はビレーあり。見た目より垂直の感じ。5.7か5.8くらいかな。でも、両側が無く空中を登っている感じ。高度感半端ない! 到着。セルフビレーを取り、最後のH川さんが来るのを待つ。少し進むと山頂。可愛い看板があった。

ビレーありで登ったビビリ岩擬きを懸垂で降りる。ホッとしたのも束の間、そこにある支点でまた降りると言う。ジャーン! ここが噂噂の核心部空中懸垂! 注意を受け「いいか、絶対右手だけは離すなよ」「いってらっしゃーい」こわごわ降りる。壁を蹴る。壁が立ってくる。足が離れてくる。足が離れるあたりが怖いってネットに書いてあった。この辺だ。じゃここだ。空中懸垂の始まりだ。怖いよー。上を見上げても真っ青な空と白っぽい壁とその壁からロープが下がっているのが見えるだけ。顔にお日様が熱い。周りの景色なんて怖くて見られない。途中で止まりそう。後で聞くと右手の送り出しが悪いという。段々頭が下がってしまう。「もう少しだよ」とH川さんの声。「あとどの位?」「あと5m。頑張れ」「怖いよー」やっと着地。足元はザラザラで上手く立てない。H川さんがロープを引いてくれた。ビレー解除。

フー、ここが星穴か。思ったより小さい。顔を上げると穴の向こう側にも、山々が連なっている。景色を見る間も無くすぐにH竜さん到着。そのすぐ先でまた懸垂。今度は足場はあった。

4つ目の懸垂下降後、ロープを置いて目の前のチムニーを上って越穴へ。トラバースしてまた登ると「わー」星穴より大きい。

 

穴の向こうに表妙義主稜線の山々が見える。ここで休憩。フー。「ロープにしがみついてたから左腕が筋肉痛。上がらないよ」皆んなに爆笑された。私、必死だったのに。越穴の下り目の前に中之岳。

たぶん中之岳

その後は、踏み跡を辿り、周りが杉林になった頃、出発した中ノ岳神社に戻れた。
そう言えば、今回の山行目的も紅葉狩だった。うん。上の方の紅葉綺麗だった。下山途中のモミジもお日様に映えて綺麗だった。やっと紅葉狩成功!


眺めは最高
メンバー リーダーH竜、サブリーダーH川、 TN
コースタイム 中之岳神社P7:20-轟岩7:25-中之岳8:00-西岳8:40-星穴10:15-轟岩13:50-中之岳神社P14:00

(写真:H竜・H川)

(記:TN)

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