2020年2月4日
参加者10名
学習テーマ
1.吹雪対策 講師 H高さん
2.山筋GOGO体操 講師 O野さん
1.吹雪対策
つべこべ言っても、とにかく吹雪が予想される時には山に行かない。これが大原則。
天気予報を確認すること。
① 吹雪に遭遇した時
・現在自分のいる場所の確認をする。
・風のない所まで行くしかない。
・仲間の様子を見合う(低体温症になりかけている時、本人は気づかない事が多い)。
・吹雪の時にはワンデリングに陥りやすい。
・吹雪の中では遠近感が無くなるので、雪庇に踏み出す事故が多い。
・日没までの時間、吹雪の様子、地形、メンバーの状態、携行装備、目的地まで歩行時間etc.から、
a留まって様子を見るか
bビバークか
c下山するか決める。
- 留まって様子を見る場合
・樹林帯なら、大きな木の根元に穴を掘りツェルトを被る。
2.ビバークする場合
・緩斜面なら、少し掘り下げブロックを周囲に積んでツェルトを張る。
・スノーマウントを作る。(リュックを並べツェルトで巻き、その上に雪を積み上げ
る。リュックの下を掘り下げてリュックを抜き空洞を作る。サラサラ雪でも30分おけば固ま
る。 ただし、風が強い時は30分も待てない。)
② 雪洞
a・場所:稜線上の雪庇張り出し直下がよい。
・掘削に2時間位はかかるので13時頃には開始したい。(日没時刻にもよる)
b 掘削の仕方
・プローブで十分な雪量があるか確認する(少ない場合はスノーマウントの併用も検討する)
・大きさは2mx2.5m程度が限度。大き過ぎると、上から雪が落ちてくる。
・濡れるのでゴム手袋がいい。
・天井はドーム型にしないと水がしたたり落ちてくる。
・天井はプローブで換気口を2箇所位開けておく(一酸化炭素中毒防止のため)。
・ローソクを使用すると酸欠が判る(消えかかれば酸欠)。
・入口はツェルトで塞ぐ。
・靴等を入れるビニール袋を用意する。
・シュラフカバーは必携。
・雪洞の中は湿度100%、気温0℃。
・最近のテントは軽いのでテント泊の方がいいかもしれない。但し経験も必要なので、たまに雪洞を掘る訓練も必要かも知れない。
2.山筋GOGO体操
意義
①加齢・老化により登山事故が増える。
②60歳を過ぎると急激に筋力が衰えてくる。特に大腿四頭筋と腹筋の衰えが著しい。
③脈拍が120以上になる位、30分以上継続する。
さあそれでは、ビデオを見ながら実践です。
山筋体操種目
①背伸び (20回x2)
②脚の横上げ (20回x1)
③スクワット (15回x1)
④座位でのもも上げ(20回x2)
⑤フロントランジ・バックランジ(各10回x1)
⑥腕立て伏 (10回x1)
⑦片脚立ち (各2分x1)
⑧椅子を使った太ももの筋トレ(各20回x1)
⑨踏み台の上り下がり(各20回x1)
(ビデオを見ながら実践中)
①の背伸び
(両足を揃え、上げ下げ共に同じスピードで)
⑧椅子を使った太ももの筋トレ
毎日やることが大切です。3ヶ月位で効果が表れるそうです。継続するために「山筋ノート」・「筋トレマップ」があります。欲しい方は岡野さんまで。
また、HPの会員専用ページにビデオが貼り付けてあります。自己流にならないように時々確認するのもいいかもしれません。
報告者 TN