第1回大宮労山カップ IN 加須市市民体育館

2020年7月4日

雨ばかりの梅雨時期で自然の岩場に行けずに悶々としていた6月末、M谷さんから加須でのクライミングコンペはどうですかね? という問いかけに即反応して、早速準備を始める。どうやら言い出しっぺはS木さんらしく、不特定多数の営業ジムは自重しているので、貸し切ってクライミングが出来る加須市市民体育館は条件にぴったりだ。まあ、最初は行ったことのない壁で登るのもいいか? 位な感じだったのでスーが、見る見るうちに参加者希望者も増えていき、どうせやるなら楽しく刺激的なクライミングというなら、やはりコンペでしょう❕ という流れになってきて、足りない頭をフル稼働させてアイディアを出しまくって、何とかコンペらしいプログラムが出来ました。

加須市市民体育館は2007年に世界の名だたるコンペクライマーがその技を競って戦うWCも開催された伝統のあるクライミングウォールがある施設として知られていて、私もその大会に一般の観客として参加して感激したことのある壁です。ミーハーな私はキム・ジャインのサインをもらって悦に浸っていたことも思い出します。そんな伝統のある壁でクライミングが出来て、コンペが出来るなんて思いもよらなかったが、あれよあれよ! と計画が進んで開催にこぎつけた。

 

さて、当日は大宮労山のクライマーが14人の参加、私は競技委員長としてコンペの企画、運営、そして競技の審判と一人3役をこなさなければならない重要な任務でしたが、プログラムの作成から、選手のカテゴリー分け、さらには競技の順位の方法、表彰規定等、様々なアイディアが浮かんできて、準備の期間を自分なりに楽しんで、当日を迎えました。

 

当初は9時半集合10時に競技開始の予定でしたが、ウォーミングアップの時間を忘れてしまい、30分遅れての試合開始です。カテゴリーは、マスタークラスはS木さん一人、流石に12クラスが登れるのはS木さんしかいなので仕方ありません。その次はミドルA11台にチャレンジ出来るクラスーで、T田さん、M谷さん、Y城さんに一番若く力のありそうなT葉さんで構成、ミドルBは10・Cを目標にするクラスで、H竜さん、MSさん、K池さんをエントリー、ビギナークラスは10・Aを基準にしてA部みさん、I村さん、TNさん、H高さんで競ってもらう事になりました。

 

さて競技は個人戦と団体戦、団体戦は男女ペアの組み合わせで行います。10:40分競技開始です、マスタークラスのS木さんが黒ホールド11・C、ミドルAのT田さんがピンク11・Aからスタートです。T田さんは見事に1撃で終了点保持、S木さんはホールドを見逃し脱獄に失敗?(笑)ミドルBは紺10・CK池さん、ビギナーは橙10・AにI村さんがトライでスー。今回は仲間内のコンペという事と、初めてのクライミングウォールを貸し切ってのコンペなので、普通の順位付けではなく、最高到達点を上部からA、B、C、Ⅾに振り分けそれぞれ50点、30点、20点、10点の採点基準、またいかに美しく登ったかを決める華麗度点? (加齢ではないよ(笑))なるものを設け4段階に分け、そしてどれだけ自己表現できているか? の演技構成点と3つの要素の総合点で争う採点競技としました。

華麗度点と演技構成点は競技委員長の私の独断と偏見で採点すると言ういい加減な基準ですが、所詮仲間内のコンペですから、和気あいあいと遊びの要素を入れてみんなで楽しめる採点競技です。午前中に思ったより時間が余ったので、個人戦はもう1ルート登ってもらうことにしたが、ルートの選定に四苦八苦、ルート数が少ないので迷いながら4クラスのルートを登ってもらうことになりました。

予定をオーバーして12:30分午前の個人戦が終了です。

昼食タイムを挟んで13時ころから団体戦(男女ペア)開始、K池さん-S木さん、TNさん-Y城さん、MSさん-H竜さん、I村さん-T葉さん、M谷さん-A部みさん、T田さん-H高さんの組み合わせ、それぞれ力を合わせて2人の総合点で争う競技に力が入ります。仲間内のコンペでは面白い企画で次回もやってみたいカテゴリーです。K池さんS木さんペアはテクニカルな2課題を完登し、華麗点、演技構成点もほぼ満点のクライミングで最高点を獲得です。団体戦はなかなか組み合わせが難しく果たして最良な組み合わせだったか課題が残りましたが、何とか不満もなく? 競技が終わった。

 

2時過ぎにすべての競技が終了して、成績発表、マスタークラスはS木さん、ミドルAはオールAでフルマークのT田さん、ミドルBはMSさん、ビギナークラスはI村さんの優勝です。皆さんおめでとうございます。

団体戦(男女ペア)の優勝は2課題完登のK池さんS木さんペアです、個人総合優勝はT田さんでした。その後、私が考案した特別賞(これも私の独断と偏見で・・・)の発表、「最も華麗で美しかったで賞」はK池さん、「ベスートビレイヤ―賞」はTNさんのフォールを確実に止めたI村さん、そして「年寄りの命を守り・・・・、よぼよぼの爺さんクライマーにトップロープをセットしてあげることを願う」という趣旨の「若く力づよく期待されるで賞」はT葉さんに送られ、楽しく活気に満ちた「大宮労山コンペ」が無事終了しました。

S木さんのアイディアで取り組んだ初めてのコンペ、準備期間もわずかで参加者がどれだけあるかの不安もありましたが、皆さんのご協力で大きな事故もなく無事終わって、ほっとしました。来年はもっと内容の濃いコンペにして準備・開催したいと思いますので、今回参加できなかった皆さんも、次回の「第2回大宮労山カップ」を加須市市民体育館で楽しみましょう。

 大会競技委員長  S田と

 

 

参加された会員クライマーの感想です

感想①A部み

一総合山岳会内でクライミングコンペが開けることにまず感心しました。S田とさんのこれまでの種まきが花開いたコンペだったと思います。

互いに刺激し合えることは向上心をくすぐられる素晴らしい機会だと思います。会に入って良かったと実感できる時でもありました。大宮労山の一つの形として今後も続くといいなあ~と思います。企画運営等お疲れ様でした。

 

感想②T葉

壁を貸し切ってみんなでワイワイいいながら、おんなじルートを登るのは新鮮でしたし、何よりとても楽しかった! 壁も国際大会が開かれるだけあって、大きくて堂々としていて気に入りました。ぜひ次もやりたいです。

 

感想③TN

コロナで、ジムにどれくらい行っていなかったでしょうか。二ヵ月以上かもしれない。コンペには出たくないがジムには行きたい。なので下見に同行させて貰いました。登っているうちに楽しくなってきまスー。あーでもないこーでもない、で、結局コンペには参加せず、隅の方で練習しているということで体育館には行く事になりました。

が、当日! メンバーに入ってる! しかも団体ペアとやらがあり、お相手はY城さん。わわ、迷惑かけちゃう事必至! 5.9にして! 被ってるとこイヤー…。ダダをこねながら(ごめんなさい)、結局平面の10.a! 次、被ってる10.b! えー!無理ー! それでも仲間内なので楽しく登れました。

やはりS田とさんはすごい。下見をしたとはいえ、たった2日間でコンペを組み立て、当日はメンバーの登り方や残り時間を考えながら臨機応変にコースーを選んでました。すごい、すごい。一方で、やはり残り時間や皆さんの練習場所を考えながら壁の貸借をしてくれたH竜さんは影の立役者でした。賞品を用意してくれたM谷さん・MSさんも短時間の中で買い物も大変だった事でしょう。皆さんの力で怪我も無く楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。帰宅後、賞品の栗まんじゅうをいただきました。甘味が染みました。

 

感想④MS

「いつかみんなで大宮労山コンペやりたいね」夢見ていたコンペが実現した。

梅雨時、山にも行けない時期にちょうど良いタイミングである。

参加者14名、4つのクラスに分かれて競った。私はミドルBクラス、H竜さん、K池さんと一緒である。どちらにも負けたくない。下見で登っているルートもあるので、有利である。青10c、黄色10b、ピンク11aの3本はトップアウトできた。途中でH竜さんとT葉さんがクラス替えをした。

黄色の10bは少し厄介だが、H竜さんから、困ったら左を登るようにアドヴァイスーをもらっていたのでどうにか登れた。他の方のビレーをしていたT葉さんはオンサイトトライ。だが、核心でテンションがかかった。少し意地悪をして、アドヴァイスをしなかったから? うふふ、なので1位になれました。

すべてを仕切ったS田とさんお疲れ様。

来年も和気あいあいの楽しいコンペを皆さんで協力して開催しましょう!

 

感想⑤T田

うん十年クライミングをやって来て、優勝なんて初めてです。表彰状や賞品までいただけ感激です。運営準備してくださった皆様に感謝しましす。来年もみんなで盛り上げましょう❣

 

感想⑥I村

クライミングの経験年数は短くはありませんが、なかなか実力が伴わないですね~、そんな日々に、刺激的な出来事が・・・、大宮会員でミニコンペの話がです。何せ内輪のコンペなので、色々あり(笑)、コンペでテンションはあり得ないが、そこで終了はつまらないが、6分以内なら継続して登っても宜しい。ただし、記録はテンションやフォールしたホールドで判定。1本目がアッサリと皆に登られてしまい、審判のS田とさんは競技中に新たなルートを選択している。易しいルートがないため、ビギナークラスは足自由のルートもあり。楽しいけど、少し緊張感のあるコンペでした。

 

感想⑦M谷

梅雨で外岩になかなか行けないところで、皆さんと楽しくクライミングできたのが本当に良かったと思います。また来年も開催したいですね!

 

感想⑧K池

初めての加須体育館。今までで一番長いルートを体験できて良かったです。なかなか思うように上達は出来ていませんが、次回のコンペはもう少し登れるようになってもっと楽しみたいと思います。

S田とさんお疲れ様でした。サポートしていただいた皆様も感謝です。ありがとうございました。

   

 

T葉さんへの表彰状です!

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