忘年山行 高峰山

2020年12月19日~20日

1日目

「積雪30㎝~60㎝ 、 6 本爪のアイゼン持ってきてね。」と連絡が入る。高峰山のあたり 12 月だとそんなに雪が降らないんじゃないかなと思っていた私・・・きっと寒いに違いないとスキー用の帽子、グローブ、ネックウォーマーをザックに詰め込む。ザックがいつも以上に膨らみ、「こんなんで歩けるかな??」アイゼン使うのか・・・以前、白馬大雪渓を歩いた時に使った程度なので、それまでの期待がいっぺんに不安に変わりました。それでも・・・「大丈夫。きっと素晴らしい景色に出会えるに違いない」と前向きに考え、出発!! Go!!

大宮を7時過ぎの新幹線に乗ると一時間少しで佐久平駅に到着、駅前のJRバスに乗り換え、 1 時間30分乗ると、もう高峰高原に着きました。乗り物のアクセスが良いですね。

歩く身支度をして、今日は高峰山を目指します。佐々木さんが「新雪で雪がふわふわしているから、アイゼン付けなくても大丈夫よ」と・・・歩くこと2時間で高峰山山頂に到着。頂上には高峰神社の社があり、立派な鉄の剣が直角にドーンと突き刺さっていました。「何で??」ネットで調べると・・・高峰山は山頂に神社がある山で、祠と剣が山麓の集落を見守っている。山そのものがご神体となっており、小諸市の 5 区で祭っているとのこと。5 月と 7 月に例大祭があって、人々は神社目指して2つの登山口から登ってくると言う。道は歩きやすく、樹林帯をくねくねと・・・ふわふわの雪が木につもり、普段は見られない景色になっています・・・きれいだなぁ~と何回つぶやいたことでしょう!! 道の両側には、寒くてこごえてちぢこまり、葉っぱをだらんと下に下げながらも、小さな蕾をしっかり付けているシャクナゲが群生しています。春になったらまた来てみたいなぁ。

『高峰温泉 ランプの宿』が宿泊場所です。宿に着くと、まず体温チエック~体が冷えており、体温が計れず、ひとまずこちらへ、と通されている間に、スタッフの方たちでザックを部屋に運んだり、靴を暖炉に干したりとテキパキと動いています。丁寧な対応でびっくりしました。窓の外を見ると・・「あれ、野鳥がいる」なんでも福田さんによると、餌付けをしているので以前に熊がでたとのことです。餌を目当てに小動物が集まり、小動物を熊が狙って出てきたとのこと。餌がひまわりの種、天かすなど料理の残り物だから、美味しいですよね。

次々に野鳥が飛んできて、「あれは、何ていう鳥??」「胸元に黒いネクタイがシジュウカラで、目に黒いサングラスがゴジュウカラよ。」だそうです。小さくてふっくらして、ほんとかわいい~そのあとも、リス、カケス、アカゲラ、ホシガラス、テンも出てきてくれました。

ここは、標高2000mの秘湯の宿です。高峰山はあまりにも簡単に登れてしまう為、隣の黒斑山に比べると登山者が少ない。それ故、高山植物や野鳥の種類が多いそうです。また、宿の温泉ソムリエのご主人の講座が夕食後にあり、その話の中でも、夜は星がきれいに見えると。早朝5時 58 分に野口聡一さんの乗っている宇宙ステーションが肉眼で確認できるらしい・・・すごーい・・・ちなみに宇宙ステーションは一日に地球を16回回っているんですって、次の日は、曇りで見られなかった。

以上、1 日目前半はここまで。後半は、初めて会って、裸のお付き合い、雲上の野天風呂に貸し切りで入ったN部さんにバトンタッチします。

記:O賀

お気に入りの温泉宿

今年の忘年山行は高峰温泉。こんな素晴らしい計画を思い切って計画してくださったリーダーにまず感謝します。大宮労山に入って一番の贅沢山行だと思う。

大宮労山に入会する前から、友人と出かけたお気に入りの温泉宿。退屈になると出かけた癒しの温泉宿です。特に私のお気に入りは温泉と夜の天体観測だ。だから、美味しい夕食が終わってもゆっくりしてられない。天体望遠鏡をのぞかしてくれるからだ。しかし、この日は天気が悪く、天体観測はなかった、残念。でも、今回、「野鳥観察」を楽しむことができた。休憩場にいると、窓の外の目の前に色々な野鳥が餌場に来てくれた。だから、飽きることがない。「野鳥観測」なかなかの人気、だいたい暖かな部屋で観測できるのだから、嬉しいですよね。外は-13℃以上あるかもしれないが、寒い夜の楽しみです。この宿はお客様をのんびりさせてくれない。また、休憩場で色々な講座がいつもある。サービス満点の宿である。この次もまた、泊まりたい温泉宿です。そして一番のお気に入りは何と言っても、温泉だ。特に、山の道をサンダルを履いて50m歩いて向かう、露天風呂。真っ赤な夕日を拝みながら入る露天風呂は最高! しかし、この日は真冬雪道、-13度くらいの所を浴衣を着て、サンダルを履いていくなんて、到底高血圧の私には無理。この露天風呂に入らなかったのは高齢者だけ、どうやら、他の人は入ったらしい。「ううう!」露天風呂に入って髪の毛がバリバリに凍っている人もいました。早く春になってほしい。そうすれば、あの露天風呂にはいれるのだから。

記:H田よ

忘年会山行 2日目 黒斑山へ

二日目の天気は曇りもしくは雪。朝食の窓からは時折晴れ間も見える感じ。宿の人のアドバイス「新雪でもぐってしまいますよ」とのことで、宿のスノーシューを借りて送迎のシャトルバスに乗り込む。アサマ2000パークスキー場まで送ってもらい、9:30登山開始。登山口でスノーシューの装着。スノーシュービギナーが多いので、「左右がわからないー」とキャッキャと装着。新しい雪の上をサクサクと登っていきます。天気はそんなに悪いわけでもなく、時折光が差し新雪の世界がきれいに広がって見える。

帰りのシャトルバスのお迎えが13時なので、11 時ごろ折り返し下山となる。なれないスノーシューで時間がかかると思いきや、結構早く登山口に到着。早めにバスでお迎えに来てもらい、ゆっくりと温泉を堪能。髪の毛を凍らせながら露天風呂で長湯をしました。

ピークハントにはなりませんでしたが、楽しい忘年山行でした。2021年もコロナ禍が続き、アウトドアの活動も自粛を求められるかもしれません。労山の皆様と楽しく山に行ける日が早く来ることを切望します。

記:N部

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