安谷川 持小屋沢から矢岳 超マイナーな沢を歩く

2021年5月24日

埼玉県の小さな沢登りも一般的なところはおおむね歩いたので最近は地形図を見て記録が見受けられない超マイナーな沢を歩く楽しみを覚えて実施しています。そんな中で埼玉でも不遇な山「矢岳」へ直接上がっている持小屋沢が気になっていたのです。が、いかんせん長く標高差も1050m、途中で引き返すことになるかもしれないので別の山ブドウ探しという目的も入れて足を向けた。

和味(なごみ)という栽培から手掛ける蕎麦屋さんの脇に十二天水神社があり、その駐車場から歩きはじめ安谷川木橋で別荘地に向かう道で安谷川に入る。橋は流されています。水は多いのでいい練習場所も見られます。そんなことを考えていくとすぐに持小屋沢に出合い、釣り師がいた。本流へ向かうというので安心して細久保谷の話などをする。すぐ上の別荘地まで車が入れるとのこと。本谷に入るにはそのほうが楽、ありがたい情報です。

谷は別荘地を過ぎて導水管を越えその上に水管バルブと堰堤がありそこまで道が付いているようです。そこから人工物の気配はなくなり静かな遡行が始まります。今季はじめての沢登りで装備や体の動き(前日に腰を痛めてコルセットしてハイキングに向かい登るときは取りましたが、その時は安定していたので今回実施しました)など気にしながら小滝を越える。結構な滝が出てきて微妙なスタンスを上がって上を覗くと水を全部受けてスタンス・ホールドが見えず自分の力だけでは越えられたとしてもその先もわからないので降りて巻きに入る。降りるのも微妙なスタンスで時間がかかってしまった。

この上が登れず

岩頭、小滝帯より

高巻で沢に戻ってから懸垂で滝を確認に降り、自分には巻が正解だったことを確信します。その後もいくつか小滝があるもののおおむねゴーロ、岩に堆積が続きますがはじめての谷は先を考えるとわくわくするもので、こんな小さな沢なのに思いもやらず大きなインゼルがあったり地形図ではなだらかな尾根なのにすごく大きな岩峰が出てきたり、鉈で切りだしたようなカンテ状の大岩が見られて初見の谷は楽しめる。

そのうち水が消え終わり? と思うがすぐに水音が聞こえ、4m滝が出てくる。左が水に濡れずに登れそうなので取り付くも一歩がでない。ここも降りて巻になっては情けない。今度は真ん中から水に入る。腰まで水浴び、腕を通って入る水で胸まで濡れてしまったが登れたので良かった良かった。

上部のナメ滝

そのあと水が消え岩盤の出たナメ滝があり沢形状を上がっていくと右に尾根の上がすぐに空間が広がる。1170m地点、そこからガレを横切って尾根に出ます。下山で使う尾根です。時間を見るとまだ余裕があるので矢岳に向かいます。山頂直下三つ葉ツツジがかろうじて紫の花をつけていてくれた。ほんとに久しぶりの矢岳で濡れたままで寒さをもって一人を感じていました。

山頂にて

下りもいいかげん難しく、岩場をよけたりの急降下、尾根が分岐するのでよく確認しながらですが、ピンクテープが1150mの要所にあり、地図ともよく確認して方向を左にとります。その後が境界見出し線のある尾根となってやがて鹿避けネットが出てきます。林道の780mの2つ目カーブに出ようと降りていたのですがこのネットがしっかり防御して思うように行かずネット沿いに下って(結構悪い下りです)浅い沢を渡り30mも登り返し740mの1つ目のカーブのところに出ることとなります。

後は我慢の林道歩き。思い入れていた谷の一つが歩けたことに満足しながら車に着く。そのご埼玉営林署に行って打ち合わせ、林道ゲートのカギを預けていただけるようになりそうです。

■コースタイム

十二天水神社駐車場 6:30

持小屋沢出合     6:47~55

下山で使う尾根11:07

矢岳           11:32~57

林道           13:33

十二天水駐車場 14:45

メンバー:I橋(単独)