2021年7月31日
ここ数日山沿いでは毎日雷雨がある。今日も雷雨の予報が出ている。ここも? 途中で引き返すようだろうなぁ。山の雷様は怖いからねー。取り付きの確認だけでもして来ようか。登れないならせめて涼を感じたいな。が、車を降りた途端、わぉ! 暑い!
地図で尾根を確認し、取り付きを探す。踏み跡に入るが、そこは街中。生活ゴミが多い。スプレー缶・ビニル袋etc. ゴミを尻目に尾根に入るが薮に阻まれる。のっけから急登と藪漕ぎだ。薮は切れたが、先頭のH竜さん、蜘蛛の巣が頭に5つもかかったと言う。うわー! 後ろでよかった。
(ザレた急登)
右も左も人工林。湿気の多い今の時期だからまだいいが、乾燥した時期ならザレザレのザレ場だ。時々申し訳程度に斜度は緩むが。
(変化のない尾根がどこまでも続く)
どこまで行っても変わらないザレた急登。右も左も展望なし。花もない。風もない。救いは藪漕ぎがない事と樹林帯なので直射日光が当たらない事かな。
(まだまだ急登は続きます)
622m峰付近で稜線に出た。気持ち傾斜は緩むが、アップダウンは続く。所々に岩が出て来た。
(最初の大岩が見えた )
ひとつ目の大岩は左から巻く。
(左から巻いた)
新旧のトラロープがあったり、鹿避けネットがあったり。こんな急登の中ネットを張るのも大変だろうなぁ。ザレ場の急登は続く。汗のシャワー! これ、痩せるわ。
1000m付近で、尾根上一番の大岩に出会う。苔むし緑になったトラロープが、苔むした大岩に下がっている。
(中央部にトラロープあり)
普段なら『直登あるのみ』だが登る気になれない。「巻こう」H竜さんも納得し巻いてくれた。が、巻道もトラバース後急登だった。「これなら直登でも良かったかもしれないね」
痩せ尾根・岩尾根を通過。いくら登っても先が見えない。そしてルーファイもない。尾根筋を拾って行くのみ。
花なし・風なし・展望なしの三重苦は続く。加えて暑さとアブと汗シャワー。冬なら木々の隙間からどこかの山が見えるのかもしれないが。
白久への分岐を過ぎ、さあ最後の急登だ。気合いを入れてLet’s go!
(let’s go!)
尾根が切れ、斜面が緩んだ手前にロープが張られていた。それを越えて山頂到着。
(ロープに貼り紙)
(やっと山頂)
途中ただ一輪、ゴゼンタチバナが小さな白い花を咲かせていた。ありがとう。
下山には宋屋敷尾根を予定していたが、時間と私の気力が保たなそうなので城山コースに変更した。H竜さんには物足りなかったかもしれない。でも、このコースも一般道ではあるが中々のもの。斜度がきつかった。
(下りもザレた急坂)
気を抜くと滑り落ちそうだ。やはり展望・花・風なし。藪漕ぎ・直射日光もなし。
城山登山口からは林道をひたすら歩いた。
山行中誰にも会わなかった。静かだが、苦行の山行だった。
山行日 7月31日
メンバー L.H竜 TN
コースタイム(休憩含む)
三峰口駅8:10-1000m付近大岩11:40-山頂14:00〜14:20-城山コース登山口16:25-白久駅17:20-三峰口駅17:50
記:TN