県連植樹の下草刈り報告

2022年5月22日

埼玉県連の自然保護活動の一環として、高篠峠の植樹地の下草刈りが行われました。今回は、「森林サポータークラブ」より2名が下草刈りの指導に入ってくださり、下草刈りの意義や方法について教えていただきました。

山は自然に再生していくが、それには100年、200年…と膨大な時間が掛かる。それで、植樹をしたり、人間が山の手入れをすることで、山の再生サイクルを早めることができる。

植樹をして5~6年ほどは、植樹した木より、周辺に生えてくる草の方が成長が早く背が高くなってしまう。それで、下草を刈って、植樹の日当たりを良くする必要がある。

時期は7月頃と9月頃の年2回。春先の早い時期に草刈りをしても、夏に入る頃には、刈った部分から草が勢い良く成長してしまうため、夏に入る直前が良い。秋になると草が種を作るので、その種が地面にばらまかれる前に刈る。下草刈りの時期を違えなければ、山の様子はかなりきれいになる。

下草刈りには、普通の手鎌より大鎌の方が有用だが、振り回すように使うのは間違っていて、危険。草の根本に刃を当てて、手前に引くように使う。事故やケガのないよう、作業者は周囲の人と適度な間隔を開けて作業する。

森林サポーターの方から道具の説明を受ける

鹿の食害について、鹿は特に桜の若葉を好んで食べる。植樹に高さ2mほどの防護ネットを張っても、鹿が首を伸ばせば、そのくらいの高さは簡単に越えて若葉を食べてしまう。そして、鹿が若葉をくわえて引きちぎる際に、木そのものも引っ張られるので、まだ幼くて柔らかい木は耐え切れずに傷ついたり枯れてしまう。植樹地の周辺にもたくさんの鹿が生息している。

蜂については、雨上がりは要注意。蜂は、葉の裏側に身を潜めて、雨露をしのいでいるため、作業前に周辺の草を軽く払って、蜂がいないかを確認する。蜂が出てきた場合、手で追い払う動作は、蜂から威嚇行為と見なされ攻撃される。蜂を刺激しないよう、ゆっくり後退りして距離を取り、皆に蜂が出たことを知らせ、その場所に近づかないようにする。

説明の後、作業を開始。斜面を下から上へと登りつつ草を刈っていく。が、今回、森林サポーターのお二人を含め計30名の参加で、ものの1時間ほどですっかりきれいになった。

傾斜地を草を刈りながら登る

今回、大宮労山からの参加は、自然保護部からK池さん、T川の2名でしたが、県連植樹の下草刈りはどなたでも参加できます。植樹地は、高篠峠の駐車場から歩いてすぐです。「傾斜地での作業が不安」という方は、林道脇の平地での作業も可能です。

植樹の下草刈りは、普段、山からたくさんの恩恵を受けている私たちが、山のためにできる身近な取り組みと言えるかもしれません。また、県連の活動内容に親しみ、他会の皆様との交流の場ともなっています。10月にも下草刈りが予定されていますので、参加をご検討いただけたら幸いです。

また、大宮労山でも武甲山に植樹をしており、毎年、下草刈りを実施しています。こちらは、外来種の樹木(恐ろしく生長が早い)の侵出が激しく、まだまだお手入れが必要な状態です。作業には人手が必要となるため(注:渡渉や崩壊地のある悪路を行きます)、皆様ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

楽しく作業できました。お疲れ様でした!

■メンバー:K池、T川

森林サポータークラブ2名

北部ブロック

熊谷トレッキング同人1名

秩父アルパインクラブ 7名

南部ブロック

わらび山の会1名

西部ブロック

埜歩歩 富士見山の会6名

富士見市峠山の会3名

新座山の会2名

飯能勤労者山岳会2名

所沢ハイキングクラブ1名

中部ブロック

北本山の会1名

ハイジアルペンクラブ1名

浦和くまざさ山岳会1名

■ルート:ときがわ町高篠峠9時30分集合。徒歩5分の植樹地で下草刈りレクチャー。10時~11時まで作業の後、現地解散

記:T川