紅葉の中でアドベンチャー奥日光 湯沢 噴泉塔

2022年10月30日

朝、テントの中の気温は手元の温度計で0℃に届いていない。これから沢を遡行して噴泉塔を目指す予定だが、渡渉を考えると気持ちも身体も萎える。凍りつきそう!でも、今日を逃したらもう行けそうもない。

この噴泉塔は国の天然記念物だそうだ。何十年も前に遊歩道があったが今は廃道になっている。その遊歩道を行くより遡行した方がマシらしい。

女夫淵温泉跡地に前泊し、遊歩道の看板を行く。

(入口の道標)

紅葉の中、堰堤に到着。昔の大正池のように、骨化した木々が林立している。ここで沢靴に履き替えた。

(白骨化した木々が立ち並ぶ)

前方に白い絶壁が見えてきた。ここまで何度渡渉したことか。沢は右カーブ。ここを過ぎると広河原に到着した。陽に濾された紅葉が光っている。

(河原の紅葉)

更に行く。丸木橋が渡してある。下のガレ場は、硫黄混じりの水が流れ込んでいるようで、黄色っぽくなっていた。うっかり流れに足をいれたT場かさん「あっちい、あっちい」

(丸木橋)

ボコボコ熱いお湯がここから湧き出している。ここに卵を沈めて更に進む。帰りにはどんなゆで卵が食べられるんだろう。トロ~とした温泉卵になっているかな。楽しみ。

(中央の穴からお湯が湧き出している)

トロ~リとした温玉を期待しながら更に行く。

遊歩道跡に崩れた丸太の階段がある。傾いていて怖いが意外にしっかりしていた。

(傾いてはいるがしっかりした階段)

結構なガレ場をトラバースすると湯けむりがかなり上がっているのが見えてきた。わー、着いたー。

(ガレ場)

でも、噴泉塔ってどれ? あれ? 小さいのがニョキっとあった。もっと大きいかと思っていたが、1mくらいかな。 地震で折れてしまったとの事。でも、ここまで育ったんだ。

(噴泉塔)

対岸に渡ると絶壁から温泉が噴き出している。こちらにも奮闘中の噴泉塔が2つ。観音様のよう。

(中央に成長しつつある噴泉塔2つ)

(岩肌からお湯が噴き出している)

こんな光景初めて見た。左岸からお湯が噴き出し、岸壁には湯けむりがもうもうと立ち上っていた。苔が生えている横に硫黄が付着している。

散策後、ピストンで下山する。ブログを読むと徒渉は多くても5~6回のようだが、実際には10回以上にのぼった。今週末が最後のチャンスだろうな。紅葉も真っ盛りだ。

さき程の源泉に到着。温泉卵できてるかなぁ。 殻を剥くと凝固した白味が見えた。うんうん。黄味は? ただのゆで卵だった。でも美味しい。

(卵)

次は登りにスルーした広河原の温泉だ。

湯ぶねのように砂地が掘ってあり、ブルーシートもある。そこに温泉が流れ込んでいた。いい湯加減。男性二人入浴。

(さあ、入浴だ)

その後は来たルートを戻ればいいものの、そんなことはしないリーダー! ザレ場を登る。石をつかむと浮いている。立木をつかむと枯れている。笹をつかみ、藪漕ぎし、急斜面を下りて朝のルートにやっと出た。

このルート、噴泉塔近くのザレ場が怖かったくらいでそれ程危険個所はなかった。が、最後の迷路(?)が楽しかった。

■メンバー L. 他・T場か・TN

■ルート  取付き7:00-広河原9:00-噴泉塔10:30-広河原12:20-P14:45

記:TN

 

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