どちらも急登だった 三頭山(ヌカザス尾根↑ムロクボ尾根↓)

2023年3月11日

ヌカザス尾根は、鷹ノ巣山の稲村尾根・本仁田山の大休場尾根と共に、奥多摩三大急登の一つと言われている。まあ諸説あるが。
鷹ノ巣山の稲村尾根はかなり前に登ったし、本仁田山の大休場尾根は去年登った。残るはヌカザス尾根だ。しかし、難問がある。奥多摩湖のドラム缶橋だ。かなり揺れる!らしい。酔い止めが必要!とか。水面すれすれ?ドボンしたらお終い。考えるだけで恐ろしい。経験者のT安さんに伺ったところ、プラスチックの箱を並べた感じでそれ程揺れないって。怖くない?ホント?でもねー。地図とにらめっこした末、三頭橋まで行きヌカザス尾根を登り、ムロクボ尾根を下りる事にした。

最初から急登だった。誰もいない。尾根の東側は人工林。薄暗い。急なザレ場・やせ尾根・落ち葉の下の凍土。なんか怖いなぁ。朝日が斜めに差し込んでいる。その中にダイヤモンドダストのようにキラキラ光って何かが舞っている。わーきれい。ん? きれいなんて言っていられない。これ、花粉じゃない! 途端に、グーション! 急登と花粉かぁ。めげずに行かなくちゃ。イヨ山の次のピークはヌカザス山。『糠差山』って書くんだ。

(『糠差山』の山名版)

奥多摩はアップダウンが多いというが、ここも例外ではない。ピークをいくつか越えるとツネ泣きと言われる急登が待っていた。地図を見ると標高差約80m? T安さんは、こんな所をトレランしたんだ。すごいなぁ。普通に登るだけで汗だくフーフーなのに。

(見えないけど、急登)

 

左の木の間越に御前山がずっと見えているし、急登とはいえ、所々に気持ちのいい幸せな尾根もあり、ご褒美がもらえる。その後もアップダウンを繰り返して無事に山頂へ。急に人が多くなった。ベンチがあるが満員。ん?この人達どこから来たんだ? 誰にも会わなかったのに。地図を見ると、東側に都民の森がある。納得。

(富士山)

(立派な山名柱(?))

 

 

さて下山開始。ん、待てよ!ムロクボ尾根を下りるが、それはヌカザス山の山頂から分岐しているんだった。あのツネ泣きを下りなくてはヌカザス山に行けない。フー。急登とはいえ、さすがに有名な尾根とあって登ってくる人8名とすれ違った。
今度はムロクボ尾根。手前から尾根が見えた。かなりの勾配に見える。取り付きを探すが先程見えた尾根の方向に尾根が見つからない。覗き込むと下の方にあった。地図も70m急だよと言っている。あー同じ所に帰るんだから急なはずだ。距離も同じようだし。ヌカザス尾根ピストンしようかな。心が折れそう。でもやっぱり計画通り行こう。
ザレ場に落ち葉が積もっている。あまり踏まれていなさそうだ。どうにかその斜面を下りる。

(ここも急斜面)

緩斜面と急斜面が交互に現れ、当然のことアップダウンもある。ヌカザス尾根と変わらないじゃない! いい加減イヤになってきた頃眼下に奥多摩湖が見えてきた。ヤッター!

(奥多摩湖)

でもまだ標高差200mもある。ちょっと緩くなってきた尾根を下りて行くと今度は道路に止まっている車が見えた! 今度は本当にヤッター !

山行日: 3月11日
メンバー: TN
コースタイム: 陣屋バス停7:00-ヌカザス山9:30-三頭山10:50(西峰-中央峰-東峰)11:30-ヌカザス山12:30-ムロクボ尾根13:30-陣屋バス停14:00
累積標高差: 1295m

 

 

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