片倉谷 はじめての沢登り!

2022年9月17日(日)

まだまだ残暑が続くなか下界では30度を超える真夏日に沢登りデビューの日がやってきました。気が付くとこの会に入会して約1年が過てました。入会希望のひとつに沢登りもあげていたのですがクライミングもロープワークも殆どやったことがなかったのである程度自分が安全に登れる技術が身につき万が一事故の場合も対応できないと迷惑がかかるしすぐには行けないなーという感じでした。

朝6:00鳩ノ巣駅駐車場で待ち合わせをして車1台でR411から林道に入り片倉橋ゲートまで行く予定でしたが、なんと林道入り口に車両侵入禁止バリケードの工事看板があるではありませんか。やむなく国道の路肩に車を停めて予定にない片道2.3kmも林道を歩くハメになりました。おまけに自分は車に携帯をおいてきてしまいここに載せている写真は全て先輩方に頂いた写真でございます。(本当に有難うございます)
さて片倉橋の脇で沢に入る準備をしたらいよいよ入渓です。沢に入ると思った以上に水がひんやりとしています。全身浸かったら最初は良いが長時間だと辛いだろうな~と思わせるような感じです。
そんな心配はよそに暫くは膝ぐらいまでの水深のゴーロを順調に進んでいきます。両側の1,2段上がった棚には以前わさび田であったであろう苔むした石垣が点在していました。
20分程遡行するとF1(10m)の滝が見えてきました。

前日の雨の影響もありかなり音を立てて勢いよく流れています。ここは左岸から滝を下部でトラバースして直登するルートで登攀しました。トラバースの所が滝を浴びながら渡らなくてはならなくて、ただでさえ足元が見ずなんともツルツルしてとてもスベリそ~な岩に足を置かなくてはならない所が今回一番緊張した瞬間でした。唯一自分だけがラバーソールだったのもあって怖さ倍増でした。上部の方は下から見た感じでは俺(🔰)いけるか?という感じでしたが意外と手はしっかりしていたので大丈夫でした。

今回初心者の私は2番目アッセンダーで登攀でしたが、リードするには怖さを克服する精神的な部分も大事ですがもう一手が出せないとなれば確実にクライムダウンして降りてくる技術も必要だなと強く感じました。

その後、木漏れ日射すきれいななめ滝が現れました。あまりにもきれいだったので気を取られていたらその手前の緩い一枚岩斜面で転びそうになりました。そう言えば歩きはじめの林道の会話の中で『ラバーは0か10だよ』と言われた意味が良く分かりました。
そして最後のF2(20m)はとても大きくどっしりと存在感がありました。上部の方はハングしていてとても直登できそにありません。ここは右岸より高巻きしました。落ち葉や草付のあるかなりの斜面を登っていきます。ちょっと油断するとそのままズルッと滑り落ちてしまいそうなところをトラバースしました。ここで大活躍したのがハンマー(バイル)です。出発前にO竹さんより持っていた方が良いからとお借りしたもので本当に頼れる相棒という感じでした。これなしでは登れなかったかもしれません。

F2を高巻きした後は徐々に水量も細くなり最後に雲取山に向かう登山道にかかる木製の橋をくぐったら遡行終了です。
最後に初めての沢を終えてみての感想は一般登山道が主に尾根沿いを行くのに対して沢は真逆で谷沿いの沢を遡行する為に行く先の見通しが悪くルートも不明瞭なので単純にこの先がどうなっているのだろう、この滝の上はどんな景色なのだろうという好奇心や冒険心が掻き立てられました。また地図と実際の地形をよみながらルートを決めて進んでいくのもすごく面白さがありました。
今回一緒に行ってくださったO竹さん、A部さん色々な話や、後ろにつかせて頂いてとても勉強になりました本当に有難うございました。

■日程:2023年9月17日(日)
■メンバー:L O竹 A部 Y田よ
■ルート:R411林道入り口(雲取山・飛騨滝登山口)6:38~片倉橋(入渓)7:45~F1(10m)8:07~小滝8:55~小滝(3m)9:31~なめ滝(8m)10:42~F2(20m)11:48~登山道(脱渓)12:45~片倉橋15:45~R411林道入り口16:20

 

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