スミスロック フリークライミング発祥の地でクライミング

2023年1013日~24

クライミングを始めたジムの仲間と、オレゴン州ポートランドの南西約230Kmの砂漠地帯に突き出た凝灰岩と玄武岩のとがった岩山スミスロック州立公園に行ってきました。

 スミスロック州立公園はアメリカのスポーツクライミング発祥の地と言われ、ボルトの埋め込まれたルートとクラックのルートが合わせて2100以上あります。赤い岩山の下にゆったりと流れる小川の景観はまさに西部劇。緯度が北海道と同じなのに10月下旬でも昼間は25~6度になり夜は0度付近まで下がる砂漠地帯の天候。10日間で雨が降ったのは30分だけ。男性クライマーはほとんど上半身裸、その身体のいたるところにタトゥー。タトゥーは女性も入れてる人が多く、はじめビックリしましたが、もののけ姫やいろんなタトゥーを見ているとだんだんこちらも麻痺して単なるファッションにしか見えなくなってきました

 同行してくれたのは、A君とその友達の日系アメリカ人の宣教師K君。二人とも5.12台のグレードを登れるクライマー。5.10台がやっとの私が登れるルートはあるのかしらと心配だったが、⒓台の隣に10台、9台のルートもありトップクライマーからビギナーまで楽しめます。みんなプリクリップして、トップロープを張ってもらってと家族で楽しむグループもいてそれぞれのレベルで楽しめるロケーションです。

 今回の旅行は、最初がCFCClimbers for Christ)という団体のイベントで家に野球場位の広さの庭がある方の芝生にテントを張って3泊、次にそこのイベントで知り合ったMicohさんの自宅の庭にテントを張って3泊(そこも広い)、最後はAACAmerican Alpine Club)主催のCRAGIN’CLASSICというクライミングフェスのキャンプサイトに2泊と、ずっとテント泊で自炊というはじめての経験でした。意外に体が慣れてくるのとクライミングの疲れとビールでぐっすり眠れるようになるもんです。

 クライミングはK君がHeinous Start(5.12a)、A君がAmerican Nirvana(5.11c)、私がWedding Day(5.10b)Project(課題)として挑戦したが、レッドポイント(何度かトライして完登)できたのはK君だけでした。私はEさんに誘われVoyage of the Cow Dog5.9 3ピッチ)を登り、スミスロックの山頂に立つことが出来ました。次の日クライミングはお休みし、スミスロックをぐるりとハイキングすることにしました。ハイキングでも山頂まで行くことが出来、年配の人やかなり太ったひと、子どもや赤ん坊を背負った人もそれぞれのペースで登ってました。そこをトレランのランナー、マウンテンバイクといろんな人がすれ違う。ところどころ馬の糞も落ちていたので乗馬していた人もいたようです。思い思いの形で楽しんでました。

クライミング以外の話では、Mさんの庭にテントを張った時は、ご家族とハロウィンのかぼちゃのキャンドルを作ったり、町に買い物に行った時は川でサーフィンをやってる風景を見たり、アウトドアリサイクル店を見たりと観光しました。「Tokyo Sky」という名前の合法マリファナのお店を見たときは”やめてくれ”という感じでしたが、どこに行っても気さくに話しかけてくれスーパーでもひげもじゃの強面の白人が、「このビールは美味しいぞ」と言ってきたり(たぶん)、レジの人が2回目には顔を覚えていて挨拶してきたり、とビックリするくらいのフレンドリーさに感激でした。

■メンバー Y田道、A、K

■ルート  アメリカ・シアトル~レドモンド~スミスロック

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