とにかく滝・滝・滝・・・!
2024年9月7日
行きたかった笹穴沢にようやく行けた。
川古温泉のゲートを4時50分に出発し夜明け前の林道をヘッデンで歩く。地形図だと笹穴沢出合が林道終点になっているけど、黒金山登山口に向かう分岐を過ぎた辺りからは登山道のような道だった。
入渓直後のミニゴルジュは小さいながらも泳ぎが必要かつ滝もいやらしそうなので体力温存のため巻いた。その後しばらくは大きな石のゴーロ歩き。1対1の金山沢出合を過ぎると、左に巨大な梵鐘のようなクロガネ岩峰が見えてくる。次第に大きめの滝がたくさん出てくるがどれも登れる。枝沢を過ぎると最初の大滝、2段30m。すごい迫力。
下段をフリーで上がって、上段からロープを出す。滝の右から登り、枝沢を少し上って大滝に戻って灌木でビレイ。この後も滝ばかりでとにかく登りまくる。次の大滝は50m。
右側から登る。途中のテラスぽいところまでは簡単そうなので、フリーで上がる。残置ハーケンが2本あったのでそこからロープ。少しまっすぐ上がったあとに、古い残置ハーケンのあるラインに従って滝に近づき落ち口に出た。
超えるとすぐに120m大ナメ滝。これは圧巻。
左隣に子どものナメ滝があるが、こちらは平標山の家に向かう沢のようだ。フリーで登れる。ぐいぐい登れて実に気分爽快。下から見えるところを超えてもまだまだ落ち口は見えない。最上部は屈曲していて壁に囲われた大きな空間が広がっている。
大ナメ滝の後も滝は終わらない。20m滝は乾いた右壁を登り、最後の10m滝は一見登攀不可能に見えたが、近づくと左奥にチムニーがあって登れた。カムがよく効いてくれた。
最後の10m。登れてよかった。
あとは谷川らしい開けた草原を楽しみながら高度を稼ぐ。思いのほか時間がかかってしまったので山頂は寄らず、1850くらいから藪をこいでお花畑前の登山道に出た。
さてここからは長い下山。元橋の登山口に降りると楽だが、タクシー代をケチって川古温泉まで戻る。途中の平標山の家の小屋番の方と話すと、昔はみんな川古温泉まで戻ったけど最近はみんな元橋で降りちゃうよ。笹穴沢は一周できるのがいいのにねだって。ケチっただけだけど褒められたものと解釈して頑張って歩く。
マッターホルンではない大源太山を経由して黒金山。この先は少し不明瞭なところもあるので真っ暗だと迷うかも。ヘッデン下山になったが川古温泉に19時に戻った。共同浴場の漣温泉に移動し裸になると、足元から血が流れておりヒルにやられていることに気がついた。ビニール袋に突っ込んである沢靴を見ると大量のヒルがぴょんぴょん飛び跳ねている。30匹は剥がしたと思う。
翌日は家で3匹、車で2匹見つかった。まだいるかも。
【メンバー】C葉(L)、会員外1
【日程】■川古温泉4:50〜入渓6:30〜登山道14:35〜平標山の家15:00ー15:25〜川古温泉19:00