中部ブロック・雪山山行
2025年2月1日(土)~2日(日)
中部ブロックの山行で雪山があるからとKCさんにお誘いいただき、即OKしたのは言うまでもなく、初日はしらびそ小屋に泊まり、佐久山の会の池田さんのナンガバルバット登頂、ヘルマンブールのピッケル物語の講演があり、夕食後に交流会、翌朝にしらびそ小屋から中山峠を抜けて東天狗、余裕があれば西天狗を目指すプランだ。
初日はみどり池登山口から入り、みどり池のほとりのしらびそ小屋まで。
天気も良く、気温は低いものの照らす陽に動いてると汗ばむくらいの陽気で、雪も深くなくツボ足でのんびり進む。
しらびそ小屋は趣きのある佇まいで、本館と新館があり、スタッフさんが雪おろしをしている。これから沢山積もるから、早めに雪おろしをしているのだという。一緒にどうですかと誘われたが、笑顔で断り、その後は佐久山の会の池田さんの講演を拝聴、47歳で会社を辞めて海外登山にというのだから驚きだ。志あればいつまでも挑戦できることに胸が熱くなる。
地場の食材を使った夕食に舌鼓を打ち、その後の懇親会では地ビールを楽しみつつ、池田さんの隣に座り貴重な体験談をたくさん聞かせていただいた。
翌日の日曜の天気予報は少しずつ良い方向に向かっていたが、それでも朝方は軽く降雪があるとの予報だった。4:00に目を覚ますと屋根を打つ音が聞こえる。雨は嫌だなと思って外を覗くと弱い雪だった。雨だと思った音はどうやら別の音の勘違いだったようだ。身支度を済ませ朝食は5:00。テルモスにお湯を入れ、出発は6:00。まだ外は暗くヘッデンを頼りに歩き出す。全体を分け隔てなく班分けし、自分達の班は日進のKTさんと指扇のNOさんの2名と会長のYKさん、自分の4名で進む。
他会の人と歩くのも山という共通項があると会話も弾んで楽しい。パーティーのリーダーは日進のKTさんが務める。立ち休憩の度にKTさんが出してくれるキットカットの一言メッセージに励まされて盛り上がった。
中山峠手前では雪が柔らかく深さも斜度も多少あったので、いくらか難儀したが、特に大変ということもなく稜線に出た。
それまで心配していた風もほとんど無く、時折弱い風が吹くくらいだ。
稜線をしばらく歩いて東天狗に着く。
予報が悪かったせいか、すれ違ったパーティーも2組だけで静けさが自分達だけの登山の様相を醸し出していた。
本来の予定はここまで、西天狗は様子を見て行けそうだったら行くという目標であったので、話し合った結果、無理せず行けるところまで行って、危なくなる前に引き返すということになった。
夏道は東天狗からそのまま行けるようだが、岩が多く斜度もあるので、少し戻って、ピークを巻くようにして回り込んで進む。
ガスが次第に濃くなるにつれて、どんどん視界が悪くなっていく。見通し的には30mくらいだろうか。これ以上濃くなれば撤退もやむを得ないと思いつつ、祈りながらそのまま進む。西天狗の取り付きで加藤さんがお先にどうぞと先頭を譲ってくれた。
多少の踏み跡はあるものの、パーティーの先頭として西天狗のピークを最初に踏めるのは嬉しい。少しキツくなる勾配にしっかりと足を置きながら上がっていく。
辿り着いたピークは霞んで何も見えないが、ピークに立てた事が嬉しい。
一人で登る山も楽しいが、みんなで登る山も楽しい。
要するに山は楽しい。
下りは快適だった。
雪のハイウェイ。雪がいいからサクサク下りる。
しらびそ小屋に戻るとどうやら一番先に戻って来たようだ。指扇のKHさんが用意した横断幕を持って他班の戻りを迎える。感動のフィナーレだ。
最後に終わりの言葉をいただいて記念撮影で終了。本当にあっという間の2日間だった。
私自身として大宮労山の方々との親睦も深められたと思うし、他会の方々とのコミュニケーションもとれた。
そのままもう一度登り返したいくらいには楽しかった。
とにかく飛び込まないと始まらないし、楽しめない。これからもどんどん飛び込んで世界を拡げて行きたいと思った山行でした。
■メンバー L・KC、 SL・YK、UD、IT、OT、TK、TD、TK、他会員外、記SZ
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