5月2日~3日(金夜発)
GWの予定はず~と前から槍ヶ岳に登る計画だった。それが諸般の事情により、OkさんにLをお願いして、会津の山か尾瀬の燧に行く事に会いなった。「会津駒でも田代山でもいいよ」と言った緩い計画。桧枝岐の御池までの道が通れるかどうか判らず、どうしようか?と相談していたら、町田さんパティーからも参加の希望があり総勢7人の参加で、コースも富士見峠から長蔵小屋経由の計画に変更。ところが参加予定のKsさんが風邪をこじらして、他の人に移すのは忍びないとキャンセル、しかも出発当日LのOkさんも農作業で足を怪我して急遽ドタキャン、何だか怪しい先行きです。二人とも残雪の燧には行きたかったはず。気持ちをリセットして東松山から出発!前夜の宿泊は沼田インターから降りてすぐの道の駅だったかな?、5人でまずは入山祝いで、勿論カンパ~イ。翌日2台の車で富士見下まで、駐車場はGWなのにガラガラ、以前は尾瀬沼へのメーンのコースだったとか。私を先頭にいざ出発。たっぷり雪を含んだ夏道を軽快に登る、天気は上々紺碧の空を仰ぎながら気持ち良い雪道を登る、右に予定のコースの白尾山の稜線が現れる頃、あやめ平側の雪庇の崩壊の後、恐ろしい。恐々と歩を進めるとやがて雪にすっぽり埋まった富士見小屋に到着。稜線に上がってみると、雄大な燧がその姿をあらわした。皆さん感動して写真を撮りまくる、ただしゆっくりペースで、すでに12時を回っている、はてこの先長蔵小屋までたどり着けるかな?とか思いつつ出発。尾瀬はまだまだ残雪、雪がしまっていてとても歩きやすい。前方に白尾山、その背後に皿伏山が続く、尾根道を全く自由にトレース出来る、雪山の魅力はそんな自由な道を歩く事にあるのかもしれない。しかし、まだ5月だと云うのに熱い、ファイントラックの下着一枚になっても汗が滴り落ちる、2時半頃白尾山の山頂の平原に到着。休憩かな?と思いきやLのMsさんから「今日はここで幕営」の指示、確かにこの先も長く長蔵小屋までは届かないだろう。そうと決まったら、早速テント場の設置、鷹揚に鎮座している燧を前に整地する。それもまるで測量技師のように念入りに平らにする。どうも蓼科山の雪洞作り以来寝床の平らに拘っている。Msさんが風除けの為の雪のブロックを構築、Kgさんは水にする綺麗な雪を集め、SjさんとIkさんはスノーテーブルで夕食の準備です。とにかくこのテント場は恐らくこれまで経験した事の無い天上の楽園と言った趣、テントのジッパーを開けたら燧ヶ岳が覗くなんて、最高の贅沢です。確かに厳しい雪道をひたすら頂上を目指す事も登山のだいご味でもありますが、たまには(というか今シーズンはこんなのばっかり)雄大な景色を堪能するマッタリした雪山もいいね。さて極上の楽園で楽しいディナーの始まり、雪で冷やしたビールや白ワインとSjさんの焼き肉のコラボ、思わず「しあわせ~」と心から思うひと時です。まだ陽も上がっていないと云うのに、こんな時間から宴会!という事で最高のベットで早めの就寝。12時頃目覚めたら外は雪明かり、あまりの月明かりで星の輝きも消されていた。
2日目 白尾山~あやめ平
翌日の天気予報が悪く、燧に行かず下山開始。登りのトレースも無視して富士見峠、荷物をデポしてあやめ平に向かう。およそ1時間ほどの登り、そのまっ平らな雪原からは尾瀬の一大パノラマ、東に勿論主峰の燧ヶ岳、景鶴山から越後の山々、西に至仏山、そして眼下に広がる尾瀬ヶ原は絶景です。言葉がありません。Kgさんと来年の残雪期はあの景鶴山に登ろう!と一年先のお約束、そういえばもう来シーズンの雪山の約束が幾つもあってこんな約束して大丈夫かな?皆で記念写真を取って富士見峠に戻る。やはり帰りもあやめ平側の雪庇が気になり、急いでトラバース、あの巨大な雪の塊が襲ってきたら影も形もないだろう。マッタリ雪山の締めは片品の釜めし屋さん、生ビールを一杯頂いて筍ご飯を頂いた。(記 塩D)