201 6 年 5 月 29 日
今回は、名実ともに秩父を象徴 する武甲山から小持・大持山をめ ぐった。もともとは南方のサンゴ 礁が起源となる石灰岩の山であり、 どこをどう廻って今の秩父盆地に そびえるようになったのか、思い を巡らせると、非常に不思議な感 じがする。 武甲山の石灰岩は日本屈指の良 質な大鉱床であり古くから漆喰の 原料として採掘されてきたようだ が、明治期よりセメントの原料と して採掘が進められ。1940 年(昭 和15 年)に秩父石灰工業が操業を 開始して以降、山姿が変貌するほ ど大規模な採掘が進められ、とく に北斜面で山体の崩壊が著しい。 石灰岩の採掘により旧山頂にあっ た縄文時代から近代までにいたる 歴史のあった信仰遺跡、巨岩群は 完全に消滅しているが、武甲の名 は、日本武尊(ヤマトタケル)が、 自らの甲(かぶと)をこの山の岩 室に奉納したという伝説が元禄時 代の頃から定着した。 山行は武甲御嶽神社の一の鳥居 から、表参道を登るところから始 めた。武甲山の伏流水は平成の名 水百選に選ばれているそうで、水 の流れが非常に豊富で耳を楽しま せてくれた。頂上まではさすが参 道、道標等バラエティに富んだ道 行きで、あれよあれよという間に 2時間程度で到着した。 御嶽神社にしっかりお参りをし て、稜線を小持山に向かった。武 甲山から小持山、大持山への稜線 は「奥武蔵アルプス」と呼ばれて いるそうで、有間山稜から長沢背 稜までつながっている。結構なア ップダウンを繰り返し、大持山を 過ぎると一気に下降して妻坂峠か ら一の鳥居までお昼には戻ってい た。
埼玉五十の山 武甲山、小持山、 大持山(標高 ) 武甲 1,295 m 小持 1,273m 大持 1,294m
メンバー O 知(L)、 石 D
コースタイム :武甲山一の鳥居駐車場 6:20 – 8:30 武甲山頂上 8 :40 – 9 :00 シラジク ボ – 9:40 小持山 9 :55 – 10:30 大持山 11 :00 – 11:40 妻坂峠 – 12:10 一 の鳥居駐車場