2016年9月3日~4日
これがリハビリ山行ですか?
H竜さんが八海山でリハビ リ山行をすると言うので、参 加させて貰う事になった。 山頂までの最短距離である 屏風道から登り、八ツ峰そし て新開道を下る周遊コースの 予定である。最短と言う事は それだけ傾斜がきついと言う ことだ。 登りの屏風道は鎖場の連続 で、下山禁止の登り専用ルー トである。 前夜ロープウェイ・ゲート 前の駐車場でテント泊。テン トを撤収して、屏風道の登山 口・二合目に移動する。まだ 暗いが既に数台の車が駐車し ている 朝食用のパンを頬張りなが ら、身支度をして五時二十分 出発。すぐに沢を渡るが、こ こには増水時に利用できる、 滑車のついた篭渡しがあった。 樹林帯のなかを小一時間歩 き、水場への分岐・四合目に 到着。ここでストックはザッ クに収納し、さあ長い急坂岩 稜と鎖場の始まりである。 始めは、鎖に頼らず登って いたが、何せH 竜さんのスピ ードに着いて行くのは大変。 長丁場を考えて、体力温存と 遠慮なく鎖も利用させて貰う。 この鎖の末端には奉納した方 の名前と日付が刻印されたプ レートが付いている。 それにしても暑い、風はま ったくない、高温多湿急勾配 で、あっと言う間に500 ml の水が空になった。この先の 水不足に不安を感じる。 ますます岩稜は厳しく、ト ラバース道も覆い被さった草 で足場が不安定である。 やっと七合目に到着。道を 少し外れ八海山大神が鎮座し た後ろに八ツ峰が見える。リ ーダーがこれから先の安全祈 願のためか、ただそこに鐘が あるからついてみたのか、カ ーンという音が山中に響きわ たる。背後には六日町の町が 見える。 なおも足場の悪い鎖場やト ラバース道を辿ると行くてに 避雷針がたつ千本檜小屋が見 えてきた。 やっと小屋前に到着。ここ はロープウェイ利用で登って きた登山者との合流点であり、 大勢の人が目前の越後駒や中 ノ岳を愛でながら休憩をとっ ている。 小屋で500円の高額な水 を購入。下界の5倍の高価な 貴重な水である。 当初の予定は八ツ峰の薬師 岳から大日岳まで稜線通しで 行く筈であったが、私の歩み が遅いため、地蔵を巻いて不 動岳から登りはじめた。 ここからはやはり鎖場の連 続でアップダウンが続く。下 りの鎖場でもたついているハ イカーの横をすり抜け、クラ 先 イミングダウンでドンドンと を進む。釈迦岳と摩利支岳 のコルから迂回路に戻り、下 山路の新開道分岐に進む。迂 回路と言うのでもっと安定し た道かと思いきや、不安定な トラバースや崩落した後の悪 八海山(屏風道~八ツ峰~新開道) これがリハビリ山行ですか? I 村裕子 路 が 続 き 、稜線通しの 方 が 良 さそうに 思える 。 ここでも 水 の残量 が 気にか かる 、 地図上 の水場まで 2 時 間半弱 。 H 谷川さんが過去 に この水場 が 枯れていたことが あったと 、不安なことを 話 す 。 500 m の 下りは急降下 で 、 登りの岩場では安定したフリ クションの 良 い 、ローカット が ブーツ・アプローチシューズ 裏目 に 出 た 。足首をしっか り固定出来ないため 、爪先 が どんどんと 痛めつけられる 。 足先 が 痛くて 痛くて 、 泣きが 入るが 下るしかない 。 ジリジリと 照 り 付ける日差 しで 喉 の 渇きも 激しく 、 残 り 少ない 水 を 分かち 合いながら 、 水場 に期待をかけて 下 る 。 先 行した登山者 が大声 で 水があ ること 事 を 教えてくれた 。 助 かった ~ 登山路から 少 し 外れた 沢 で 浴びるように 水 を 飲みほし 、 空容器にたっぷりと補給する 。 のろのろ 歩きの 私 に 痺れをき らしたか 、登山路のど 真 ん 中 で仰向けになって H 竜さんが お 休みしてる 。一歩間違えれ ば 、 行 き 倒れと 思われますよ 。 膝 の手術後のリハビリ山行 が 、 この八海山屏風道ルートです か ? 負けん 気 の 強いリーダ ーの山行らしいですね 。 今回 も根気強くお 付 き 合 い 下さった 島 D・ H 谷川さんに も感謝しながら 、下山路 に 向 う 私でした 。(記 I 村)
メンバー:L H 竜 ・H 谷川 ・ 島 D・ I 村
コースタイム:八海山屏風道登山口(5:25) =4 合目水場(9:05)=千本 槍小屋(10:00)=稜線 分岐(11:20) 新開道下降点(11:25)=水 場(13:40)=2 合目登山口 (15:40)