恵那山 撤退でも 自分たちで道をつけられて満足

山行実施日;2011.12.24-27
参加メンバー;Zu.O、Hi.T、Ry.K、Na.G、Tu.T、Sa.H、Te.I

12月24日土曜日)

大宮(21:00)/川島IC/中津川IC/給油/欅平キャンプ場(2:00)【車中仮眠】

12月25日(日曜日)

欅平(7:00)/強清水(7:10/8:40)/林道から登り(9:30/9:45)/行止り林道(10:00)/林道から登り(10:15/10:30)/鳥越峠(11:40)/P1594(11:50)/ウバナギ崩壊地(12:35)/P1695大判山 (13:40)/テント設営/宴会/就寝(18:30)【テント泊】

強清水で雪は20㎝位、トイレと四阿屋があり、駐車5~6台は可能。荷を分けるが、Tさんが7人用テント本体とポール、いつもながら頭が下がる。
鳥越峠への取り付き、追分を探しながら林道を行くが、手前の赤布で間違え、少し藪こぎのアルバイトを強いられた。林道に出たところで、地図とGPSで位置を確認し、追分を目指す。
追分からは沢状の樹林の中のジグザグ急登、展望はなし。雪は20㎝位。小雪が降っている。

鳥越峠で、神坂峠からの道と合流して、尾根を行く。1594mと1696m位のピークは南東側に巻き道があり、平坦な道を行く。ウバナギ崩壊地あたりで尾根にあがり、大判山を目指す。相変わらず小雪、風もあるが、行動に差し支えるほどではない。
大判山頂上が、平坦で、三角点を避けてテントを設営出来た。夕食はTu.Tさん考案のキムチ鍋、豪華。

12月26日(月曜日)

起床(3:30)/大判山(6:40)/ワカン装着(6:50)/P1820(8:30)/天狗ナギ(9:10)/P1972(10:35)/合流点(12:50)/断念地点(13:15)=下山=合流点(13:25)/P1972(14:15)/天狗ナギ(14:40)/P1820(15:00)/大判山(16:00)/宴会/就寝(20:30)【テント泊】

雪が膝くらいまでになり、ワカンを付けた。大判山を下り、1820mピークの登りあたりから、傾斜もあり、ラッセルがきつくなる。気温も-10度以下で寒く、ラッセルの順番が待ち遠しい。指に穴のあいた手袋で、感覚がなくなってきて、手袋を替える。
ラッセルを交代しながら、1820mピークを過ぎ、1972mピークを目指す。傾斜も強まり、所々、雪面が顔近くなる。1972mピークを過ぎてからは、時間が気になりだし、GPSの高度表示と時計の睨めっこになる。14:00までには頂上に着きたい。

西から上がる尾根と合流した。標高2170mだ。時間は13:00。夏の標識があり、頂上まで40分(記憶が正確でない)。頂上へ向かう。傾斜はなくなったが、腰くらいの雪で、雪が重い。1時間では無理と判断、引き返すことにした。

帰りは道もあり、順調だったが、大判山の登りは、疲れた。ぎりぎりだったかもしれない。頂上へ行っていると、さらに2時間は必要。テントに戻るのは18:00過ぎ、疲労も考慮すると、撤退も仕方なかったと思っている。残念だけど。

夕食はGさんが腕をふるったドライカレー。これも美味。食後、50年を超える人生を真剣に生きてきた人たちの、個性がぶつかった。


終点地点で


テンバの夜明け

12月27日(火曜日)

 起床(4:00)/大判山(7:35)/ウバナギ(8:00)/P1594(8:50)/鳥越峠(9:05)/林道(9:40/9:55)/強清水(10:35/11:15)/湯船沢温泉(11:40/13:00)/昼食(14:00)/中津川IC/大宮

昨年の仙丈同様、帰る日は絶好の登山日和となった。恵那山が長い頂上を横たえている。昨晩は膝が痛み、よく眠れなかったが、痛みもやわらぎホッとする。
温泉につかり、疲れをほぐし、昼食を食べて帰宅した。

振り返ってみると、安達太良、仙丈、日光白根、今回の恵那山と冬山は4回連続途中撤退。でも今回は、自分たちで最初から道をつけられたので、まあ満足。

山がだんだん億劫になる、でも山に行かないと空しくなる。人との付き合いも時々わずらわしくなる、でも人から離れるととても寂しくなる。どうにも勝手で、わがままな自分が目に付くようになった。年なのか、メッキがはがれ、もともとの素性があらわになったのか、その両方なのか。自分との付き合いに手を焼くようになった。(*行動時間は小林さんが作ってくれました。)       (Zu.O記)


恵那山

恵那山 中央アルプス(長野・岐阜県)冬山
      休みなくラッセルするがとどかず!

今回の冬山は、昨年敗退した「仙丈ヶ岳」(地蔵尾根)の雪辱1日で計画されたものだが、生に変更を余儀なくされた。更に寒波の動きが遅く再三の計画変更により恵那山に決定したものである。

【1日目】
大宮を夜間出発し、中央道の中津川IC を降りる。林道「大谷霧ガ原」の積雪は20 cm 程度、夜中の山間雪道走行は危険なため、欅平キャンプ場にて仮眠を取り、翌朝の早朝出発となる。気温は?5度、微風。

【2日目】
気温?5度から-10度、微風、薄曇り。欅平キャンプ場から強清水(こわしみず)に向う、10分程度林道を走行すると強清水に到着する。林道脇にゲートが置かれ、冬期通行禁止の標示がある。此処には休息所と車2台分の駐車スペースが有り、左側には清水が勢い良く湧いているが「生
水での飲料禁止、煮沸する事」の注意書き。また林道を少し登ったところにはトイレも併設されている。今回は、此処より鳥越峠経由で恵那山に登る計画である。
登山準備を行い、ビーコンを装着して登山開始!駐車場裏側に登山道が有り林道をショートカットしながら鳥越峠への取付き点を捜す。ショートカットを4回繰り返した所の樹木に黄色テープを見つける、此処までおおよそ30分。林道脇には丸太で作られた階段も設置され、それらしき踏み跡が有るため此処を登り始める。直ぐに激しいヤブとなり、伐採された樹木が山済みされた所を乗り越えて林道に出る。「この林道は」?「行き止まりの林道だ」左側にゲートが見える、そちらに進むとゲートには「神坂大橋(みさかおおはし)」の表示杭。(後から解った事だが、林道は6回ショートカットする必要があった。確認不足、反省!) 直ぐに林道の分岐が現われ「神坂峠まで3km」の表示が有る。此処から林道をショートカットすると神坂峠まで行きそうなので林道を進む、5分程度で鳥越峠への立派な登山道標識を見つける。記録を撮ろうとデジカメを向けるが「バッテリー残量無し」、まだ何も使っていないのに寒さでバッテリーの能力低下、あまりに弱すぎるな。前のカメラは-20度でも使えたのに!

急登の樹林帯を鳥越峠までつぼ足で登る。鳥越峠からは樹林帯と笹原の登山道をラッセルしながらのトラバース。やがて「ウバナギ崩落地」を通過する、あまり展望の望めない単調な登山で飽きが来る。「テント設営箇所は1800m付近ですね?」「テントが設置出来る場所が有ればどこでも良いよ」。広い山頂だ。「此処にテントを設置します」。三角点を中心に2張りほどテントを設置出来そうだ。今回は、三角点の南側にテントを設営する。
テント設置場所の低い箇所に雪を追加し、スコップなどにより平坦にするため圧雪するが、パウダースノーのため締まらずに雪が移動してしまい、テントの床面を固定できない。仕方なく全体を均しての設営となった。直ぐに宴会となるが、車中での仮眠不足のためか早めの就寝と成る。このテントに10 人で寝た事があるとT氏、当然頭は交互にし、出入り口にも寝たとか。風が、樹木に付着した雪を落下させ、テントを時折叩いてい
る。「おやすみなさい」

 

 合流点まで登れば山頂までの標高差は20m程度だし、雪はほとんど無いものと期待した。合流点には、泳ぐようにやっとの思いで到着。此処から山頂まで40分の標識がある。「さあ、あとは山頂を往復するだけ」と足を踏み出すと、期待は見事に打ち砕かれた!「雪が重い」少し進むが雪質に変化
はなく、スピードが出ない。「これでは往復に2時間は掛るか?」積雪量を測ってみると約1.5m以上はある。直ぐにリーダ達の協議が始まる。「登頂は断念します」!ここの標高2165m、山頂までは標高差30m 水平距離で約500m!足取り重くテント設営箇所に引返す。テントでは、興奮が納
まらないのか大宴会が延々と続いた!
明日は帰路につかなければならず、諦めて就寝する。今日は身動きが取れない、当然寝返りも打てない。昨日は寝返りが出来たのに何故だろう?小一時間もするとO の寝返りが激しく繰返される、何をやっているのだろう?この理由は翌日のテント撤収で判明した。テント2泊の重みで雪が圧雪し、下にあった石が表面に出てきてO の背中部分に当たった為であった。これでは寝れないのも無理はない!

【3日目】

気温 − 10度から 13度、弱 風、薄曇り。
恵那山登頂の日、かなり冷え 込みが感じられる、しかし温度 計では 10度?意外と気温が 高い。
つぼ足にて登山を開始するが、 パウダースノーで締まらないた め腰までのラッセルが始まる。 直ぐに輪カンを装着しての登山 に変わる。雪が軽いため輪カン
の引き抜きはさほど苦に はならないが、軽い分雪 の圧雪が出来ずに輪カン 装着でも腰までのみ込 みが激しい。ただ天候は 回復傾向に有るため、幸 先がよさそうではある。
大判山からは、アップ ダウンを繰り返しての登 りとなる。 「天狗ナギ」付 近は狭い稜線の通過とな るが、特に危険は感じら れない。積雪量は、ピッ ケルの先端に土が付着す るため70 cm 程度と思われ る。天候の回復は生憎期待でき そうに無く、展望はイマイチで ある。
時間的制約や積雪が多いこと から全体の休息を取らずに登山 し、ラッセルの交代者ごとに休 息および行動食を摂りながらの 登頂となる。

O氏のラッセルは流石に年季
が入っている。雪に残った輪カ ンのラッセル軌跡は見事な花魁 歩きの軌跡を残している。 (たし かにパウダースノーでは無駄か もしれないが、ここから先の重 い雪には有効な歩き方だ。私も 真似をしようと思ったが、私は 体が硬い!変な力を加えると体 を痙る危険がある、柔軟等をし てから再挑戦しよう。それまで は今のまま、力で推し進めるこ とにする。

川上道合流点(一宮) の手前、 おおよそ2000 m 付近の急 登から雪質が変化する。雪が重 く輪カンが抜けない!足が抜け ても足を踏み出せない!仕方な く手前の雪を、ピッケルで 60 cmほどの体の前に掻き落とし ながらのラッセルを強いられ、 歩みが遅々として進まない。ラ ッセルの交代頻度を早め早めに するが、雪と格闘し弄ばれるよ うに時間だけが経ってゆく。

合流点まで登れば山頂までの 標高差は20 m 程度だし、雪は ほとんど無いものと期待した。合流点には、泳ぐようにやっ との思いで到着。此処から山頂 まで40分の標識がある。「さあ、あとは山頂を往復す るだけ」と足を踏み出すと、期 待は見事に打ち砕かれた!「雪 が重い」少し進むが雪質に変化 はなく、スピードが出ない。 「こ れでは往復に2時間は掛るか?」 積雪量を測ってみると約 1.5 m 以上はある。直ぐにリーダ達の 協議が始まる。「登頂は断念します」!ここの標高2165 m 、山頂 までは標高差30 m 水平距離 で500 m !足取り重くテント設営箇所に 引返す。テントでは、興奮が納 まらないのか大宴会が延々と続 いた!
明日は帰路につかなければな らず、諦めて就寝する。今日は 身動きが取れない、当然寝返り も打てない。昨日は寝返りが出 来たのに何故だろう?小一時間 もすると O の寝返りが激しく 繰返される、何をやっているの だろう?この理由は翌日のテン ト撤収で判明した。テント 2 泊 の重みで雪が圧雪し、下にあっ た石が表面に出てきて O の背 中部分に当たった為であった。 これでは寝れないのも無理はな い!

【4日目】
気温 − 10度、無風、晴天。
快晴!テントを撤収すると、 綺麗な日の出を拝める。雪の付 着した樹木に朝日が射し込むと、 樹木全体が真紅に映え見事な景 観を醸し出す。 「こんなもんだよ な」 「今日は登山日より、トレー スも付いているから強清水からでも日帰り出来るな」 。タイムオ ーバの為、 諦めて下山する。 木々 に付着した雪と抜ける ような青空のコントラ スト!見事に調和する。 鳥越峠から強清水まで の登山道には鉄製の階 段が設置されている。トレースの後で雪が 少なく、階段の端部に足を載せると非常に滑る! 雪が階段を覆い隠している ため何処に階段があるのか わからない。強清水に下山し、中津川ICの手前にある地元の湯 船沢温泉に入浴する。ここ に食堂があり、 昼食を頂く。今回の山行では足が冷た く感じた。前回の仙丈ガ岳 では 20度今回は 13度、 靴もハイキングシューズ? から冬山用の靴にての山行。 気温の計測者も仙丈ガ岳と同じHであり、水筒の水の凍結状B況を見ても温度計の過ちは無い と思われる。考えられるのは次 記。
①体調不良(前日から風邪気 味でノドが痛い)
②昨年の凍傷により弱くなる (凍傷になると体自体の抵抗力 が弱まる)
③靴を冬用に変える(ハイキ ングシューズも冬山用靴も体感 能力に差がない)
この頃の体調を考えると②が 一番怪しい、靴に防寒対策を施 す必要が有りそう。検討課題。

平成23 年12 月24 日(土曜日)?12 月27 日(火曜日) 3泊4日(仮眠含む)
累積時間:17時間20分 累積距離:13Km(GPS データ)
【1日目】 12 月24 日(土曜日) 曇
大宮(21:00)/川島IC/中津川IC/給油/欅平キャンプ場(2:00) 【車中仮眠】
【2日目】 12 月25 日(日曜日) 薄曇り 時間:5時間 距離:4.2Km つぼ足:0.84Km/h
欅平(7:00)/強清水(7:10/8:40)/A 林道から登り(9:30/9:45)/行止り林道(10:00)/
B林道から登り( 10:15/10:30 )/鳥越峠( 11:40 )/P1594 ( 11:50 )/ウバナギ崩壊地
(12:35)/P1695 大判山(13:40)/テント設営/宴会/就寝(18:30) 【テント泊】
【3日目】 12 月26 日(月曜日)薄曇り 時間:9時間20分 距離:2.6Km 輪カン:0.39Km/h
起床(3:30)/大判山(6:40)/ワカン装着(6:50)/P1820(8:30)/天狗ナギ(9:10)/P
1972 ( 10:35 )/合流点( 12:50 )/断念地点( 13:15 )=下山=合流点( 13:25 )/P1972
(14:15)/天狗ナギ(14:40)/P1820(15:00)/大判山(16:00)/宴会/就寝(20:30)
【4日目】 12 月27 日(火曜日) 快晴 時間:3時間 距離:3.6Km つぼ足:1.2Km/h
起床(4:00)/大判山(7:35)/ウバナギ(8:00)/P1594(8:50)/鳥越峠(9:05)/B林道
(9:40/9:55)/強清水(10:35/11:15)/温泉(11:40/13:00)/昼食/中津川IC/大宮
メンバー:Ka:O(L),Hi:T(SL),Te:I,Sa:H,Ry:K,Na:G,Ka:T
7人(男性5人、女性2 人)
温泉:クアリゾト湯船沢800 円・ナトリウム炭酸水素塩・透明

 

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