山行実施日;2013年3月22日~25日
参加メンバー;Hi.M、Ma.S、Lantana
3月22日(金)13時過ぎ、二日市駅に向かって車を走らせていると、ポツポツと雨が降ってきた。なんてこと、もうすぐ大宮から山友が来るというのに・・・天気予報では雨は夕方からのはずではなかったの? そんなことを思いながら、西鉄二日市駅に到着。しかし、駅は二つあり携帯で確認すると、JR二日市駅の方だと分かった。折り返し移動して、改札口に向かうと、そこから出てくるなつかしい二人の顔を見つける。再会を喜び、さっそく今日の山、菅原道真の面影を偲ぶ「天拝山」に向かって車を走らせる。
「天拝山」の名前は、太宰府天満宮の祭神・菅原道真に由来する。道真が都の右大臣を解かれ、太宰府に左遷され、これを嘆いて100日間この山頂で無実を訴え天を拝み、祈りをささげたという天拝岩もある。
10分足らずで天拝山歴史自然公園駐車場に到着する。ここから西側にある広い遊歩道を、大樹の間を飛び交う野鳥の姿を追いながらのんびりと歩く。雨なのに行き交うひとが思いのほか多い。近くに住んでいる地元のひとたちなのか、それぞれが散歩のような軽装で歩いている。
途中、野良には見えない毛並みも良く太った猫たち数匹に出会った。きっとエサを与えるひとがいるのだろう。しばらく歩くと木の階段が続く。階段の横には「まだまだこれからが大変」などと書かれている。「あともう少し」の階段を登りつめるとそこが山頂でその上にある展望台に立つ。
晴れていれば、筑紫野市、太宰府市、福岡市まで見渡せるはずだが、今日は降り続く雨で街並みもぼんやりとして展望は望めない。
下山は尾根を下る天神様の径で、日本最古の寺、武藏寺(ぶぞうじ)に向かって下りる。途中に所々大理石の歌碑があり道真の有名な「東風吹かばにほいおこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ」が最後の歌碑になっていた。その寺に道真が身を清めた「紫藤の滝」とその衣を掛けた「衣掛けの岩」があり参拝を済ませて、太宰府天満宮へと向かった。 (Hi.M記)
「四月には九州を引き上げるから是非いらっしゃい。」というMさんのお誘いに甘えて、突然決まった山行でした。
5時間の新幹線はお弁当食べておしゃべりしてアッという間。列車を乗り換えて二日市駅へ。公園の裏山的な天拝山へ、雨の中傘をさして頂上へ。雨に煙って眺めはなし。雨でも何人かと出会い、市民に愛されている憩いの山といった感じ。公園の桜がきれいでした。
それから大宰府天満宮へ。受験の時期が過ぎ、お礼参りの絵馬がたくさんありました。参道で食べた焼き立ての梅が枝餅のおいしさに思わずおかわり。そして舞鶴公園の夜桜、屋台の食事と、博多の夜を満喫しました。
二日目、メインの由布岳へ。見渡す限り薄茶の原。その向こうにどんとそびえる大きな頂。歩き始めると薄茶色の素は野焼きのすんだ地面だった。野焼きは枯草がすっかり燃えてしまうと思っていたら違うのですね。10cm位残ったこげた茎の脇から青々とした草が生え始めていました。
由布岳はMさん推薦「東峰に向かいお鉢めぐりをしてから西峰・東峰に登りメインコースを下山するコース」です。お鉢めぐりまでは誰とも会わず快適な山道でした。お鉢めぐりに入ったとたん、「えーっ、こんなところ行けないよ~」の岩場が。でも逆コースから来た人がなんなく歩いている。意を決してMさんの手をかり越えました。それからも上ったり下ったりのスリル満点の岩の連続。やっとの事で西峰にたどりつき、やれやれ。天気は上々、眺めは最高、関東で見た天気予報はいまいちだったのに、なんて運がいいのでしょう。
西峰の下りの岩もお鉢めぐりで慣れたせいか、なんとかこなし、今回の最高峰1583mの東峰へ。人気の山も時間がずれたせいか、静かな山頂を存分に楽しみました。
2月の由布岳が過去2回計画され、私も申し込みましたが、飛行機の予約がとれず中止になりました。それが私にとっては幸いでした。雪がついていては登るのが難しい、そんな山でした。
下山してくると、鹿の群れがのどかに草を食んでいました。 (Ma.S記)
3月24日(日)
由布岳は面白かった! 何が面白いって、あの岩だらけのルートのお鉢めぐりが面白い。面白いけど怖い。怖いけど面白い。これでもかこれでもかと続く岩場を登ったり下ったりして堪能した由布岳だが、翌日はさすがと疲れた。疲れが残った体にちょうどいい山をMさんが選んでくれた。俵山である。
俵山は阿蘇山の外輪山で、なだらかでやさしい山である。「やさしい」というのは簡単という意味も穏やかという意味も両方併せ持つ。初めに多少の登りはあるが、後は饅頭のようなまあるい広々とした尾根をたどる。かやとの原っぱは遠くまで見渡せて開放的なゆったりとした気分にしてくれる。阿蘇を眺めながらのんびり歩き、じきに山頂に到着。山頂からは遠くにぽっかり雲上に浮かぶ島?山?が見える。後日Mさんにそれは雲仙だと教えてもらった。
スリルたっぷりの由布岳もいいけど、のどかな俵山もいいなと思った。
3月25日(月)
最後の山、古処山は柘植の原生林のある珍しい山です。
毎日一山、よく登ったものです。Mさんには何から何までお世話になり、本当にありがとうございました。 (Lantana記)