山行実施日;2010.06.05-09
参加メンバー;Hi.T、Mi.M、Ki.K、Hi.O
花を求めて北へ行こうと、6月5日夕刻羽田空港へ集まったのはMi.M、Ki.K、Hi.O、私の4名であった。さっそく航空券トラブルがわかり、珍道中を予感させる出発となった。
千歳より札幌へ、そこより夜行バスで、6月6日朝には稚内フェリーターミナル着いた。今回の山行目的は「礼文島花巡りと利尻岳登頂」である。
まず礼文島へ渡りタクシーで北のはての岬に向かった。スコトン岬の強風に遊ぶ、そこかしこにハクサンチドリ・ミヤマオダマキが咲き乱れているのであった。この時期島全体が、高山植物の浮島のようです。飛ばされそうな強風の中で徒歩の花巡りは始まった。
スコトン岬からゴロタ岬江戸屋浜・浜中へ、礼文アツモリソウ群生地・・久種湖を7時間かけて歩いた。礼文アツモリソウは満開で美しく揺れていた。浜中付近で地元漁師夫婦のお話しをうかがい、Mi.Mの巧みな交渉によりミズ蛸の一夜干し・スケソウダラの寒干物を獲物としていただいた。Mi.Mさんはエライ!!蛸が大きくやわらかくうまかった。スケソウダラは今だ私のつまみとなっている。緑が丘キャンプ場では、カラスに食料を持って行かれるというハプニングも楽しんでしまった。
礼文タクシーの赤坂さんは花にも詳しくとても親切な運転士さんです。来年の予約もしました。誰がしたのでしょう。
6月7日3時起床、5時30分出発。本日はキャンプ場より花畑礼文滝元地へのコースを歩くことになった。花畑の花々が最高でした。エゾハクサンイチゲ・イワヒゲ・礼文草・オオバナエンレイソウ・キジムシロ・エゾエンコグサ・ミヤマスミレ・舞鶴草・ウコンウツギ・サクラソウモドキ・黒ユリなどなど一斉に咲いて霧に揺れていた。さて礼文滝は海岸に水を落とす、海鳥が遊ぶ滝であった。危険なため観光客は入れないようである。
午後キャンプ撤収後、利尻島へ渡る。いよいよ明日利尻岳登山である。鴛泊のキャンプ場にテントを張る。利尻温泉に入浴できました。その昔は銭湯しかなかった記憶があります。
6月8日3時起床、朝日の登る中5時キャンプ場より鴛泊登山口に歩き出す。6月だというのに桜が満開だ。ザゼンソウが苞をもって迎えてくれた。8合目長官山までは順調に登ることができた。この上は登山道に残雪があり、潜る、濡れるイヤイヤ苦労させられた。
山頂に近付くにつれ北側西側の崩壊が激しくなり登山道も崩れかけていた。山頂の祠はそのうち落ちそうだ。標高も低くなってゆくのだろうか。「晴天の利尻岳登頂」我々は幸運なり。
ガイド登山の一チーム十数名、単独行者2名と出会った。下降はのんびり山菜を採ったりと長くなりました。12時間行動でした。
6月9日6時起床、よく眠りました。天気は下り坂であった。キャンプ場上のスキー場はハクサンチドリと山ウドの群落である。白いハクサンチドリが赤の中に可憐にさいていました。キャンプ撤収、ペシ岬へ歩く。小雨となってきた。岬にはエゾカンゾウがつややかに雨に濡れていた。そこで記憶に引っかかった花があります。利尻の山に数輪の黄花シャクナゲが花を付けていました。
雨の中歩いたのでペシ岬下の写真館ギャラリーでコーヒータイムとする。北の果ての島ににあわぬ美しい女性がコーヒーを炒れてくれた。何か不思議に思えたがこれも北の果ての山旅の感傷なのかもしれなかった。 (Hi.T記)