2011,10,30
今年の沢登りは、5月西丹沢・女郎小屋沢で始まった。丹沢にしては人くさく無い、陰険な沢のような気がした。女郎小屋の名に引かれて行ったのだが女郎屋は無かった。(ザンネン)しかし女郎蜘蛛が出てきそうな嫌らしい沢であった。
7月初旬、洗ノ沢から尾瀬笠ケ岳へ登った。予想以上に沢が長く藪こぎが厳しかった為下山が20時となり、ヘッドランプでの行動となった。前夜発1泊2日にすれば良かったと思った。この時季笠ケ岳には沢登りコースでしか見られない高山植物が咲き乱れていたことに感動したしだいです。
海の日の連休は魚野川本流へ入った。本流と言うだけあって、水量が多く大渓谷を旅する感覚を味わった。稜線の高沢山手前のニッコウキスゲの群落はみごとでした。
そして本年のメインイベントは北アルプス打込谷であります。渓の深さ激流の激しさ源流の楽しさどれも、体と脳を十分に刺激されました。また若い兄ちゃん2人、おっさん2人の男同志の4人旅は、野次北道中のような熊さん八さんのようでもあり楽しく気のおけない沢旅となりました。予定外の山小屋泊にはつくづく閉口しました。やはり人の少ない静かな山がいいな。しかしところが翌朝、笠ケ岳山頂よりの槍穂高連峰をシルエットにした朝焼けはもう二度と見る事が出来ないでしょう。この時はまだ8月末、西穂高岳から朝日の当たる笠ケ岳を見ることになるとは知る由もなかった。こちらも大自然に感謝の意を伝える十分な自然現象でした。
お盆の連休の中央アルプス小黒川は、始めは単調であったが中流部からは登れる滝が多く、中級者向きの楽しい沢でした。藪こぎなく登山道に出られたのは楽だったが、少々物足りないと考えるかむずかしいところです。
9月は登れずじまい。そして10月体育の日連休は今月号に譲るが、変な沢登りでしまいました。(Hi.T記)