2015年10月7日
期待していた以上に木の葉 などが、まだ最盛期には早い ものの赤や黄色に色付き、秋 晴れの青空にあざやかに引き 立っている。隣の湯の丸山の 北斜面も随分黄色くなり、 所々に紅葉も目につく。汗も かかず寒くもなく爽やかで気 持ち良く登る。 角間山の頂上 は風があったの で直下で昼食と する。北側には雲 があるものの、展 望は期待以上に バッチリ、北アル プスの槍ヶ岳・穂 高連峰も眺めら れる。来た甲斐 があった。 浅間山は以 前にも増して 煙を盛んに噴 き上げている。 小さい頃、故郷 栃木でも浅間 山の火山灰が 降ってきて目 に入り痛かっ たことを思い出す。 花は、松虫草・山辣韮(ヤマラッ キョウ) などほんの僅かしか咲い ていなかった。万葉集に山上 憶良が『萩の花尾花葛花瞿麦 の花女郎花また藤袴朝顔の 花』(朝顔は桔梗と一般的には 解釈されている)と秋の七草 を詠んでいる。この付近もこ れ等の『秋の七草』に出会っ ても可笑しくない雰囲気だが 時期的に遅いからか見付から なかった。桔梗など絶滅危惧 種もあるので絶滅していなけ れば良いのだが !?沢山の 【吾亦紅(ワレモコウ) 】は「吾も亦、 まだ紅いよ !!」と主張してい る。この花も万葉集に詠まれ ているようだ。 登山日翌日、川越市立博物 館で子供たち相手にボランテ ィアをしている知り合いから 『貝合わせ』をしたとメール が来る。その蛤の貝には桔梗 の花が描かれている。源氏物 語の男女の機微が伝わってく る。戦時中は源氏物語に関わ ることは国辱扱いだったと読 んだ記憶もある。今はまだ自 由に発言し好きな時に好きな ことが出来きる。だが傍観者 を続けていてはどうなるかわ からなくなってきている。村 上山・桟敷山も西日を浴び、 各々鮮やかに自己主張してい た。(記 TK)
【山行日】H 27年 10月7日
【メンバー】S々木M、 TK他2名