2016年1月15日
いつだったか、冬期登攀の 入門者に人気の高いルートと して紹介されているのを目に してから、行ってみたいと思 った北稜。けれどなかなか行 く機会に恵まれなかった。 今回計画され、わくわく感 と同時に、昨年大学生のパー ティーが遭難しているので不 安もいっぱい。 1/ 15( 金) 朝7時、川越に 集合しH竜車で出発。平日な ので渋滞なく目的地の赤岳山 荘まで走らせる。暖冬の影響 か、山荘までほとんど雪がな い 行 。 者小屋に向けて出発する。 下部に雪はないが沢はしっか り氷っている。3時間強で到 着。テントは2張りしかない。 明日小屋を開けるようで、夕 方から準備が始まった。 1/ 16( 土) 朝明るくなって 出発の予定が6時50分と出 遅れ、その間、赤岳鉱泉から 来た4パーティーが先行して 行った。「先を越された」と思 ったが、前方に姿はなく赤岳 主稜に行っていた。 文三郎尾根分岐手前から浅 い沢沿いを歩き、しばらくし てから右斜面のトレースを上 がる。トラバースが続きなか なか尾根に上がらないので、 間違えたかと思いGPSで確 認する。正しいが、いつの間 にかジャンクションピークは 越していた。 灌木の急な草付きを登り、 ハイマツ混じりの雪稜を行く と第1岩峰に突き当たる。下 を見ると2人が続いて登って きた。先を譲るが、初心者が いると言うので先行する。 朝、稜線にあった雲も消え、 真っ青な空が広がり風もなく 暖かい。絶好の登攀日和。 K坂さん初リードで、左の 上部クラックを登る。下部ク ラックより易しい。K坂さん も、確保のH竜さんも緊張? している。40M位で止まる が、次に登るH竜さんのロー プがなかなか引き上がらない。 システムに手こずったようだ。 H竜さんが登り、私も登る。 確保されていてもやっぱり緊 張する。 2ピッチ目もK坂さんリー ド。フェース登りで、途中2 ヵ所岩にスリングを掛けプロ テクションを取る。雪が少な く心配したナイフリッジを渡 りスタンディングアックスビ レイで確保。2番手、H竜さ んは難なく登る。最後私の番 だがロープが上がらない。岩 に引っ掛っている。スリング でクレムヘイストノットをセ ットし引っ掛った所まで登り ロープを外す。引いてもらい ナイフリッジを渡ろうとする と、リッジ沿いにロープが張 られていないので落ちそうに なる。「引っ張らないでー」と 大声を出し無事渡りきる。こ こでロープを外し、5分で頂 上に着いた。360度の素晴 らしい景色のなか、握手を交 わす。記念写真を撮り、少し 休憩して下山開始。 雪がなく、鎖もある崩れた 八ヶ岳「阿弥陀岳北稜」 念願の北稜 H谷川 急な斜面を下る。ここも核 心 中 ? 岳のコルから中岳沢を下 降。雪の状態で雪崩が発生し そうな時はこの沢は下れない。 テントを撤収しテント場代 を払い、駐車場までの足取り の重いこと。緊張で疲れたぁ。 アイゼンでの登攀で靴紐を きつく絞めてしまった為か、 両足ともしもやけになってし まった。今もかゆいよー。(記 H谷川)
〈メンバー〉 LH竜、K坂、H谷川
〈コースタイム〉 1/ 15(金)川越7:00 ‐関 越道川越IC ‐圏央道‐中 央道諏訪南IC ‐美濃戸口 ‐赤岳山荘P12:00 ~行者 小屋15:00 テン泊 1/ 16(土)行者小屋6:50 ~ジャンクションピーク 8:00 ~第1岩峰8:10 ~第 2岩峰8:35 ~ビレー点 10:35 ~阿弥陀山頂10:50 11:15 ~中岳沢下降点 11:40 ~行者小屋12:15 13:15 ~赤岳山荘P15:30