2016年4月8日(金)
かれこれ二十年程前に、某団体植 物の会の催しで訪れた弟富士山は、 足の置き場に困るほどの一面のカタ クリでした。あの見事なカタクリは 今も見られるでしょうか? 朝から暖かな一日。高崎線も秩父 線も、車内は新スタートを切った社 会人や高校生らで華やいだ雰囲気。 それに車窓の桜が色を添える。やが てしだれ桜が見事な白久駅に到着。 登山口に入ると花とお別れ。城山 に至る稜線は暗くて痩せており、木 の根があちこちから地表を覆ってい る。所によっては注意が必要。のほ ほんと歩いてこけて転がり落ちたら、 両脇は当分止まりそうもない急傾斜。 所々トラロープも下がっている。そ の上アップダウンが何度も繰り返さ れ、「今度の登りこそは最後の登り …」「登りきったら頂上だ」などと思 って頑張っても、また裏切られる。 階段、階段、また階段。皆お気楽ハ イキングのつもりで来ているものだ から、予想に反したコースに疲れる。 なんとピークが五つ。 やっとたどりついた城山山頂は静 かな広場で展望はない。少しで林道 に下り、後はしばらく林道歩き。と ころがこれが楽しい。里は春爛漫で 美しく、あの花は、この花はと、目 移りばかりして花の同定に忙しい。 ピンクの桜、紅白の桃、黄色いレン ギョウ、紫の花ダイコン、青いオオ イヌノフグリ…春の秩父はこの上 なく美しい! 花に夢中で分岐を見逃してしまっ た。のんびりし過ぎて、いよいよ最 後の弟富士山への登りが辛い。 さて、肝心のカタクリはというと、 今年は不作でした。麓の大塚カタク リの里も、害獣被害でダメだそうで す。でもその他の花は贅沢に堪能さ せてもらったので、今回のハイキン グ、マルとします。
メンバー K 端 (L)、S々木ま、O栗、S古よ