県境の山 父不見山

山行実施日2015年5月17日 標高1,723m

放射線量:測定地点 杉の峠登山口 値 0.073   測定地点 山頂 値  0.064    計器 Horiba Radi

父不見山、おかしな名前の山です。昭文社の地図や多くのガイドブックには「ててみえずやま」と、地形図では「ててみずやま」と振り仮名が付けてあり、地元では「ててめえじやま」と呼んでいるそうです。埼玉県の北西部のどん詰まり、群馬県との県境にある山です。西武秩父駅からバスで小鹿野まで行き、そこから登山口まではタクシー(一台四五一〇円)で三〇分、とにかく遠いところにある山です。ちなみに、往復の乗り物に乗っていた時間が約六時間。対して山中を歩いていた時間が三時間でした。何とも効率が悪く、参加者から「歩き足りない」との不満の声が出てきそうなので、昭文社の地図にあるコースに、杉の峠から東に土坂峠までのコースを付け加えてみようと考えました。そのためにはコースの下検分を要するので、岡野さんに車を出していただき下見をしました。結果は「OK」でした。そこで計画の具体化に入ったのですが、早朝に登山口の土坂峠までのアプローチの方法がなく、元の計画に戻りました。以前、私がこの山に登ったのは一〇年以上も前のことだったでしょうか。杉の峠から山頂までの尾根の南側が山火事ではげ山となっていて見晴らしの良い山で、今回も尾根からの展望を期待しての計画でした。五月一五日、タクシーで登山口に到着。標識はあるのですが夏草が登山道を覆っています。不安の声が耳に入ります。私が先頭になって山に入りました。一歩山に入ってみれば道ははっきりしています。ただ、蜘蛛の巣が張り巡らされていて閉口しました。杉の峠までは二〇分で到着。ここから尾根歩きですが、どこまで行っても杉の木が南面の景色を遮っています。焼け跡に植林してあり、木がかなり伸びていました。やがて植林地帯が切れましたが、こんどは広葉樹の雑木が生い茂り展望が開けませんで、そのまま頂上に着いてしまいました。以前来た時はこの頂上で焼け跡の何の木も生えていない明るいところで弁当を広げたのですが、今日は杉の林が前景を遮り暗いところでの昼食でした。食事中に、私たちと同年輩の男性が一人で登ってきました。多分小鹿野から長沢までの一番のバスに乗ってきたのでしょう。今回の山行中にあったのはこの人だけでした。五月の天気のよい日曜日だというのに、全く人気のない山でした。「大宮労山選定五〇の山」に選んだのは間違いでした。山と渓谷社の県別ガイドブック「埼玉県の山」からも外されるでしょう。(コースタイムは省略)      (記 H古佳)