2017年10月8日
10月8日、まだ暗い中に大清水を5:00発のマイクロバスに乗り、一ノ瀬から歩行開始。すぐに夜が空けた中を黙々と歩く。
ちょっとの登りで三平峠に。バスに乗るとだいぶ時間が省略できますね。
下ると尾瀬沼が見えてきた。このときは燧ヶ岳はまだガスの中。
長蔵小屋に着き、いつものお気に入りの場所である無料休憩所の沼畔脇のベンチでコーヒータイム。そうしたらガスが切れて燧ヶ岳が見えて来ましたね。
大江湿原、浅湖湿原、オンダシと通りつつ、左側に沼が見えたり見えなかったり。
沼尻着。昨年失火で焼失した休憩所は再建中だった。今シーズン中に出来上がるのだろうか?
さて、ここからはナデッ窪の急登を歩行する。誰も登っていないだろうと思っていたら意外に歩行者が。中には下山してくる達者な人もいる。これはあとからその理由が判った。振り返ると尾瀬沼がこんにちは。
長英新道との合流点から見る俎嵓、やたらに人がいるなと思ったら富士山もびっくりの人混み!
柴安嵓も大賑わいだ、ここでランチタイム。今日は新規入会のO川さんに敬意を表するのと、自分自身が食べたかったこと、そして山頂で水があんまり使えないだろうということを予測し、ちょっと贅沢してすき焼きです。んまかったよ!
さて、なかなか姿を見せてくれない至仏山に別れを告げて、一路すぐ下に見える見晴に行くべく、見晴新道を下る。ところがこれがとんでもない食わせものだった。見晴新道は昨年、土石流のために旧道の脇に新道を付け替えられたのだけれども、まだ登山者が踏みしめていないものだからドロドロのグッチャグチャ。最初はウワーとかキャーとか言っていたけれども泥から脚を抜き出すのにえらく体力を使い、二人ともだんだん無口になっていく。ナデッ窪を下っていた登山者は、長英新道を登り、見晴に行くために仕方なく下っていたんだなとようやく得心した。
ようやく見晴着、O川さんはCCレモンを、そしてワタクシは缶チューハイを飲んでほっと一息付いてから今宵の宿、尾瀬小屋へ。8畳に3組6名だったがちゃんと布団は敷けたし、風呂も入れたので言うことなし。
夕食前に、明日は歩かない予定の下田代を散策。結構一眼レフカメラを持っている人が多い。また、今から宿に入るべく歩いている人ともすれ違う。さすがは尾瀬だね。
夕食。イワナの天ぷらとのことだったが、冷めていてあんまり美味しいとは思わず。でもとりあえず完食して速攻爆睡した。
さて、翌日である。朝食は早く出ようと思っていたので自炊した。魚沼産コシヒカリを多めに炊き、ほうれん草のおひたしと味噌汁、ふりかけに前日の残り物。なんだかんだで出発が遅くなる。
尾瀬ヶ原をゆっくり味わいたくて、わざと東電小屋経由で歩いてみた。草紅葉に朝日が当たり色が変わる。紅葉のグラデュエーションがすごくてカメラ撮りまくり。さっぱり足取りが進まない。
東電小屋着、ここでもワタクシは泡の出る茶色い液体を摂取。
竜宮十字路を通過し、相変わらず写真を撮りまくりながらチンタラ移動。途中で会ったボッカさんの荷物の大きさにぶったまげる。
さて、ようやく山の鼻に到着した。時刻は10時を過ぎている。予定通り至仏山に行くか、それとも諦めて鳩待峠に上がってしまうか、ちょっと考える。至仏山までの標高差は約800m。時間的には厳しいが、天気は上々だ。この機を逃すのは非常に惜しい。1時間当たり400mで上がればなんとかなるだろうと皮算用して、行くことに決めた。
15分当たり100mのペースを保ちながら(というか、それ以上は早く歩けなかった)それなりに整備された登山道を黙々と上がる。振り返ると今までの軌跡が見えるこのルートは、なかなかイイネ。
おおむね予定通りの時間に至仏の山頂に着いた。今まで見えなかった谷川連峰や巻機山、越後三山も一望に納めることが出来たのは眼福だった。昼食には朝炊いた米でチャーハンを作ってみたが、これまたきれいな風景見ながら食べれたのですこぶる美味でした。
鳩待峠、尾瀬ヶ原そして燧ヶ岳、横に会津駒ヶ岳を見ながら下る。
15時半過ぎに鳩待峠着。なんとか許容時間の範囲で下ることが出来た。秋晴れのよい時期にハイキングとも登山ともいえない一時の野外活動を過ごすことが出来てよかったです。
参加者:H高、O川
コースタイム
10月8日:一ノ瀬5:17-6:20三平峠-6:55長蔵小屋7:36-8:24沼尻8:31(ナデッ窪)10:43俎嵓10:49-11:16柴安嵓12:39-15:20見晴
10月9日:7:11見晴-7:26東電小屋分岐-7:51東電小屋8:10-8:24ヨッピ橋-8:55竜宮十字路9:13-10:19山ノ鼻10:40-12:48至仏山13:41-14:38鳩待峠への分岐-15:36鳩待峠