2017年10月27日~28日
10月27日(金)吉見町の「いちごの里」道の駅に集合し、10時に出発だ。夕食を食べて風呂に入り、靴と荷物を積んで家を出たつもりが、運転しながら靴のないことに気がつく。家に忘れたかと思いユーターン。家近くで車の屋根に乗せて荷物を積んだことを思い出し車を止めてみると、ちゃんと左右の靴が並んでホッとし、いそいで集合場所に向かった。
桶川の太郎衛門橋を渡った時はすでに真っ暗で川床は見られなかったが、先週の台風では堤防いっぱいに水が広がり、濁流となって豪雨のものすごさを語っていたことを思い出す。今回も先週に続いて台風が近づき、全国的に雨模様だが、日本海側の新潟だけは辛うじて雨から間逃れていた。湯沢から栄村に向かうと星空が広がり、ムジナ平の駐車場ではオリオンンやスバルが迎えてくれた。朝は早い出発ということで、星空にワクワクしながらに眠りについた。
10月28日(土)台風の接近で空は雲がかかっているものの比較的暖かい。さっさと朝食を済ませて、明るくなり始めた6時に出発だ。明け方着いた単独の方が先行していく。太いブナが点在して赤茶けた紅葉が広がる。実を落した殻斗が積もるように落ち葉の間に隠れている。冬を迎える森の慌ただしさがにぎやかに伝わってくる。
まずは鞍部に向かって急登の登りだ。ひたすら足元を見ながら、乾いた落ち葉を踏んで登る。尾根に出ても急登は変わらない。下ることもなく、鎖場を越えてどんどん高度を上げていく。随分登ったように感じたが、まだまだであり、ふくらはぎがパンパンになる。曇っていて日差しがないのでぼんやりしているが、眼下に広がる紅葉は見事である。もみじや楓はこれからなので赤の鮮やかさは少ないが、山は赤茶色にモコモコと燃えているようで、その間を白い道路のラインが美しい。
1800m付近になると雪が見られ始めた。先週の台風の後に引きこんだ寒気が残していったものだ。今週も月曜日には雪が足されることだろう。1944m白嵓からカミソリの歯が今回のハイライトだが、雪が乗っていて緊張させられる。足元はハング気味に切り落ちて覗き込むにもドキドキさせられたが、鎖があるので安心である。
ようやく鳥甲山のピークに到着だ。休憩して行動食を口にしていると、K池さんのところに毛虫が遊びに来て大騒ぎとなる。もう雪に覆われ始めたので助けを求めに来たのかもしれないが。
ピークから屋敷までは悪場もなくすんなり下山かと思ったら、雪でぐちゃぐちゃしていたこともあって、急登の下りに足も腕もお尻も全身を使って疲労困憊になる。交通事故のリハビリと言っていたY城さんにはハードなメニューだったかな。H竜さんの膝は赤くなり、私も体中が筋肉痛だ。さすが若いK池さんはまだまだ行けそうだった。
広がるブナの紅葉や雪深さに耐えて曲がりくねった栃の幹に励まされ気がする。
なんとか雨に降られることもなく、駐車場に戻り、切明温泉の雄川閣に向かうが、日帰り客は15時終了ということで、屋敷の“のよさの里“の温泉で汗を流した。雨がぽつぽつと降り始めたが、鳥甲山を一望でき、ぬるま湯の申し分ない温泉に、一泊していきたい気持ちを抑えつつ帰路についた。帰りに湯沢駅前の中野屋で久しぶりの蕎麦を食べて満足だった。
記;スーさん
メンバー;H竜、Y城、K池、S木
ルート;ムジナ平登山口―白嵓ノ頭―鳥甲山―赤嵓ノ頭―屋敷山―屋敷登山口
期日;2017年10月28日前夜発
日程;10/27(金)22:00道の」駅「イチゴの里」-関越-ムジナ平登山口BP
10/28(土)6:00BP-9:30白嵓ノ頭-10:20鳥甲山-赤嵓ノ頭-屋敷山12:10-13:47屋敷登山口-15:07ムジナ平登山口-帰埼