2019年4月14日
4月第一例会で二つのルートに分かれて栃木県の丸岩岳を目指す集中地図読み山行が計画され、参加させていただいた。私たち2ルート班は長めのコースのため、丸岩岳12:00集合を目指して早めの7:30にスタートした。奈良部山への尾根に上がるには地形図の破線コースを歩く予定だったが、S木リーダーの下見山行情報によると黒沢東川から東に上がる破線ルートは土が流されグズグズで非常に歩きにくいとのこと。送電線下の尾根から取りつくことにした。そこもふみあとのない急坂だが地面が崩れるようなことはない。途中の鉄塔付近は樹林も伐採され、奈良部山頂と帰路の南西尾根が目視できた。
奈良部山南東尾根をアップダウンして進むと723ピークから岩稜帯が現れる。3か所の岩稜帯を巻いたり途中の斜面を下ったりなどして通過した。ふみあとの状態やつかまることができる灌木の有無などをよく読んで突破できるルートを判断する必要があった。尾根を大きな視野で観察することと、あとは経験なんでしょうか、動物的カンなんでしょうか…判断力を身に着けていきたいところですね。
その後やや急登を経て丸岩岳には12:05に到着したが、ルート1の二グループの姿がない。実は途中で行った無線交信も応答がなくて何かあったのかと心配していたら、30分ほど経ってから2班が到着。1班はまだ到着しないが、夕方から雨予報でもあったために私たちは先に下山開始した。
奈良部山からの下山路である南西尾根も思った以上に迷わずに進むことができた。途中645ピーク手前で切れ落ちた絶壁となる。ここは右斜面を灌木を頼りに下ったがザレと落ち葉の急坂で足元が悪い。ここももう少し広く見渡し、より安定した斜面を下る判断が必要だったようだ。
奈良部から丸岩は比較的広葉樹も多くまだ冬枯れの状態のため尾根やピークの見通しが効いた。尾根に乗れば標高とピークや鞍部の地形から現在地も絞ることができ、送電線や鉄塔もよい手がかりとなった。今回は地図上で事前の下調べを行い、実際の地形と照らし合わせながら進むことで地図読みの練習になったと思う。バリエーション的な山行は好きな方なので地形図からの現在地の確認や岩場などの難所を安全に素早く突破するなどは今後も課題として取り組みたい。
同行頂いた皆様ありがとうございました。
【参加者】リーダーMS、S木(総リーダー)、M谷(記録)
【行程】黒沢東川駐車スペース7:30―奈良部山鉄塔9:00―奈良部山頂11:15―丸岩岳山12:05/12:55-奈良部山頂13:35―駐車スペース16:05
ピンクのアカヤシオがかわいい尾根