2020年11月22日
やはり大ナゲシと赤岩尾根の両方に行くという計画書が来た。私には両方いっぺんは無理だから2回に分けたいと言ったのに。日没の早いこの時期、八丁峠からの下山はヘッデンになりそう。一応計画書では現地判断で赤岩岳下山もありとはなっているが。
旧ニッチツ社宅を右に見ながら登山口を目指す。杉林の中の急登とザレ場。高度を稼ぐ。日の出直後なので杉林の中は暗い。
歩き始めて20分くらいか? ちょっと嫌らしい一歩を踏み越えた、はずが大石に躓いて転んだ。足が下に投げされ斜面をキックしても安定しない。ズルズル滑り落ちる。起き上がれない。ワー! 落ちるー! T羽さんが上から引き上げてくれた。フー。これでかなり落ち込んだ。結構なザレ場だぁ。先が思いやられる。
落ち葉で足元が見えない中、急登を赤岩峠へ。休憩して大ナゲシを目指す。直ぐに岩場が出てきた。尾根伝いにアップダウンしながら大ナゲシ基部へ。ロープはあるが垂壁に見える。よじ登って山頂を目指す。十数年前の記憶では、赤岩尾根の幾つかのピークよりここが一番展望が良かったはずだが…。山頂ではやはり360°の大展望だった! いー気分! 水分と栄養分を補給して下山。あ、写真撮るの忘れた。先程の垂壁を下りる。やっぱり怖い。第一関門終了。
赤岩峠に戻り、次は赤岩岳。目の前のピークが赤岩岳だ。山頂まで直登かと思いきや北側を巻き、その先のルンゼを這い上がる。フー、到着。さぁここで前進するか引き返すかの判断予定。(下山して温泉に入ろうよー)が、リーダーから出た言葉は「予定より10 分遅れてる。水分だけ摂ったら直ぐに行くぞ」あー。はいはい。やっぱりね。引き返す選択肢は無いのね。
その後もアップダウンし、岩場を越え小ピークをいくつか過ぎる。コワイよーと言いながら壁を下りたのに、次は…。あー、ここ覚えてる。トラバース気味の(私にとっては)垂壁ね。記憶よりずっと高度感抜群! わー、コワ! 先頭のT羽さんはヒョイヒョイと行ってしまった。どこをどー行ったらいいのぉ? 後ろから「孝子! もっと先を見ろ! 目先だけ見てちゃ行き詰まるぞ」とH竜さん。「直ぐ前の登れる所だけ見てちゃダメなんだぞ」何度も叱られる。
やっと1583m峰に到着。ギザギザした両神山本峰が見えてきた。その右には下からずっと見ていた狩倉岳。自分の前には多分これから行くはずのP4・P3・P2・P1。まだまだ遠いなぁ。
いくつ目かの小ピークがドーンと立ちはだかる。クラックの直登か巻道か。「巻道行こ」「イヤイヤ、ここを登る」「このクラックハングってるよ」「ロープ出す」「ロープを出してると時間かかるよ」「それでもいい」「はいはい」男のコダワリなんだそう。男のコダワリに付き合う手弱女(たおやめ)も大変なんだけどな。ロープを持ったT羽さんをH竜さんがビレーして先行。がクラックが狭くてザックが引っかかり通れない。ザックを置いて空身で行く。次私。T羽さんのビレーで登る。次ザック。最後H竜さん。全員到着。巻かずに登ったピークからは大ナゲシと赤岩岳が眼前に見えていた。
その後も尾根筋を忠実に拾いアップダウンを繰り返しながら最後のピークP1に到着。
フー、ここまで来ればあとは楽勝。ピークをいくつか越えて八丁峠に下りるだけ。と思ったら然にあらず。結構な岩場が続いていた。
下りた八丁峠には誰もいない。T羽さんが先に飛ばして車を回収してくれる事になった。T羽さんは、亀さんの私のお目付け役。踏み跡のしっかりした登山道を黙々と下り、落合橋到着。まだお日様出てるよ。危惧したようにヘッデン下山ではなかった。
一日中、無風状態でいいお天気だった。ハイキングなら『ハイキング日和』なんだろうなぁ。気持ちは良かったけど、脚も腕も疲れた。
今回のこのコース、赤や黄色やピンクのカラフルなテープがあちこちにあった。足元も踏み固められていたので迷う心配はほとんどない。十数年前に来た時は踏み跡も明瞭ではなく赤テープもほとんど無かった。本のコピーを持ち、地図読みしながら登った。ピークも幾つあったのか分からず、地図を見ながらこの下が八丁峠だろうと下りて行くと人の声がしたので安心した記憶がある。
赤テープがあれば安心ではある。が、ルートとしてはどんなものなのだろうか。
メンバー LH竜 SLT羽 T中
コースタイム(休息含む)
登山口6:40-赤岩峠7:35~7:50-大ナゲシ8:20~9:00-赤岩峠9:40~9:45-八丁峠14:45~15:10-上落合橋15:45