2021年7月17日~18日
2021年7月17日(土)
昨秋雪で阻まれた甲斐駒ヶ岳に念願の日向八丁尾根からチャレンジしてきました。ロングコースなのは織り込み済みで、ゆっくり亀さん歩きでとにかく粘る戦略で立ち向かいましたが、ところがどっこい想定を超えたアルバイトで結局初日は12時間を要しました。
日向山からの八ヶ岳、北アルプスの眺めは僕の想像以上で、しばしこの先のトレイルのしたたかさを忘れさせてくれました。大岩山まではほぼ思っていた通りで、ここまでくれば、今日の目的地の六合石室まではもうめどがついたかと思いきや、大岩山からの激下りとそれに続く烏帽子岳までの度重なるアップダウンはもうしんどいを通り越して、快感でさえありました(笑)
普段見慣れない角度からの甲斐駒ヶ岳
烏帽子岳15:30到着、ここであまり普段見慣れない角度からの甲斐駒ヶ岳がそびえていました。左奥には明日下降する黒戸尾根が延々と尾を引いています。
烏帽子岳 到着
想像以上ではあったけれど、この長い道のりを攻略するために、荷物は12㎏以下まで切り詰めました。寝袋無し(レスキュー用の寝袋やキャンプシーツで代用)、ボンベが重いのでストーブもやめてエスビット(固形燃料)でしのぎました。
六合石室は9名ほどの登山者で、キャパちょうどでした。
結局、鋸岳を目指す連中を別にすると、反時計回りで周回していたのは私たちパーティだけのようでした。ほとんどスライド(交差)するパーティはありませんでしたが、もし周回を狙うなら黒戸尾根を上がって七合小屋泊で、2日目に甲斐駒ヶ岳経由で長駆日向八丁尾根を下降の方が現実的なようです。
その晩は六合石室の前庭で仙丈ヶ岳の大きなシルエットを眺めながらの夕食となりました。やがて仙丈小屋に灯が点り、上方には夜空を照らす月が輝きだしました。
2021年7月18日(日)
今日もドピーカンです! 昨日のアルバイトも何のその、メンバー全員今日も元気です!!
六合石室を出て、2800m地点まで上がったところで、朝陽が奥秩父の稜線から上がってきました。山で観る朝焼けはいつ観ても心が洗われますね。
さて、いよいよ甲斐駒ヶ岳の頂上です。ひとしきり記念撮影のあと、ダイレクト尾根の終端のあたりで朝食。固形燃料(実態は百均の鍋用?の燃料です。笑)ですが、それでも十分、フリーズドライやスープやコーヒーがまた格別のおいしさです。
南側には、富士山から南アルプスの峰々が、西方は御岳山から立山まで日本のほとんどの3000m峰(見えてなかったのは農鳥岳だけでした)が眺められ、贅沢なひと時を過ごした後、ここまでの道のりをかみしめるように黒戸尾根を下りました。(2日目も12時間かかりました。汗)
メンバー:GK(L、記録)、T川、他会2名