2021年8月27日~28日
7:30頃に折立を出発。駐車場は金曜日の朝だが既に満杯。
8:30頃にアラレちゃん通過。こんなに小さかったかな?
9:00過ぎに三角点到達。ここら辺から日差しが直射し、暑くてたまらない。バンバン若者達に抜かされる。我々の平均年齢は50歳を過ぎているのだから仕方が無い。途中で剱岳が見えたのは眼福だった。
登り出してから4時間以上経過してようやく太郎平小屋に到達。黒部五郎と三俣蓮華が出迎えてくれた。
薬師峠のテント場は結構一杯だった。何とか場所を見つけて個人テントを張る。
この日は足慣らしを兼ねて太郎沢に行こうかと考えていたが、皆若干体調に不調があったので「明日の本番に備えるため」という格好の理由を付けて行くのをやめた。午後の長い時間をテントサイトでダラダラ過ごし、19時頃に速攻就寝。
翌日、3:00に起床して4:30過ぎに出発。富山の夜景が綺麗だった。
約2時間30分歩いて薬師沢小屋到着。ここで沢装備。小屋の人に聞いたら、今年は水量が多いので気を付けてくださいとのこと。昨日も赤木沢の出合まで到達できずに引き返してきたパーティーがいたらしい。確かに水量が多いので緊張する。
黒部の本流は基本、左岸を歩いていたが、腰まで水に入らないといけない所もあり脚を持って行かれそうになった。右岸への徒渉を2回ほど行ったが、これも結構気を使う。
赤木沢の手前600m程の所で左岸での2カ所高巻きが連続していた。最初の高巻きは結構上に上がってからルンゼ沿いに下降する。
もう一カ所の高巻きはそれほど高度は上がらないが水平移動が長い。高巻きスタートポイントの滝が結構な水量だ。黒部本流は何回か歩いたがこれほどの水量は初めてでした。
薬師沢小屋を出てから1時間40分後に赤木沢出合に到達。黒部本流の通称「ナイアガラ」もものすごい水量でド迫力!
赤木沢もかなり水量が多い。この手前の岩に意外とスタンスがあるので廻りこんで向こう側にいける。
最初の10m滝と3m滝。空の蒼さとエメラルドグリーンの水に思わず歓声が上がる。
ここは右壁を簡単に登れた。
続けて10mのナメ滝2本。上部のナメ滝は左側の岩が出ているところをシャワークライミング状で登る。水量が多いがスタンスは豊富。
ここを登るとすぐにウマ沢出合。
続けて出てくる8mと6m滝は登れないので、右岸のよく踏まれている巻き道を使って高巻き。
次の5m滝は高巻く人もいるみたいだが、左岸のえぐれている部分を2m程泳いで突破。
ここからしばらくは渓相が落ち着く。稜線が垣間見えてくる。
綺麗なナメ滝が連続する。
出来るだけ水線沿いに登る。気持ちいい!
出合から2時間弱で大滝に到着。30mとのことだが、もっとあるように見える。
大滝下からは雲の平と水晶岳がよく見える。それまで快晴だったのが変な雲が出てきた。
大滝はさすがに登れない。10m程引き返した所にある左岸のルンゼを這い上がる。
30m以上上がり、ルンゼが尽きた所で左側に若干斜上する。踏み跡は明瞭。踏み跡に導かれて大滝の落ち口に導かれる。次の5m滝も容易に登れる。
大滝すぐ上の二俣を右に進む。
右俣は若干等高線が詰まっているため、小滝が連続するが皆登れる。
標高2400m程まで上がると傾斜が緩くなり、源流の相を呈してくる。
標高2375mにある左岸のルンゼを詰めると、藪漕ぎなしで赤木平に到達できた。
赤木平は残念ながら夏の花の時期は終わっていた。リンドウが所々咲いている赤木平を横断して薬師沢左俣に降り立つ。
ここで一般道に上がるルートを検討する。最初は薬師沢左俣をそのまま詰めて行こうと思っていたが、山頂直下が崩落している。H間さん提案の、左岸に流れ込んでいる枝沢の脇を歩き、ハイマツ帯を避けつつ登れば北ノ俣岳に到達できそうなルートを辿ることにする。ということで沢装備の解除。
草原の中、ハイマツを避けながら上昇し続ける。ここら辺で雨が降ってきた。何とか藪漕ぎせずに北ノ俣岳に到達
詰めのルートは結構ショートカットになったと思う。
コースタイム
8月27日 折立7:27-9:13三角点-11:45太郎平小屋-12:15薬師峠キャンプ場
8月28日 3:00起床-4:35発-7:00薬師沢小屋7:30-9:10赤木沢出合-9:41ウマ沢出合-11:00大滝下-11:25二俣(右俣へ)-12:30薬師沢左俣-13:47北ノ俣岳-15:30薬師峠キャンプ場16:00-19:40折立
メンバー:リーダーH高、H川、H間
記:H高