2022年8月19日
上信越自動車道から見た浅間山には薄い雲がかかっていたが、下道に降り、北側の壮大なキャベツ畑を進んでいく頃には青空の中にそびえていた。
季節はずれの浅間高原シャクナゲ園の駐車場には1台の車もなく、ここからの登山者は私達だけのようである。
シャクナゲ園地の遊歩道から、南に延びる尾根を登り、ザレ場をトラバースしながら、2000m付近でバカ尾根に乗る。この尾根歩きは加藤さんに教えてもらったが、昭文社の地図にもその名が載っている。
強い日差しの中、準備をして歩きはじめる。遊歩道から樹林帯に入ると心地よい風が吹いてきた。途中の砂地に季節最後のコマクサが寂しそうに咲いていた。同行のTNさんはコマクサの葉のやさしい緑色がお好きなようだ。
ハイマツ帯を過ぎザレ場を歩くのは、直射日光をまともに浴びて、さぞ暑いだろうと覚悟していたら、西側から涼しい風が吹いて歩きやすい。浅間の茶色の雄姿を眺め、時々赤テープを見失い、黒豆の木の実をつまみながら、Jバンド上に到着。Jバンドからの急な岩場で何人かの登山者とすれ違う。山頂には平日でも沢山の登山者がいたとの話。
賽の河原の分岐からいよいよ前掛山を目指して登る。雪の季節にGK山行で2回登った。1回目は風の吹く中、コンデション悪く途中で引き返した。2回目は比較的穏やかな天候の日に登り、シェルターから眺めた雪に輝く山頂は本当に美しかった。
炎天下の斜めに続く登山道を下りの際のバリルートを二人で探しながら登った。途中でザレ場をトレランシューズで男性が登ってきた。男性が選んだバリは石がゴロゴロして結構きつかったようである。
シェルターからは右に前掛山山頂、左には薄い水蒸気を上げている浅間山。
山頂で八ヶ岳や南アルプスの山々、剣ケ峰や牙山を眺めながら、のんびりと昼食タイム。
下山路は膝を傷めないよう注意しながら、降りやすいルートを探して、ばっちりJバンド下の登山道に出た。落石を心配したが、緩斜面で比較的地面が固くしまっていて歩きやすかった。
Jバンドからの下りでも、赤テープを見失いながら、飛ぶように下りた。シャクナゲ園の駐車場までは結構な距離で少々うんざりしたが、明るいうちにゴールに到着した。TNさんに雪の前掛山の美しさを自慢しながら帰路に就いた。
8月19日(金)シャクナゲ園7:48―バカ尾根上部10:18―賽の河原分岐11:03―前掛山12:34―Jバンド登り口13:55―バカ尾根上部14:23―シャクナゲ園16:24
メンバー:TN(リーダー)、MS
記:MS