2023年1月 第一例会(学習会)報告

2023 年 1 月 第一例会(学習会)報告

2023.01.10 19:30~21:00 シーノ・ZOOM 併用開催

参加者 シーノ 4 名 ZOOM 14 名

I 今月の山行計画

  • 2/12 (日) 中ブロ 交流ハイク 鐘撞堂山

② 3/11(日) 中ブロ 雪山ハイク 赤城黒檜山

 

Ⅱ学習会メインテーマ 『応急処置』 講師 M谷さん

登山にケガはつきものです。いざという時のために心の準備をしておきましょう。昨年 度もやりましたが、今年は低体温症にも触れていただきました。

  • 止血法

出血の種類 毛細血管からの出血 赤い色でにじみ出るような出血 →放置しておいてもそのまま止まることが多い

静脈からの出血 赤黒い色でじわじわと出血 →傷口を圧迫して止血する

動脈からの出血 鮮やかな赤色で勢いよく出血 →止血点を圧迫して止血する必要がある 直接圧迫止血法 止血法の基本。

手袋やビニルで手を覆い、出血部位を清潔なガーゼや布で強く押さえる。凝固するまでずっと押さえる。 ※練習しておくとよい。

  • 足首の捻挫とテーピング法

内反捻挫:足首を内側に捻ること。構造上一番多い。

立ち上がれない→骨折が多い。ヘリを呼ぶ。

手首の捻挫:登山中、高齢者に多い。 応急手当 ・冷やす ・圧迫する。腫れを押さえながら圧迫する。

・挙上する。 ・固定する。硬いもので二つの関節を固定する。枝などを使う時は直接当てずにタオル などを挟んで固定するといい。

  • 低体温症

低体温症を侮るな 高山や雪山のみで起こるわけではない。標高 1,000m に満たない低山や、真夏の登山 においても天気の急変などによって低体温症は起こる。

ex.牛頭連峰(5 月)標高 1000m未満・白馬岳(GW)みぞれ・トムラウシ山(7 月) 低体温症の症状 ・最初に自覚するのは「寒気」と「全身的震え」

・歩いていておかしい。(頭に酸素(血液)が行かない ので本人は気がつかない。)

・意識障害 ・呼吸、脈拍低下

予防策 ・濡れた衣服は着替える。 ・悪天候下での行動避ける。 ・カロリー、水分をこまめにとる。温かい物を飲む。

対応 ・着替えさせ温かい物を食べさせる。 ・意識障害がある時は救助要請をする。この場合本人は歩かせない。筋肉を活動させる と冷たい血液が心臓に流れ込んで心停止を引き起こしてしまう。皮膚をさするのも同じ 理由で良くない。

  • 参加者より

I ケガをした時の固定は、登山靴の上からやった方がいいか?

・靴の上からの固定はやりにくい。靴の中で足が動いてしまう。

・以前怪我をした時はヘリのピックアップ地点まで歩く前提だったので、靴の上からテ ーピングをした。テープが多く必要になる。

・動くと緩むので巻き替えが必要。

・三角巾で巻いてもいい。

A 沢で水に浸かった場合も低体温症になる。

・春にドボンした時は即下山した。

・沢に限らず、手首や首回りを温める。手袋が濡れたら予備と交換している。また、ア ウターはまめに脱ぎ着する。インナー手袋はウールがいい。

・食べると暖かくなる。

O 冬山で凍傷になることも多い。着ているものや体質の差が大きいので、お互いを観 察するといい。

M 家の中が朝はマイナスなので、寒さには強い。

T なんとなくケガはしないもののように思っていたが、ケガをしてしまった。勉強に なった。

T 今まで低体温症になったことはないが、若い頃は温かかったのに今は冷える。グラ ンドして肋骨骨折し、3 ヶ月休んだ事がある。

C 痩せているが寒さには強い。ドボンして寒い時にはお湯を飲んだり、火をたいたり する。冷えピタのような物をいざ使ったら冷えなかった。破れていた?確認が必要だ。

S 痩せているので、雪山ハイク程度だったが稜線に出たら自分だけ寒かった。足首は 可動域を広げるよう大切にしている。

S クライミング中、ロープを噛んだら歯が取れた。低体温症より凍傷が心配。手首の 部分を緩めて血流を良くする。3 月にビショビショに濡れて低体温症一歩手前になった 事がある。濡れが怖い。

W ソロ山行中捻挫した。ハイカットの靴がいい。

K 経験が少ない。足首は大切だ。

T 寒さの感じ方は個人差が大きい。自分の場合は汗冷えが大敵。

(シーノの参加者は 4 名でした。寂しい)

報告 TN

 

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