神戸川・クドレ沢左俣 意外とマイナー?な隠れたオススメ沢

2023年5月5日

白山書房の『日本の渓谷’97』に奥多摩の沢として唯一紹介されていたので興味を持った。だけど先日行った、同じく『日本の渓谷’98/99』にやはり奥多摩として唯一採り上げられている北秋川のシンナソー遡行ヒヤマゴ沢下降が平凡だったので(沢の名前が面白いだけで採り上げたのではと勘繰るほどに)、正直クドレ沢も過大な期待はせずに行ってみたけど、こちらはたいへん面白かった。

林道途中の隧道。中は真っ暗で足下が見えず怖かった。核心。

 前半こそ倒木だらけのボサっとした歩き主体の沢だけれど、(多分本流の)右俣と分かれて以降、ガラッと様子が変わって滝の連続するゴルジュとなる。いずれもちょっと難しいところがあるけど直登できる。ゴルジュの終わりには徳兵衛滝と名前のついた落差25mの大滝が待ち受けていて、すぼまった落口から一気に流れ落ちる様は迫力がある。

徳兵衛滝。奥多摩に潜む美瀑。核心その2

 徳兵衛滝はとても登れないので、すぐ手前の右岸から流れ入る中岩沢から巻いていく。CS滝を越え、次にちょっと悪いチムニー滝を冷たいシャワーに耐えながら越えると、あとは右の幅広の岩壁を適当にルートを選んでいくと懸垂なしで沢に戻れた。

徳兵衛滝を越えたあとも地味ながら少し気の使う滝が続いて楽しめた。稜線までは薮はない。急登を四つん這いになって詰めていたら、顔をあげた目の前にカラカラカラカラと尻尾を震わせ威嚇するマムシがいた。

奥多摩主脈縦走路に出る。下山は1158mから伸びる尾根を使うのがいちばん手っ取り早いようだけど、なるべく山頂を踏みたい人なので大岳山に寄り、山頂から100mほど登山道を南に下ったあたりから西に伸びる尾根を降りていった。2回ほど進路を変え、踏み跡を追っていくとGWの家族連れで賑わうキャンプ場に出た。神戸岩ゴルジュを見学して帰宅した。

 

■メンバー T葉

■コース 神戸岩駐車場6:15〜クドレ沢出合6:30〜徳兵衛滝7:50〜大岳山9:30〜10:00〜駐車場12:00

返信を残す