2023年5月17日
入渓点すぐそばの路肩に車を停められた。出合いすぐにかかるスラブ滝を越えて(いきなりのスラブは緊張する)、少しばかりゴーロを歩くと、はやくもお目手当の柱状節理が現れる。裏谷急沢は本によってホトケ沢や千本樽沢と書かれているが、下からニョキニョキと生えるような階段状の柱状節理はまさに墓標にも樽にも見える。
墓標もしくは樽。千本じゃきかない
柱状節理の滝はどれも見事だが、特に20m大滝は、岩が左右対称にぐるっと囲むように立ち塞がる絶壁で、まるでローマの円形劇場を前にしているようだ。
とても登れないので右から巻いた
大滝の後は長いナメが始まる。柱状節理のナメはヨーロッパの石畳のようで、最初は感激して気持ちよく歩いていたが、段々と傾斜がきつくなり、スリップに注意しながらのナメ歩きはとても疲れた。結局ナメは詰めまで延々と続いており、最後は途中で尾根に逃げて、谷急山山頂の多分50mくらい西側の尾根に出た。
ひたすら続く逆層ナメ
下山は右岸尾根。かなりの痩せた岩尾根で体が露出する箇所も多いけど灌木も多いので普通に下りられる。踏み跡ははっきりしているから有名なバリエーションなのかな。コンパスとにらめっこしながらの薮山下山と違って快適だった。
■メンバー T葉
■ルート 駐車地6:30〜出合6:45〜谷急山9:30〜9:50〜駐車地11:00
柱状節理の滝は初めて見ました。
逆層のナメも難しそう。
お一人で楽しんでますね。
S田