泉水谷・小室川谷 奥秩父随一の美渓

2023101日・2

曇りと思っていたけど予報が外れたようで朝から雨だった。それでも最新の予報を見ると、雨は次第に収まるとのことなので、とりあえず現地へ向かう。三条新橋ゲート前で仮眠して待機する。7時ごろに雨は弱まり空も見え始めたので準備して歩き出す。昼過ぎからまた降り出す予報のため、予定のビバーク地の手前の二股でビバークするつもりで歩き出す。

序盤


どの滝にも釜がある水量の多い沢だった。雨でさらに増えている印象。10月なのにけっこう泳がされた。S字峡ゴルジュの入口は深い釜で、すこし躊躇するが仕方ないので泳いで突破する。狭くて暗いゴルジュは水量もあって威圧感があったが、滝は難しくない。すごく楽しいゴルジュに気分もよくなる。

S字峡ゴルジュ入口

二股のビバーク予定地に着いても、まだ天気は持ちそうだったので先に進んだ。石門手前の滝は残置ロープが垂れ下がっているけど如何にも難しそうなので、手前左側の側壁のぼろぼろ残置ロープのラインを登ったがこちらも悪かった。

小室ノ渕は入口の滝を泳いで突破するもその先のゴルジュ内の滝が絶望的で、最初の滝をまた泳いで戻って、結局左から巻いた。巻きは簡単。その先は440mのナメ大滝。下3段は簡単で、4段目はツルツルで滑りそう。右側にぼろぼろのフィックスロープが残されているが、見ると途中のランナーのハーケンが2本抜けている。怪しすぎて頼れないので慎重に越えた。その後の220mは右からひとつずつ巻いた。

4段40mのナメ大滝


蛇抜沢出合でビバーク。2時間後くらいに強い雨が降ってきたけど1時間ほどで止んでくれた。薪はびしょびしょだったけど執念で火を熾した。

もう秋なのでツエルト泊


翌日は快晴。ここから先はひたすら続く小滝とときおり現れる形の良い大きな滝。どれも気持ちよく登れて楽しい。ぐんぐん高度を稼いで1時間30分で登山道に出た。藪漕ぎはほとんどなかった。大菩薩嶺の稜線からは南アルプスや八ヶ岳の山々がたっぷりと一望できた。

人工滝みたいに水平な階段滝


下山は少し長いけど天気もよかったので気持ちのいいハイキングだった。大菩薩嶺、丸川峠、牛首谷、林道歩き、駐車地。3時間。

■メンバー 単独

■ルート  1日目:ゲート7:10入渓7:55→中ノ沢出合10:37→蛇抜沢出合(BP13:02

2日目:BP6:15→登山道7:46(休憩)8:05→丸川峠9:15→ゲート11:11

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