奥秩父 大常木谷・竜喰谷 熊を添えて

2023107, 8(土、日)

つい先日までは夏のような気温だったのに急激に寒さがやってきた10月、沢泊納めとして秋の大常木谷、竜喰谷に行ってきた。天気は晴れてぽかぽかと暖かい日差しの中、沢を楽しむことができた。

1日目】一ノ瀬川を少し下降し大常木谷へと入った。釜のある滝が多いため、太陽が出ていることのありがたさを水に浸かりながら肌で感じた。大常木谷を登っていくと千苦の滝に出る。
水量も多く上部が狭まっているのもあり水が噴き出していて大迫力。登れないので左岸から巻いて突破した。巻き道も足場の悪い箇所にフィックスロープがあり初心者にも優しい。

名前がいかつい千苦の滝

千苦の滝を越えて進むとゴルジュ帯になる。深いと聞いていた山女魚淵はザックピストンで難なく突破した。足のつかない箇所は思いのほか短く少し拍子抜け。水流も強くなかったのでこのコンディションなら泳いでも突破できそうだった。

山女魚淵 水が透き通りとてもきれい

ゴルジュを越えると河原帯に出る. 河原をしばらく歩くと会所小屋跡につく。会所小屋跡は平らで宿泊地としての利用者が多い様子。薪もたくさんありとても快適だった。小屋跡で休んでいると隣の林道を熊が横切っていった。熊の存在に自分は気づいておらず教えてもらい振り返ったらこちらを眺める熊と目が合った。

2日目】会所小屋を出て大常木林道を歩き竜喰谷を目指す。林道歩き中、藪がガサガサいうので確認したらまたしても熊と遭遇。どうやら熊運がついているようだ。林道歩きでは先日の学習会で学んだ地図読みを行いながら進んだ。GPSを見ての山歩きと比べ処理しないといけない情報量が増えるため、地図を使うことにより山歩きをより楽しめそうだと感じた。もっと地図読みに慣れていきたい。

適当なところで林道歩きを切り上げ、竜喰谷の枝沢より入渓し下降を開始した。
竜喰谷はつるつるした岩が多く滑りやすくスリップに気を付けながら進んだ。

ナメ滝と曲がり滝を降りて進むと下駄小屋の滝にたどり着く。下駄小屋の滝も大きく千苦の滝と並んで見た目の良い滝だった。高さがあるので懸垂下降で降りたがロープの長さがギリギリだったので15m程の高さがあるようだ。

下駄小屋の滝

下駄小屋の滝を越えると後は細かい滝が転々とある。ここら辺は持ち感の良いホールドが多くへつっていてとても楽しかった。

楽しいトラバース課題

竜喰谷と一ノ瀬川の合流地点は下流に大きな滝がありスリップしたら奈落の底ということでロープを出して突破。一ノ瀬川は水量が多く水圧が強いから少しひやひやした。

脱渓後は近くののめこい湯へ。ぬるぬる系の温泉が冷えた体を癒してくれる。

【コース】

1日目 一ノ瀬川->大常木谷->会所小屋跡にて一泊

2日目 会所小屋跡->大常木林道->竜喰谷->石楠花橋

【メンバー】リーダー C葉、F田こ

【記】F田こ

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