厳しかった丹沢ドーカク尾根

山行実施日;2014年4月5日~6日
参加メンバー;Ke.H、Kz.O、Se.O

コースタイム

4/5 9:15玄倉バス停・・・9:47登山口9:55・・・10:55敷地山11:05・・・11:42芋の沢の頭 (P840)・・・12:00コル(食事)12:15・・・12:35 P935・・・12:55白ザレの頭(小タギリ)14:05大タル丸14:10(大タギリ)14:52女郎小屋の頭15:00・・・16:15裸山丸(P1129)・・・16:32向山の頭・・・17:02コル・・・18:30玄倉川河原

4/6 7:20発・・・9:00玄倉バス

丹沢のユーシンロッジは営業していないが、避難小屋として利用できるようだ。そこに泊まりたくて、でも林道歩いて小屋に行くだけじゃつまらないなと思って地形図を見ていたら、玄倉川と小川谷に挟まれている尾根が非常に特徴的なアップダウンを繰り返しているのが興味を引いた。道はないけど、ネットで見ると地形図上で687~840~936~1031~981と結ぶ通称ドーカク尾根は結構歩かれているようだ。981を下りきった所の鞍部で東側の急傾斜の山腹を下れば玄倉林道にショートカットで降りれる、その日はユーシンロッジ泊。翌日はバリルートの臼ヶ岳南尾根を上がり、丹沢主稜に出てあとはノーマルルートを大倉バス停まで歩けばそれなりに充実した山行となるだろうと思い、O川さんO知さんの参加を得て行くこととした。

9時過ぎに玄倉バス停を歩き出し、林道を約30分歩いてから小川谷との分岐である立間大橋。ここを渡ってから林道を下り、小川谷を徒渉。雪溶け水を含んで結構な水量だった。渡ったところがドーカク尾根の取り付きポイントで、最初はジグザグのだったが、すぐに尾根を辿るようになる。しばらく歩くと鹿柵が出てきて、ちょうど季節だったのでミツバが咲き誇っていて桜との競演を楽しませてもらった。

登りだしてちょうど1時間で最初のピーク敷地山(687の手前の盛り上がり)。落葉樹の樹間からこれから辿る稜線が望める。

ところどころ白ザレの砂礫がある尾根を辿り、12時前に芋の沢の頭(840)へ。山頂は鹿柵で囲まれてタッチできず、南側を回り込んで歩いたら尾根をロストしてしまい、トラバースして尾根に乗っかった。下りきった鞍部で行動食を摂取。

ここから936を越え、もう一つ白ザレの砂礫で埋まっているピークの直下がスッパリ切れ落ちている。峰と峰との間のコルを田切(タギリ)というらしい。白ザレのピークと向こう側の大タル丸(1031の手前のピーク)との間のコル、通称小タギリは結構な迫力であった。

下りは既設の麻ロープにすがって下る。下りきった先の登りは麻ロープとナイロンザイルの二本を掴んで20m以上直上した。

やっとの思いで大タル丸へ。ここで遅れ気味となったO川さんから食料とアルコールを受け取り、私が食料、O知さんがアルコールを担ぐ。

大タル丸を過ぎて1031を登り返すと目の前の女郎小屋の頭との間に今度は大タギリのコルが待ちかまえている。

ここも下り登りとも既設の麻ロープ頼りに登下降。ザイルは一応持ってきていたのだが残置ロープはしっかりしていたので使わせてもらった。

女郎小屋の頭に15時前に着。O川さんがやはり足が進まないので水をもらって担ぐ。女郎小屋ピークから道を間違って約15分時間をロストする。これが後々響くこととなる。いくつもあるアップダウンを越えモチコシの頭、裸山丸(1129)をクリア。16時30分過ぎに最後のピーク向山丸(地形図上では目立たない)を越え、あとは下りだけだ。夕焼けの中、富士山がきれいだった。

17時過ぎに登り返しのピークの手前鞍部に出る。日没は18:05だ。東側の斜面は見たところ急傾斜だが樹木はあるので掴んで行けばいいかと思い、約30分で下れるかと目算して計画通りのルートを取る。これは失敗だった。踏みあとをそのまま辿っていけば少し時間が掛かってヘッデンを点灯しないといけなかったかもしれないがユーシンロッジにはたどり着けただろう。

しばらくは急傾斜の中を下り、右側のリッジにトラバースしてそこを降りる。リッジから一旦左側の沢に下り、雪渓の上を歩く。そうしたところ、滝が出てきてしまったので、やむなく大きく右側にトラバースして出てきたリッジを樹木を掴みながら下る。ここらへんでO知さんがシャリバテ症状を起こしたようで急に動きが遅くなる。また、O川、O知の両名とも疲労に伴い集中力が切れてしまったらしく、落石を落としまくり。一回はすぐ横30cmをコブシ大の石が音を立てて落ちていき肝を冷やした。日没が迫る中、急かして下る。最後は左側の沢に2m程岩をずり落ちながら降り立ち、落葉で埋まった沢を大急ぎで歩くとようやく玄倉川だ。最後の2m程がやはり岩をズルズル下らないといけない。岩の中の枝を掴みながら後続を待ち、暗くなって判らなくなったのではと思い何回もホイッスルコールをする。

ようやく二人が到着したので、岩をずり落ち玄倉川河原へ。この時点で時刻は18時30分。日没後30分は何とか見えるまさにギリギリの時間帯に下ることが出来て本当にラッキーだった。

増水している玄倉川を大急ぎで徒渉し、ヘッデンを点灯し林道へ上がり口を探す。弱い光源の中に浮かび上がった林道はしかしながら、どうみても登れない傾斜の壁が5m程もあった。明るければすぐに判るのだが、もはやこの時間帯では無理である。ということで河原ビバークすることに決定。

幸いにして私が持っていた計画書記載分に加えて、O知さんも持参していたので二張りのツェルトをザイルとシュリンゲを使って展張する。水はいくらでもあるので調理には事欠かない。食料はたっぷり持ってきていたのであまり悲惨な気分にはならなかった。しかし疲労が溜まっていたので少々アルコールを急襲すると速攻寝てしまった。

夜中にポツポツと雨が降ってきたので目が覚める。ツェルトを持ってきていて本当によかった。 翌日、雨はやんだ。河原を歩き回ったら、林道への登り口はすぐに判った。闇とは恐ろしいものである。

三人とももうやる気が無くなってしまったので、朝食後玄倉林道をトボトボ歩き、最初の上りバスで帰埼した。

今回は最後の下りルート到達時点での日没までの残り時間とメンバーの疲労具合をもう少し検討しなかった私が非常に反省しなければ行けなかったと思っています。    (Ke.H記)