愛鷹山系鋸山・位牌岳 『鋸山、半端ないって!』『そだねー』

2018年11月24日~25日

一日目  鋸岳・位牌岳ラウンド

真っ青な空を背景に楓やブナ、馬酔木の枝が伸び、足元にそれらの落ち葉がふわふわ。今日は愛鷹山系鋸山・位牌山のプチバリ。山神社に駐車。割石峠まで沢筋を行き、その後蓬莱山から鋸山、前岳と縦走し山神社に戻るというコースだ。犬の散歩中に犬と走り、膝を痛めて以来、私にとっては一ヶ月ぶりのリハビリ。
赤や黄色の、歌通りの落ち葉を踏みしめながら、膝を庇ってのーんびりと歩く。気持ちいい。割石峠に着き、天狗の畑とやらの高所へ。ここから見える景色がまた絶景。駿河湾や越前岳、反対側にはでーんと富士山が鎮座している。そのまま蓬莱山に進む。気持ちいいなあと、余裕しゃくしゃくだった。のはここまで。
蓬莱山山頂から見た鋸山はギザギザどころではない。どこをどう行くのか考えたくもない程の先鋒群。でも、どこかにバンドや巻道があるだろ。が、甘かった。
まず最初のトラバース。鎖はある。でも足場がない。ロープはある。でもピンが抜けている。しかも草付きで滑る。先頭のH高さん「怖いなー」それを聞いただけでもう嫌。でも、H高さんはドンドン進む。「帰ろう」「怖いよぉ。ビレーヤーいないんだよ」後ろのH竜さんはニヤニヤしているだけ。泣くよー。
どうにか見た目の難所は越えた、はず。なのに次から次へと鎖場の連続。H高さん「ここはどう行くのかな」「足場無いな」。それを聞いただけでビクビク、腰が引ける。昨夜の雨で濡れた草や木の根を掴んでザレ場を下ったと思ったら、またピンが抜けているグズグズ鎖場のトラバース、クラックの登り。足元は奈落の底。

進むうちに後ろで “ボキッ”「わ!」 “ドスッ”の音と声。H竜さんが、冬枯れの木を折った。わー、枝を持ったまま落ちて来ないでー。冬枯れの木は太くてもあてにならないって自分で言ってたのに。『老木と老人』なんてならなくて良かった。

鎖は腐っています

更に進む。途中「縦走路」と書かれた朽ち果てた板切れがあった。確かに縦走路ではある。一般道ではなさそうだけど。  反対側から来る人がいた。おじさん! 聞くところによると、地元の方で、縦走路からの写真を撮りに来たとの事。月に一度は来ていて、登山道の整備もしてるそう。夏の台風の後も倒木を切ったり、今も赤テープを貼ってきた、等々教えてくれた。冬の様子や雪の状況も聞いた。「ここは何度も来てるうちにどんどん面白くなるよ」いえ、もういいです。
位牌岳との鞍部に到着。このまま大沢橋に下りるか位牌岳まで行くか。三人の答えは、位牌岳まで行こう、前岳までがきつかったらここに戻ろうだった。私の膝を慮ってくれての判断だった。おじさんの『核心部はもう少しで終わる』との心強い言葉も後押しした。
その言葉だけを心の支えに進む。でもでも、えー、全然終わらないじゃない。またまた草付きのグズグズのトラバース。左側は切れ落ちてる。ギャー誰かビレーしてー。

ロープも古いです

そう言えば位牌岳山頂直下に五十メートルのきつい登りがあるって、おじさん言ってた。ここだ。つい下を見ると遥か下方に木々の梢。滑っただけで一巻の終わり。「私が位牌になっちゃうよー」と冗談にもならない。山名悪すぎ。足場を確かめながら登るが、最後はどうにも体重移動も出来ない。「H高さーん、手引っ張ってー」どうにか尾根に出た。
今日の山行って、私リハビリなんですけど。これって『膝より命』ですよね。艱難辛苦の末、位牌岳山頂着。意外に広い山頂には反対側からの登山道もあり、軽装の人々がいた。あー。
休憩後尾根伝いに前岳へ。先程の鞍部に戻るなんて選択肢なし。戻るも地獄進むも地獄。なら前岳に行くしかない。何の変哲もない山頂から、今度は急降下。膝には下山の方が効き目大。なので亀さん以下のノロノロ下山になってしまった。

二日目  越前岳ピストン

前日に引き続きピッカーンの晴天。山神社より北側の黒岳の稜線に出て、尾根伝いに越前岳へ。冬枯れの間から右手にずっと富士山が見守ってくれている。「鋸岳展望台」からは昨日悪戦苦闘したギザギザをよく見、「富士見台」では富士山を撮り、越前岳山頂到着。愛鷹山系の最高峰。山頂は、人はたくさん足元グチャグチャ。が、展望は最高だった。駿河湾が光り、富士山がドーンと鎮座していた。十里木からの登山道で三時間くらいで来られる。昨日のおじさんが、二月頃積雪があるが、十里木から登ると面白いと言っていた。積雪後来よう。
ピストンで車に戻り、渋滞前に高速を駆け抜けた。フー。

位牌岳頂上

コースタイム(休憩含)
11/24
山神社7:50-石割峠10:00-天狗の庭10:20-蓬莱山10:35-位牌岳13:10~13:35-前岳14:20-山神社16:15
11/25
山神社7:10-尾根8:00-鋸岳展望台8:42-富士見台9:30-愛鷹山10:00~10:30-山神社12:50

リーダーH竜・H高・TN

記:TN