2021年10月24日(日)
6:30 起床
前日の中里の岩場でのマルチのシステム作りの復習とカムのセットを夢の中で繰り返し睡眠学習しているところをスマホのアラームで現実に引き戻された。さぁ、いよいよ念願のマルチデビュー! 見上げれば綺麗な青空が広がっており、天気の神様も応援してくれるようだ。Y城(L)、S田さん、N倉さんと4人で前泊の松原湖駐車場を後にして、男山の登山口に向かった。
8:00 登山開始
岩場の取りつきまでのアプローチ登山の地図読みをN倉さんと私(U飼)に託された。一般登山道とバリエーションルートの分岐までの間に地図読みの基本を教えていただき、30分ほど歩くと前方にドーンとこれから登る男山が姿を現した。青い空に岩肌が映えてとても美しい!
9:00 分岐
いよいよバリエーションルートへ進む。地図上では渡渉することになっている。15分ほど歩くと水の音が聞こえ始め、川があることは認識できたが、どこを渡るのかN倉さんと話しながら渡渉地点を探す。やはり山の先輩であるN倉さんは頼りになる。
9:25 渡渉
きっとここに違いない! という地点で渡渉。次はどっち?? 無用に下った私に「迷った時は尾根を行け!」とアドバイスをいただき、尾根に登り返して突き進む。
10:40 岩の取りつき地点到着
10:50 登攀開始
Y城&N倉、S田&U飼のペアで登り始める。
Y城&N倉ペア先行、参考にしようとじっと見守った。いよいよ出番。1ピッチ目のリードをS田さんから任された。「はいっ!」と元気よく答えたが、内心ではドキドキがとまらない。とにかく落ち着いて練習してきたことを生かすことだけ考えた。岩自体は緩い癒しルート、油断しないで登り、ロープの流れ、どこでどんな風に支点をとるかを考えることに集中し、無事に支点を構築。フォローのS田さんに声をかけて、登ってもらう。登ってきたS田さんの顔がひょっこり見えた時、とても嬉しかった。
2ピッチ目、S田さんがリード
3ピッチ目、U飼リード
4ピッチ目、S田リード
5ピッチ目、U飼リード ここが今回の岩場の核心だったかな・・。とんでもなく楽しい! 事前情報では3ピッチで登攀しているパーティが多いようだったが、短く切って5ピッチで登った。3回リードさせていただいたおかげで、木で支点をとるシステム作りにも少し慣れることが出来た。ただ時間がかかりすぎているので、そこは課題。5ピッチ目を登り終えた後は、クライミングシューズから登山靴に履き替えての岩稜歩き。「こっちが核心か!?」と思うくらい高度感があり怖かった・・。
14:00 男山 山頂
山頂からの眺めは360度山に囲まれたすごい空間で、感動しまくり。富士山はすっかり雪化粧で季節が流れているのを感じた。
14:30 下山開始
15:10 分岐地点(バリエルートから一般道へ)
16:00 下山完了
【山行を終えて】
初めてのマルチで登った男山の山頂から見た眺めは最高で、クライミングをしてきて良かった! とストレートに感じることができたとても貴重な体験となりました。無事にデビューを果たし、マルチにも挑めるクライマーとしてのスタート地点に立てたかなと嬉しく感じています。前日の中里の岩場での特訓を含め、初心者の私とこの瞬間を一緒にすごしてくれたY城L、S田さん、N倉さんには心から感謝です! ここからまたより高みをめざし登って行けそうです。
メンバー:Y城(L)、S田、N倉、U飼
記録 :U飼