北アルプス・白馬乗鞍岳 蓮華温泉 クラシックルート山スキー

2022年4月2~3日

昨年、天候が悪く中止になってしまった蓮華温泉に泊まるクラシックルートの山スキーに行ってきた。

栂池高原スキー場からゴンドラとロープウェイを乗り継いで自然園駅からスタートするのだが、土日とスキー客が多くリフト券の購入で並び、ゴンドラ乗り場でも並び予定よりだいぶ遅れてしまった。

スキー板にシールを張り、成城大ヒュッテのある小さな尾根をゆっくり登る。樹林の間を登って行くと傾斜がきつくなり、立ち止まりながら登りきると祠のある天狗原の平原に着いた。

真っ青な空と、白馬乗鞍岳の大斜面が目の前に広がる。たくさんの人が登っている。Y田さんは今まで登頂と滑走のチャンスがなかったそうで、今日は風もなく条件が良いのでこれを逃すかと張りきっている。

(目の前に白馬乗鞍岳)

私は体力温存のため天狗原で眺めているつもりだったが、こんな良い時はなかなかないとの言葉に途中まで登って滑走すればいいやと気楽な気持ちで登り始めた。傾斜はきつくなり、キックターンも難しく途中からの滑走は無理とあきらめ稜線まで登る。「もうすぐで頂上だよ」との声に背中を押され頂上を踏むことが出来た。やり遂げた感がありとっても気持ちがいい。(頂上はもう少し奥だったようです)

(白馬乗鞍岳頂上)

白馬岳の連なる山々の景色を満喫し、写真を撮りいよいよ滑走です。登ってきた斜面を左にトラバースし、緩くなった広い斜面を滑り降ります。大きくターンし気持ちい~いと感じながら滑るとあっという間でした。

ここから振子沢を快適に滑り蓮華温泉を目指します。標識やテープがたくさんあるので迷うことはありません。橋のたもとで林道に合流。次の橋の上は雪が固く左側は柵もなく恐怖を感じる。橋の途中で板を外し歩いて渡ろうとしていると、女性ばかりのガイドツアーが横をすり抜けて行った。先にスキーで渡り偵察に行ったY田さんから、この先も狭いのでスキーを履いた方が良いとトランシーバーでアドバイスを受ける。板を再度履きツアー客も行ったので大丈夫だろうと変な安心感で渡り終え、狭い道を行くとすぐに蓮華温泉に到着。

(露天風呂からの眺め)

小屋の前に雪で作られた壁があり、板とストックを立てかけ宿に入る。露天風呂が人気だけど混浴じゃ入れないと思っていたら女性専用があると聞き15分登って露天風呂へ。狭い風呂にガイドツアーの方が入っていて順番待ちとなる。ビール片手に雪倉岳の山々を眺めながら入っている。ビールかぁ、いいなぁ(心の声)

夕食の時間も迫っていたので、ちょっと強引に熱めの湯船に分け入った。あー、気持ちいい!賑やかなツアーの方に写真を撮ってもらい宿に戻る。乾ききった喉を潤しながらの夕食は美味しい。

部屋に戻り歓談後は、ここちよい疲れで早くに就寝。

朝起きると今日も青空。食事を済ませ出発の準備をする。小屋の前で感じの良い小屋のご主人に写真を撮ってもらい、昨日恐怖だった橋を渡る際のアドバイスを受ける。「ザックに板を付け歩いて渡る方もいますよ」とのこと。安全策を取って、小屋から橋を渡り終わるまで歩いて行く。ほとんどがシールを張りスキーで渡っていました。

ヤッホー平まで滑り林道へ。苺平から正面の急斜面を角小屋峠まで登り返す。先行パーティーが苦労していたのでクトーを付けて登る。クトーが効き快適に登ることが出来た。

ウド川に向けて少し広くなった斜面をひと滑り。ワサビ沢を渡った後、林道をうまくショートカットしながら木地屋の集落まで滑る。下りだけでなく、所々登りもあり足が疲れる。雪が多かったこともあり、雪割れなどなく途中スキーを担ぐこともなかった。

予定より早く下山したが、頼んであったタクシーは除雪終了点ですでに待っていてくれスタート地の栂池高原スキー場へ戻る。帰りに予定していた温泉は入れず、やっと見つけた温泉に浸かり気持ち良く帰宅しました。

リーダーのY田さんお疲れ様でした。同行してくれたお二人に感謝です。山スキー楽しかった!

■メンバー:L Y田、N倉、H川

■コースタイム:

1日目 栂池高原スキー場7:45-ゴンドラ栂池高原駅9:10-10:05ロープウェイ自然園駅10:30~12:00天狗原12:30~白馬乗鞍岳13:30~振子沢下り口14:05~蓮華温泉15:30

2日目 蓮華温泉8:00~角小屋峠11:00~木地屋13:10~栂池高原スキー場13:50

記:H川

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